カナリヤはカナリア諸島原産の小鳥で、漢字では「金糸雀」と書きます。世界中でペットとして飼われ愛されていますよ。
毒に対しての反応が早いことから、鉱山での毒ガス検知のために利用されていたこともあります。
この記事ではカナリヤの性格や特徴、寿命や鳴き声をまとめました。
この記事でまとめたこと
カナリヤの性格は?
性格
- 警戒心が強い
- 自立心がある
- おとなしい
警戒心が強い
カナリヤは警戒心が強い性格をしています。
体に触られることを苦手としているので、ほかの愛玩鳥フィンチである文鳥や十姉妹(ジュウシマツ)のように、飼い主さんに甘えることも滅多にありません。
ただ、愛情を持って世話を続けていれば慣れてくれますし、手のりにもなりますよ。
自立心がある
カナリヤは自立心が強い一面もあります。
飼い主さんへの依存心も少ないので、「愛情欲求」がオウムのように強くありません。忙しくてかまってあげる時間が取れなくても、あまりストレスを感じませんよ。
おとなしい
愛玩鳥のなかでは、穏やかな性格をしています。
基本的に大人しい子が多いので、初心者でも飼育しやすい鳥だといえますよ。
カナリヤの特徴は?
大きさ | 全長: 11~20cm |
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体重: 15~38g | |
外見の特徴 | 小さな目 |
円錐型のくちばし |
カナリヤは「愛玩鳥フィンチ」の仲間で、小さな目と円錐形のくちばしが特徴的です。
代表的なカナリヤは「レモンカナリヤ」「白カナリヤ」「赤カナリヤ」「リザード」「ローラーカナリヤ」「細カナリヤ」などがいますよ。
レモンカナリヤ
全身が鮮やかな黄色で覆われている定番のカナリヤです。
1677年にドイツの小鳥屋さんで初めて作られた種類で、とても美しい声でさえずりますよ。
白カナリヤ
最初に色変わりの改良がなされた品種で、美しい白色をしています。
江戸時代の頃に誕生したという記録が残っていますよ。
赤カナリヤ
ショウジョウヒワ(コロンビアなどに生息する種)とオレンジローラーカナリヤを交配させた種です。
特徴的な赤色の羽毛はショウジョウヒワの特徴を受け継いでいますが、カロテンの摂取量によって体色の色味が変化しますよ。
人参などカロテンをたっぷり含んだ餌を与えると赤みが増してゆきますが、カロテンを与えないと色味が薄くなってきます。
リザード
リザードは、現存するカナリヤの中で最も古いとされている品種です。
野生種の特徴を多く引き継いでおり、絹のように美しい光沢がある羽毛にはうろこ状の縞模様が入っていますよ。
ローラーカナリヤ
美しい声で鳴くように品種改良を重ねて生まれた品種です。
野生種に近い地味な色をしている個体が多いですが、白や黄色などのカラフルな体色をしている子もいますよ。
より美しいさえずりが出来るように、若いオスに美しく透き通るような美声で鳴く年長のオスの声を聞かせる「付け仔」という飼養方法で飼うのが特徴です。
細カナリヤ
日本で固定された種で「Japanese Scotch fancy」とも呼ばれます。
他のカナリヤと比べて全身が極端に細く、まるで三日月のようにみえることから「細カナリヤ」という名前がつきました。
カナリヤの寿命は?
寿命
- 10年
飼育されているカナリアの寿命は10年ほどです。
細身の体をしていますが生命力は強く、健康維持やストレスを感じないよう気をつけてあげれば20年以上生きることもありますよ。
「食欲が無い」「鳴かなくなる」「羽を膨らませている」などのいつもと違う振る舞いがみられたら、様子見をするのではなくすぐに病院で診察を受けるようにしてくださいね。
カナリヤの鳴き声は?
カナリアは「ピューイ」や「ピィ」「ピピピ」と鳴きます。
我々を美しい鳴き声で癒してくれますが、繁殖期になると大きな声で鳴くので注意が必要ですよ。
ワクモに気をつけよう!
カナリヤには「ワクモ」という、赤い小さな羽ダニがつきやすいです。
ワクモは昼間はケージの下のほうにいますが、夜になると出てきてカナリアの血を吸いますよ。
大量発生すると貧血や衰弱を引き起こすので、カゴの掃除をするときは敷き紙の下をよく見て赤い小さな虫がいないか必ずチェックして下さいね。カゴと周囲の掃除を徹底することで駆除できますよ。