白と黒のツートンカラーが印象的なインドリは、絶滅危惧種にも指定されているサルです。
原猿類では最大の大きさで、体長60~70㎝・体重6~7.5kg・しっぽの長さは3~5㎝ほどですよ。
この記事ではインドリの生息地、動物園で会えるのか、食べている餌についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
インドリはどこに住んでいる?分布は
インドリの分布 | マダガスカル島東部 |
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インドリの生息地 | 低地にある熱帯雨林 |
インドリは、アフリカ大陸の南東に位置するマダガスカル島東部に住む固有種です。
湿度の高い森を好み、低地にある多雨林に生息していますが、自然環境の破壊によって住む場所が失われ生息数が減少していますよ。
昼行性なので、朝は体温を上げるために木の上で日光浴をしていることが多いですね。ただ、昼間も動かないことが多いです。
インドリは動物園で会える?
インドリは国内の動物園では見ることが出来ません。
飼育がむずかしい動物として知られており、飼育に成功した動物園は世界広しといえども無いそうです。実際に見たい方はマダガスカルまで足をのばす必要がありますよ。
ちなみに、上野動物園にはインドリに似ている「クロシロエリマキキツネザル」という原始的なサルの仲間が飼育されています。
海外でインドリが見られる場所は?
マダガスカル島では、7つの国立公園や保護区でインドリを見ることが出来ます。
首都アンタナナリボから車で2~4時間の場所にある「ペリネ保護区」が特におすすめですね。宿泊してからインドリを観察(朝8~9時頃に鳴くことが多い)する朝のツアーに参加している日本人観光客も多いですよ。
また、マダガスカル島には「Private Park」と呼ばれる私設の公園もあります。保護区などでは遠目にしか見れない動物を間近で見ることができるので、ぜひ探してみてくださいね。
インドリの餌は?何を食べる?
餌
- 植物の葉
- 花
- 果物
- 木の皮
- 植物の種
野生のインドリは、主に植物の柔らかい若葉を食べています。国立公園や保護区でも、野生下と同じ餌を食べていますよ。
木の枝を手でつかんで、口元まで近づけて口で葉っぱをむしって食べます。2~6頭のグループを作っていることが多く、メスはオスよりも柔らかい葉を食べることが多いですね。
葉っぱが不足している時は、「花」「果物」「木の皮」「植物の種」を食べますよ。稀にですが、地上に降りて「土」を食べることもあります。
ツアーに参加して鳴き声を聞いてみよう!
インドリは「死者の魂が宿る、不死身で神聖な動物」とされ、マダガスカルでは昔から大切に保護されてきました。
毎朝8~9時ごろ、「コォーーア」や「クゥーーア」と、金管楽器のような声で合唱をします。「ラウドコール」と呼ばれるこの歌声を楽しみにガイドツアーに参加する方も多いですよ。
アフリカへ旅行する機会に恵まれたら、マダガスカルにも足を運んでこの歌声をぜひ聞いてみてくださいね。