北米が原産のプレーリードッグは、犬ではなくリスの仲間です。
その名前は「草原(プレーリー)の犬(ドッグ)」という意味で、草原地帯に群れで生活をしていること、仲間に危険を知らせる際の鳴き声が犬に似ていることから名づけられたといわれています。
この記事では、プレーリードッグの値段の目安、種類や平均寿命、生態や特徴、飼う際の注意点についてまとめました。
目次
プレーリードッグの生態は?種類は?
生態
プレーリードッグの生態
- 一夫多妻制
- 人間のようなコミュニケーション
- 残忍な一面がある
一夫多妻制
野生のプレーリードッグは一夫多妻制で、オス1匹に対して複数のメスで家族を形成しています。複数の家族が集まり、コテリーと呼ばれる集団で暮らしています。トンネルを掘り巣穴で生活しているのですが、巣は地下(深さ約5m、長さ約30m)にあり、そのトンネルは縦横無尽に繋がり合って大きくなります。コテリーによっては数百匹を超えるプレーリードッグが生活していることもあります。
人間のようなコミュニケーション
プレーリードッグは家族で集団生活をし、お互いに抱きしめあったりキスをするなどのコミュニケーションを取ります。ただし、家族以外のプレーリードッグにはそのようなコミュニケーションを取らないようです。とても人間らしく社会的な動物と言われています。
残忍な一面がある
プレーリードッグは縄張り意識が非常に強く、侵入者に対してはお尻からニオイ発して威嚇します。それでも出ていかない場合は、相手を生き埋めにすることがあるようです。縄張り争いから、他の巣穴に潜り込み子供を殺すこともあるようですね。可愛い見た目に反して、残忍な一面があることに驚きです。
種類
プレーリードッグ5種
- オグロプレーリードッグ
- ガニソンプレーリードッグ
- メキシコプレーリードッグ
- オジロプレーリードッグ
- ユタプレーリードッグ
プレーリードッグの種類は主に「オグロ」「ガニソン」「メキシコ」「オジロ」「ユタ」の5種類がいます。
日本でプレーリードッグと言えば、「オグロプレーリードッグ」のことを指します。「尾黒(オグロ)」という名前の通り、黒いしっぽが特徴的なプレーリードッグです。
絶滅危惧種のプレーリードッグ
メキシコプレーリードッグとユタプレーリードッグは個体数が著しく減少しているため、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として指定され、保護が行われています。
プレーリードッグの値段の目安は?
値段の目安
- 1匹 20万円前後
プレーリードッグは感染症持ち込みのリスクを減らす目的で2003年から輸入が禁止されています。そのため日本で現在売買されている個体は、2003年以前に国内に入ってきた個体から繁殖されたものに限られています。
国内の個体数が少ないが人気が高いので、価格相場は20万前後と高めです。1匹20万円前後からペアだと50万円近くの価格になることもあります。
日本ではもっとも一般的な「オグロプレーリードッグ」の繁殖期は1〜4月なので、その時期に販路が増えますよ。
プレーリードックの特徴は?
プレーリードッグの特徴
プレーリードッグの特徴
- 体長:28~33cm
- 体重 1kg
- 尾の長さ 10cm
- 被毛カラー 茶色ベースで黒やグレーの差し毛
プレーリードッグは体長が28~33cm、体重がおよそ1kgのずんぐりむっくりした体形をしています。びっくりしたりすると、肛門にある3本の管から臭いを発するという特徴もあります。日中は地上で過ごし、「根」「樹皮」「少量の種子と昆虫」などを食べる草食動物です。
見た目の特徴
体型的な特徴のほか、「短い耳」「アーモンドのような大きな目」「小さく器用な手」「鋭い歯と強い顎」などの特徴があります。立ち上がって両手を伸ばしている姿や、おしりの脂肪に体を乗せて座っている姿が何ともいえず可愛らしいですよね。
被毛の特徴
プレーリードッグの被毛は短毛で、カラーは茶色ベースに黒やグレーの差し毛が入っています。
プレーリードッグの寿命は?気を付けたい病気は?
寿命
平均寿命
- 7~8年
プレーリードッグの平均寿命はおよそ7~8年です。中には10年以上長生きしている個体もいるようです。
病気
気を付けたい病気
- 自咬症
- オドントーマ(歯牙腫)
- 肝疾患
プレーリードッグが気を付けたい病気は「自咬症」「オドントーマ(歯牙腫)」「肝疾患」などです。
自咬症
自咬症とは、文字通り自分を咬み続けてしまう病気です。主な原因はストレスになります。傷ついている個所をさらに噛み続けることで、大怪我に繋がる可能性があります。
オドントーマ(歯牙腫)
プレーリードッグの切歯はずっと伸び続けています。その切歯が折れたり炎症を起こすことで、歯肉から正常に伸びてこなくなり、歯根部でこぶのようになってしまう症状のことです。こぶが鼻の空気の通り道をふさいでしまい、呼吸困難や鼻炎が起きたりします。口が開きっぱなしになっていたり、呼吸が浅いと感じたら疑ってみて下さい。
肝疾患
プレーリードッグは肝疾患を発症しやすいと言われています。肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝細胞癌などを患うことが多く、初期段階で見つけることが難しいため、気付いたころには進行していた・・・なんてことがあります。定期的な検診を受けることが大切になりますよ。
プレーリードッグを飼う際のポイントは?
飼育時のポイント
ポイント
- 高所からの落下に注意
- かじり癖の対策を
- 多頭飼育が理想
- 肥満に注意
- 冬場の室温管理
- 日光浴の時間を
- 動物病院を調べておく
愛らしいペットのプレーリードッグと、できるだけ長く一緒に生活するために注意すべきことを5つにまとめました。
高所からの落下に注意
プレーリードッグは運動量が多く活発な動物なので、自由に動き回れる広さのケージを用意する必要があります。時にカーテンや高いところに登ることもあるので、落下事故には気をつけるようにしましょう。高さがありすぎるケージでの飼育にも注意してくださいね。
かじり癖の対策を
前歯が伸び続け、ものをかじる癖があります。コード類をかじられないように避けておくようにしてください。金属製のケージをかじりすぎて、歯が折れたり歯茎の病気を引き起こしたりすることもあります。中にネットを張ったり緩衝材を挟んだりとケージに工夫をしておくと良いですよ。
多頭飼育が理想
社会性のある動物なので一人ぼっちの時間が多くなると寂しさでストレスを溜めてしまいます。「自咬症」などの病気になる可能性がありますので、慣れてきたら、新しい仲間を迎え入れたり、毎日一緒に遊ぶなど触れ合う機会を増やしてあげてくださいね。
肥満に注意
草食動物であるプレーリードッグは、主に繊維質が豊富でカロリーの低いイネ科の植物を食べています。野生化で低カロリーの食餌でも十分対応できるように進化した動物なのですが、飼育下では肥満になりやすい傾向にあります。肥満は健康に様々な悪影響を及ぼすので、高繊維のペレットや牧草を主食として与え、餌には低カロリーを心がけてくださいね。生野菜などはおやつ程度に与えましょう。
冬場の室温管理
プレーリードッグは寒さに弱いため、室温が15度以下になると仮死(冬眠)状態になることがあります。この状態になると命に危険を及ぼす可能性があるので、室温は常に約20~28℃位に保つようにして下さい。冬場はヒーターなどによる保温が欠かせません。
日光浴の時間を
プレーリードッグは日光浴をして紫外線を浴びることにより、体内でビタミンDを生成します。ビタミンDは筋力を高めたり骨を丈夫にしたりする役割を持つ重要な成分なので、欠乏しないためにも1日数十分程度の日光浴をさせてあげるようにしましょう。
日光浴ができない場合は、ケージ内の一部分に「ペット用紫外線ライト」などを設置してあげます。ネイルやレジン用の紫外線ライトだと強すぎて失明してしまう恐れがあるので、必ずペット用の紫外線ライトや日光用ライトを使用してください。
動物病院を調べておく
近くにある動物病院が診察可能か確認しておきましょう。病院によっては犬や猫のみいった場所もあります。ケガや病気の際に慌てることがないよう、事前に聞いておくと安心ですよ。
プレーリードッグを飼う楽しみ
いかがでしたでしょうか?
プレーリードッグは、最初こそ警戒心が強いですが、慣れると飼い主をしっかり見分けてよく懐きます。
べったり甘えてきたり、立ち上がってキョロキョロしたり、餌を持って食べたりする姿は本当にかわいいですよ。
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