フラワーホーンは中型魚の中でも比較的飼育がしやすい魚です。「シクリッド」を数種類交配して誕生したといわれています。
オスのフラワーホーンは「ピンク」に「グリーン」「ブルー」が入った派手な体色に赤い眼をしており、頭の大きな「こぶ」があるユニークな外見をしています。ヒレも大きく存在感も抜群ですよ。
この記事ではフラワーホーンの習性や繁殖、産卵条件、稚魚の育て方についてまとめてみました。
この記事でまとめたこと
フラワーホーンの習性は?
習性
- 荒い気性
- 狭い水槽には寛容
- 雑食
シクリッド科であるフラワーホーンは気性が荒く、他の熱帯魚を攻撃してしまう習性があります。大きさもそこそこなので、時には殺すまで攻撃することもありますよ。混泳は習性的に向かない熱帯魚といえますね。
見た目のインパクトが大きく、1匹でも水槽は美しく映えるので。単独飼育がオススメですよ。体の大きさの割には狭い水槽にストレスを感じにくいので、60cm水槽で十分飼育できます。
餌もなんでもよく食べる雑食性の習性もあります。水質にもあまりうるさくなく、あまり気を配る必要がない育てやすい熱帯魚です。
フラワーホーンの繁殖は難しい?
繁殖が難しい理由
- 混泳が向かない
- メスがほとんど販売されていない
フラワーホーンの繁殖は難しいといえる理由が2つあります。
1つ目は「混泳」の問題です。上記の通りフラワーホーンは気性が荒く、フラワーホーン同士の混泳も向きません。繁殖には混泳飼育が前提となるので、大きめの水槽を用意するか穏やかな性格同士のフラワーホーンを混泳させる必要があります。
2つ目は「販売されている性別」の問題です。実はショップなどで売られているフラワーホーンのほとんどは「オス」で、メスはほとんど販路に出されません。
メスの外見にはオスのような派手さがないため、販売されているフラワーホーンはオスに偏っているのです。繁殖用にメスを販売しているショップをインターネットで探すか、個別にショップへ問い合わせて仕入れてもらうことが必要です。
以上の理由より、繁殖させるにはなかなかハードルが高い熱帯魚といえますね。オスとメスのペアを揃えてもいきなり同じ水槽に入れてしまうのは危険なので、まずは仕切りを入れて様子をみてください。
相性が良さそうなら仕切りを外すという方法でお互いの気性を確認してから繁殖を行ってくださいね。
フラワーホーンの産卵は?
うまく繁殖の条件をクリアできれば、素焼きの板などを水槽の底に入れておくとそこに産卵しはじめます。水換えによる「水圧変化」などが刺激になるので、産卵を促すことができますよ。
1度の産卵で500個以上の卵を産みますので、条件さえ整えればたくさんの稚魚を繁殖させることができます。オスとメスは繁殖が終わったら別の水槽に移しておくと、喧嘩をする心配がなく安心ですね。
フラワーホーンの稚魚、育て方は?
孵化したフラワーホーンの稚魚には、人口飼料を細かく砕いて餌を与えます。少し成長したら「赤虫」など成魚と同じ餌を与えてみてください。
一度にたくさんあげすぎると消化不良を起こすので注意してください。量の目安は「お腹が少し膨れるくらい」です。一度にあげる量は抑え、回数を増やす方法がオススメですよ。
飼い主によくなついてくれます!
フラワーホーンは人によくなつく熱帯魚としても知られています。病気にかかりにくく寿命も長いので人気ですよ。
ただオスとメスを手に入れてうまくペアリングできたとしても、繁殖は上級者の方にオススメです。