シルバーシャークは混泳できる?習性は?繁殖や産卵条件は?

シルバーシャークは知名度があまり高くない熱帯魚です。養殖個体が日本に輸入され、一部の熱帯魚店で販売されています。

しかし近年では自然下の個体が激減しており、絶滅の恐れもあるのではとささやかれています。今回の記事ではシルバーシャークの混泳や習性、繁殖や産卵条件についてまとめました。

 

シルバーシャークは混泳できる?

シルバーシャーク

性格が穏やかな稚魚のシルバーシャークであれば混泳はどの熱帯魚とも可能です。ただ、あまりに小さすぎる熱帯魚やエビ類だと、餌と勘違いしてしまうので向きません。

成長して体が大きくなると、少し性格が変わるので注意が必要です。稚魚のときから混泳させていれば問題ありませんが、成魚になってからはじめて混泳させる熱帯魚選びには慎重になる必要がありますね。なるべく大きさが同じくらいの大きさの熱帯魚がオススメです。

シルバーシャーク同士の混泳も向いています。後述していますが繁殖がかなり大変な熱帯魚なので、混泳して予期せず繁殖してしまうケースは稀ですよ。

 

シルバーシャークの習性は?

シルバーシャーク

習性

  • 素早く泳ぎまわる
  • 成長とともに荒い性格になる
  • とびはねる

シルバーシャークの見た目は、名前の通り「サメ」のようなすらっとしたフォルムで、鱗も銀色に美しく輝きがあります。生物の分類上はサメではなく「コイ」の仲間ですよ。顔は少しコイに似ていてかわいらしいです。

高い遊泳力をもち、素早く水槽内を泳ぎまわります。ゆっくりと泳ぐ熱帯魚との混泳は不向きですよ。

シルバーシャークの成魚は15~20cm程度まで成長します。もともと温和な性格ですが、成長して大きくなると荒っぽくなる習性があります。ジャンプ力も増してとびはねるので、水槽にはしっかりとふたをしておく必要がありますね。

たまに頭を横に振りながら胸ヒレでホバリングする可愛らしいしぐさをみせてくれますよ。

 

シルバーシャークの繁殖、産卵条件は?

シルバーシャーク

シルバーシャークは飼育下での繁殖は難しいです。日本での繁殖成功例は一切なく、海外では数件報告されている程度です。水族館のような大容量の水槽で飼育し、ようやく繁殖に成功したようです。

東南アジアの養殖場では「ホルモン剤」の投与により産卵を誘発しているようです。個人レベルの水槽で自然繁殖を行うことは難しい熱帯魚といえます。

 

産卵条件

詳しくはわかっていませんが、繁殖に成功した事例があります。

  1. メス1匹に対してオス2匹を水槽に投入
  2. pH7程度、水温26~28℃前後に設定
  3. しばらく日が経つとをばらまくように産卵

狙って繁殖できる熱帯魚ではありませんが、本気で繁殖を目指す方は参考にしてみてくださいね。

 

長寿の熱帯魚、シルバーシャーク

シルバーシャーク

その遊泳力から水槽内を元気に泳ぎ回る姿は水槽を賑やかにしてくれます。繁殖は難しいので普通は繁殖させずに飼育します。

シルバーシャークの寿命は15年程ともいわれて長生きなので、長い期間飼育できる熱帯魚として人気が出てきていますよ。