ノーザンバラムンディは銀色の体色と大きな鱗が特徴的なアロアナ科の熱帯魚です。
国際条約「サイテス」でその取引が厳しく規制されている「アジアアロワナ」に姿がよく似ていますが別の品種です。比較的安価で稚魚を購入できるので近年では「アジアアロワナ」の代わりに飼育し始める方が増えてきました。
この記事ではノーザンバラムンディの混泳や寿命、大きさ、適切な水槽環境、餌についてまとめました。
この記事でまとめたこと
ノーザンバラムンディは混泳できる?

混泳
- 混泳は向かない
ノーザンバラムンディは縄張り意識の強い習性があるので、同種同士であっても狭い水槽内での混泳には向きません。
柔軟性が低くコンパクトにUターンすることができないので、混泳させると水槽内で動けなくなってしまうこともあります。混泳は避けたほうが良い熱帯魚ですし、もし混泳させる場合120㎝ほどの大型水槽が必要になりますよ。
一般家庭でノーザンバラムンディ同士を混泳させるのは現実的ではありませんね。
アロワナ種の中でも攻撃性の高い品種なので、他の小型熱帯魚を混泳させても餌になってしまいます。現状混泳が向く熱帯魚はいないとされています。
ノーザンバラムンディの寿命や大きさは?

寿命
- 自然下:15年
- 飼育下:7~8年
大きさ
- 稚魚:7~8cm
- 成魚:90~100cm
ノーザンバラムンディの一般的な寿命は15年ほどとされています。「ストレス」や「水槽環境」に寿命は大きく左右されますので、飼育下では7~8年ほどしか生きないこともザラです。
「ケガ」にも注意が必要ですよ。水面の上部で餌を捕食する習性があるアロワナ科の熱帯魚は水槽から飛び出してケガをする可能性があります。
傷口から細菌に感染して短命になることも多いので、予期せぬ事故が起こらないように対策してあげてください。
大きさ
稚魚の段階では7~8㎝程度の可愛らしい大きさです。成魚は90~100cmほどまで成長しますよ。ノーザンバラムンディは同種のアロワナと比べても大きく成長する熱帯魚です。
ノーザンバラムンディの適切な水槽環境や餌は?

水槽サイズ | 120cm以上 |
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水温 | 24~28℃ |
水質 | 中性(pH7付近) |
餌 | 生き餌、アロワナスティック |
稚魚の間は小さなノーザンバラムンディですが成長スピードが早いため、成魚の大きさを考慮して120cm以上の水槽で飼育することがオススメです。
適切な水温は24~28℃、水質は中性(pH7付近)でやや硬水を好みます。
餌
基本は雑食なので「生き餌」や「人工餌」までなんでも食べます。活き餌を豪快に食べる姿はワイルドで、飼育の醍醐味の1つとされていますよ。
生き餌だけではノーザンバラムンディの成長と体格を維持する「必須栄養素」が不足する場合がありますので、アズーが販売する「アロワナスティック」という人工飼料が餌にはおすすめですよ。
アロワナをはじめとする「トップウォーター肉食大型魚類」用に必要な栄養素をふんだんに含んだ40種類の原料からできています。管理が大変な活き餌に比べ、手軽で充分主食として使える餌ですよ。

長寿で手間のかかる熱帯魚

熱帯魚の飼育は部屋の豪華なインテリアとして、犬猫に比べて安易に飼育し始める方が多いのが現状です。
ノーザンバラムンディに関しては長寿で飼育に手間もかかる品種ですので、よく考えてから購入を決めてくださいね。途中で投げ出して池や川などに離してしまうことはいけませんよ。