猫は病気を隠すペットだといわれ、飼い主が気づいた頃には、既に症状がかなり悪化している場合があります。
しかし、いざ検査・治療をしようとすると、動物の診療は公的保険が適用されないため、とても費用がかかりますよね。
あらかじめ民間の動物保険に加入しておくことも選択肢のひとつです。今回は猫のペット保険について、メリットや特徴などをまとめました。
この記事でまとめたこと
猫もペット保険に入る必要はあるの?メリットは?
猫も飼い主と同じ生き物ですから、ケガを負うことや病気になることもあります。しかし、ペットの治療費は自由診療なので、手術費用や入院費などが全額自己負担となります。
そのため、長期の治療や難しい手術が必要な場合は医療費が高額になってしまうことも少なくありません。ペット保険に加入すれば、月々の掛け金を支払うことにより、かかった医療費の50%から最大で100%の手当をもらうことができます。
室内飼育など、環境が良くなったことでペットの高齢化が進んでいる近年、ペット保険の注目度は高まっています。
「てんかん」にかかった場合の保険料の差は?
てんかんはけいれんや知的行動の異常が突然起きる脳の病気です。通常、治療費は外科治療だと50〜100万円ほどかかりますよ。
たとえば治療費が100万円だったとして、「治療費70%補償」のペット保険に加入していれば、飼い主さんの負担額は30万円で済みます。
その他入院費や通院費も負担してくれるペット保険も存在しますよ。
猫のペット保険の選び方は?
猫の発病率が高い病気が補償の対象になっているかが最も重要です。
その他「保険料」や「割引内容」はペット保険会社ごとに異なります。詳しいペット保険の選び方は関連記事を参考にしてください。
猫のペット保険加入の際、注意すべきポイントは?加入可能年齢に制限がある!
ペット保険には、加入できる年齢制限があります。
人間と同じで、猫も高齢になるほど、病気になりやすいので、慌てて保険に入ろうとしても、加入できないケースもあります。例えばアニコムの場合、8歳になると新規加入ができなくなります。
継続できる年齢はあらかじめ調べておくことがおすすめです。
猫の8歳は人間で言えばおよそ60歳に相当します。フードもシニアに切り替える時期で、猫の健康もこの頃をラインに損なわれていくからでしょう。
しかし中にはペッツベストのように、16歳まで加入できる保険会社もありますが、高齢でも加入可能な保障プランは掛け金が高額になるため、注意が必要です。
「生涯保険料はいくらになるのか」を計算して料金を比べることがおすすめですよ。
猫がペット保険に加入するタイミングは?
ペットとして猫をお迎えしたら、できるだけ早く加入することをおすすめします。
特に飼い主が猫の飼育になれていない場合や、子猫から飼い始める場合は、気になるしぐさがあればすぐに動物病院を受診したいですよね。
最初から病気かどうかを見分けることは困難ですし、適切な対応ができず、愛猫に負担かけてしまったら、飼い主としてもつらいものです。
猫のペット保険、おすすめは?
最近はペット保険の種類も増えてきました。保障プランと掛け金は保険会社によって異なりますが、さほど大きく変わりません。
比較サイトなどで、複数のサービスに目を通したうえで自分の納得できるところに決めるのが一番ですが、注目すべきなのは費用だけではありません。
「窓口で保険が使える病院がどれくらいあるか」もポイントです。例えば、ペット保険大手のアニコムやi-petは、多くの動物病院で会計時に保険が適用されます。
あとから保険金が支払われるとはいえ、一時的に高額な医療費を負担するのは大変です。想像以上に窓口適用はありがたいものですよ。
猫がペット保険に入るには、健康である必要がある!
ペット保険に加入する猫は、原則として健康体であることが条件になります。ただし、治療中のケガや病気がある場合でも、「そのケガ・病気は保険金の支払い対象外」という特約をつけることで加入できる場合があります。
しかし、悪性腫瘍、慢性腎不全、糖尿病、肝硬変などの重い病気の場合は加入できないケースが多いようです。また、ワクチンを接種していれば防げた病気に対しても、保険金が支払われない場合があります。
基準はペット保険会社により異なるため、入る前に詳しく条件を聞いておきましょう。
ペットの様子が気になる方はまずは獣医師さんに相談する選択肢も
最近の愛猫の様子になにか不安を感じてペット保険を検討されている方は、ペット保険の検討と同時にその症状を獣医師さんに相談することも大切です。
猫のペット保険加入は、お金の出費と万が一の時の安心感で選ぶ
診療費が全額自己負担のペット医療は負担額が高額になりやすいです。しかし、猫の様子がおかしいと思っても、気軽に受診ができないのは胸が痛いですよね。ペット保険の特徴を理解したうえで、加入や活用の検討をしてみてくださいね。