インドニシキヘビはインドと周辺の国に分布するヘビで、成長すると3mを超えることもあります。
毒は持っておらず穏やかな性格ですが、シカやヒョウを絞め殺す力を持っているので「特定動物」に指定されていますよ。
この記事ではインドニシキヘビの交尾や産卵の時期、幼蛇についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
インドニシキヘビの繁殖、交尾の特徴は?
交尾の特徴
- メスがフェロモンを出す
- 交尾時間は5~30分
繁殖期になるとメスはフェロモンを出し、オスは先が2つに分かれた舌でフェロモンを探します。
メスを見つけたオスはメスの体に巻きついて、ヘミペニスでメスの体をマッサージするように刺激して交尾しますよ。交尾は5~30分ほどで終わることが多いですね。
インドニシキヘビの繁殖準備は?
事前準備
- 水入れの撤去
- 産卵床の用意
インドニシキヘビの繁殖期は11~3月頃の冬です。
繁殖前にはオス・メス共に2~3才になっていて体が十分に成長していることを確認してください。オスは2~3mまで成長している必要がありますよ。
メスが水入れに産卵してしまうと幼蛇が溺れてしまうので、水入れを撤去して産卵床を用意してあげてください。
産卵床は成蛇が余裕を持ってとぐろを巻ける大きさのタッパーに湿らせた「ミズゴケ」や「バキュームライト」を敷いてあげれば完璧です。
産卵したら、親に卵を食べられてしまわないように産卵床に卵を移すことも忘れないでくださいね。
インドニシキヘビの産卵時期や場所は?
産卵時期 | 3~6月 |
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産む卵の数 | 20~40個 |
孵化期間 | 60~90日 |
産卵場所 | 湿った地面 |
産卵時期
インドニシキヘビは産卵時期である3~6月に20~40個(多い時には100個)の卵を産みます。
孵化期間は約60~90日で、秋頃に孵化しますよ。
産卵場所
野生のインドニシキヘビは、湿った地面の上に産卵を行います。
メスは卵を1つずつ産み落としますが、産卵後の卵は互いにくっついて「卵塊」とよばれる塊になりますよ。インドニシキヘビのメスは体を震わせることで体温を上げながらとぐろを巻いて卵を温めます。
抱卵中のメスは「ワシ」や「他の種類のヘビ」といった外敵から卵を守るため、水分や餌をほとんど口にしません。
インドニシキヘビの幼蛇、餌や成長スピードは?
幼蛇の餌 | ネズミ |
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トカゲ | |
カエル | |
幼蛇の成長スピード | 生後1年で2~3倍に成長 |
幼蛇の餌
インドニシキヘビの幼蛇は「ネズミ」や「トカゲ」を好んで食べますが、まれに「カエル」を食べることもありますよ。
幼蛇の成長スピード
孵化直後のインドニシキヘビの大きさは全長45~60㎝ほどですが、生後1年で2~3倍の90~180㎝ほどに成長しますよ。
大型ヘビだけど繁殖は容易!?
インドニシキヘビは、同じ大型のアナコンダやアミメニシキヘビと比べても性格が穏やかで飼育しやすいといわれています。
3m前後に成長するヘビで飼育に際して大がかりな設備が必要になるので、適切な環境を提供できる事を確認してから飼育や繁殖を楽しむようにしてくださいね。