ホソツラナメラは東南アジアに分布しており、あざやかな緑色が美しいですよ。
無毒のヘビで、鳥や鳥の卵などを食べています。敵と出会うと、首の部分がタテに細長くするのが特徴ですね。
ホソツラナメラは卵は産まず、仔ヘビを出産しますよ。今回の記事ではホソツラナメラの交尾や出産、幼蛇といった繁殖に関することをまとめました。
ホソツラナメラの繁殖、交尾の特徴は?

交尾の特徴
- 4歳で繁殖可能
- 繁殖前はメスの餌を増やす
ホソツラナメラは生後4年で繁殖が可能になります。繁殖期は雨季で、生息域によって変わってきますよ。飼育下での繁殖には、2か月間ほど人工的な冬を経験させる必要があります。
繁殖させる前には、メスの体に十分な栄養をたくわえさせます。そのため餌を多めに与えるようにしてくださいね。だいたいの目安として、5日おきに与えます。メスは妊娠中、餌をほとんど食べません。その代わり体にたくわえた栄養だけで、卵を成長させますよ。
栄養を十分たくわえていないメスを妊娠させると、必要以上に栄養を卵に取られてしまいます。メスの命に関わりますね。卵にも十分栄養がいかないので、正常な仔ヘビが産まれない可能性が出てきてしまいますよ。
ホソツラナメラの繁殖準備は?

事前準備
- 産卵場所の準備
- 水の容器の片づけ
野生下においてホソツラナメラのメスは、湿った場所に卵を産みます。飼育下でも同じような場所を準備してあげると良いですよ。
プラスチック製の衣装ケースなどに水で湿らせたミズゴケをしきつめますよ。
しかし、ミズゴケを入れすぎてしまうと産まれた卵がミズゴケにおおわれてしまいます。卵も呼吸をしているので湿ったミズゴケに包まれてしまうと、息ができなくなってしまうので注意が必要です。
ホソツラナメラのケースには、水の入った大きめの容器が置かれていますね。卵がふ化を始めたら、水の入った容器は外に出してください。産まれたばかりの仔ヘビがおぼれてしまうことがありますよ。
万が一ふ化したばかりの仔ヘビが水に落ちた時の為には、プラスチック製の観葉植物のツルを水の入った容器に入れてください。ツルを伝って外へ出ることができるようになりますよ。100円均一の造花コーナーにあるもので十分です。
ホソツラナメラの産卵時期や場所は?

産卵まとめ
- 時期:交尾から約2ヶ月後
- 場所:木の穴やコケの上
産卵時期
ホソツラナメラは雨季に繁殖します。生息場所によって雨季は異なりますよ。交尾から2ヶ月ほどで卵を産みます。
産卵場所
メスは湿った場所に卵を産みます。木の穴の中や、木の枝の間のコケなどにおおわれた部分に、「クラッチ」と呼ばれる卵のかたまりが置かれますよ。
1回で、3~12個の卵を産み、90~120日ほどでふ化します。
飼育下で人工的にふ化をさせるときには、30度を超えないように注意してください。卵は高い温度で温めたほうが早くふ化しますが、温度が高すぎると、卵が死んでしまったり、奇形の仔ヘビが産まれてくる危険がありますよ。
ホソツラナメラの幼蛇、餌や成長スピードは?

幼蛇の餌
- カエル
- トカゲ
- マウス
成長スピード
- 生後4年で1.6~1.9m
幼蛇の餌
体が小さいうちは、幼蛇はカエルやトカゲを食べます。体が大きくなるにつれ、小さい鳥やコウモリなども食べるようになります。
飼育下では、体の大きさに合わせたマウスを与えると良いですよ。
幼蛇の成長スピード
ふ化直後は、30~45㎝の大きさです。生後4年で、1.6~1.9mになりますよ。
その他、幼蛇の特徴
ふ化をして、10~14日後には、はじめの脱皮をします。
20年も長生きする?

ホソツラナメラは、野生の個体や、繁殖の個体の情報が少ないヘビです。野生下では環境に溶けこんで見つかりにくいことや、気性が荒いので飼育がむずかしいことが挙げられます。
うまく育てることができれば、飼育下では20年ほどと、長生きしてくれますよ。