ホソツラナメラはナミヘビ科キノボリナメラ属のヘビです。体長は160~190㎝ほどで、最大では240㎝になりますよ。頭部は細長く、和名の「ほそつら(細面)」の由来になっていますね。
販売数は少ないですが、緑色の美しいヘビですよ。今回の記事ではホソツラナメラの種類や野生下での餌、天敵に関することを紹介しています。
この記事でまとめたこと
ホソツラナメラの体色の種類は?

体色の種類
- 1. ノーマル
- 2. オレンジ
- 3. シルバー
1. ノーマル
「ノーマル」の体色は生息域によって個体差がありますが、主にあざやかな緑色です。からだの側面は黄緑色ですね。木の上で生活しているので、保護色になります。
シッポは赤茶色やオレンジ色、灰色です。英名の「Red-tailed green ratsnake」は、シッポの色が由来ですよ。ウロコのすき間が黒色の個体もいますね。
頭のてっぺんは、黒みがかった緑色です。丸い瞳は黒色ですよ。目の前後には、水平で黒色のラインが入っていますね。口の中は黒色ですよ。舌は青色ですね。
2. オレンジ
「オレンジ」の体色は、茶色がかったオレンジ色です。頭部には、緑色で不規則なまだらもようが入っていますよ。シッポはすこし色あせた、くすんだ色合いですね。瞳は黒色ですよ。目の前後に入ってる水平のラインは、こげ茶色ですね。
3. シルバー
「シルバー」の体色は、灰色です。ホソツラナメラは「キール」と呼ばれるウロコのデコボコがないのが特徴です。なめらかな体表で、体は銀色にかがやいていますよ。体には、不規則な黄色のまだらもようが入っていますね。
頭部は黄色です。瞳は黒色ですよ。目の前後に水平に入っているラインは、黒みの強い灰色ですね。「シルバー」は、フィリピンのパナイ島に生息していますよ。
ホソツラナメラの餌、野生下では何を食べている?

野生化での餌
- 鳥やヒナ鳥
- 鳥の卵
- コウモリ
- ネズミ
- トカゲ
ホソツラナメラは鳥類、は虫類、小さいほ乳類や両生類をえものにします。木の上で生活をしているヘビなので、小さな鳥やヒナ鳥、鳥の卵を食べますよ。ネズミやリス、カエルやトカゲなども食べますね。
動きがすばやいホソツラナメラは、飛んでいるコウモリを捕まえることができますよ。視力が良いヘビとしても知られていますね。
ホソツラナメラはシッポを木に巻きつけて、えものを待ちます。緑色の体は木々に溶けこんで、えものから見えにくいですね。えものを捕まえると、体に巻きつき、窒息させます。息の根を止めて、動かなくなってから丸のみにしますよ。
若い個体は、オレンジ色や赤茶色のシッポをふって、カエルやトカゲなどをおびき寄せます。シッポが釣りのルアーの役目をしているのですね。えものが近づいてきたところを捕まえますよ。
ホソツラナメラの天敵はいる?

天敵
- キングコブラ
- 人間
ホソツラナメラの天敵は、ヘビを主食とするキングコブラです。
ホソツラナメラはペットとして販売されるために人間に捕まりますね。大きなヘビなので、食用になることもありますよ。そのため人間も天敵といえますね。
気性は荒い?

美しい緑色のヘビですが、ペットとして飼いやすい品種は少ないですね。
ホソツラナメラは無毒で、飼育に許可も不要ですが、気性が荒いので飼いにくいヘビですよ。繁殖された個体は人間になれやすいといわれますが、個体差もあるので飼育には注意が必要ですね。