ハムスターは、犬・猫と並んで長年ペットとして親しまれています。
飼育しやすく繁殖も容易なことから、多頭飼いをして個人でブリーダーをしている人も多いですよ。しかし、多頭飼いの場合は単独飼育に比べて気をつけなければならない点も多いです。
この記事は、ハムスターを多頭飼いする時の注意点をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
ハムスターを飼う前に注意しておくこと
![ハムスター](https://er-animal.jp/pepy/wp-content/uploads/2017/01/shutterstock_149513150-e1485252905848.jpg)
飼う前の注意点
- 家族にアレルギーのある人がいないか?
- 最期まで責任を持って正しく育てられるか?
- ハムスターから感染する病気
- 家族の協力があるか
- 獣医さんを見つけておく
ハムスターを飼う前に、本当にハムスターを飼育できる環境なのかを知っておく必要があります。
「家族にアレルギーの人はいないか?」と「最後まで責任を持って正しく育てられるか?」の2点は最も忘れてはいけない大事なポイントですよ。
家族にアレルギーのある人がいないか?
ハムスターに限らず、動物はアレルギーの原因物質である「アレルゲン」を持っています。
体毛やフケ・唾液・尿などが人の体内に入ると、「目や喉の痒み」「鼻水」「じん麻疹」などの症状を引き起こすことがあります。アレルギー体質の人は、特にハムスターアレルギーを発症しやすいので注意が必要ですよ。
最期まで責任を持って正しく育てられるか?
ハムスターの寿命は2~3年なので、犬や猫と比べると短いです。
しかし、「命」の重さは変わりませんし、癒されるために側に置いておくだけというわけにはいきませんよね。
愛情はもちろん、清潔な環境・正しい食事・健康管理・飼育費用など、本当に最期まで責任を持って育てられるのかについてしっかりと考えておいてください。
当たり前なことのようにも思えますが、意外と忘れがちになってしまう大切なことですよ。
ハムスターから感染する病気
人間と脊椎動物の両方に感染する病気を人獣共通感染症といいます。
ハムスターは人間と同じ哺乳類なので、ウイルスや細菌が原因の病気は人間にも感染することは知っておく必要があります。
家族の協力があるか
病気や怪我、旅行などで面倒が見られない場合は、家族の協力が必要になる場合もあります。
自分の代わりに面倒を見てくれる人を見つけておくようにしてくださいね。
獣医さんを見つけておく
病気や怪我をしないとも限らないので、いざという時に困らないように診察してくれる獣医さんを見つけておくようにしてください。
ハムスターの多頭飼いは可能?
![ハムスター](https://er-animal.jp/pepy/wp-content/uploads/2017/01/shutterstock_153983588-e1485252925163.jpg)
「ドワーフ系(小型ハムスター)」は、多頭飼いが可能な場合が多いです。
ただ、ハムスターは繁殖しやすいので、不仲などの問題にも対応できる環境でなければなりませんよ。
ハムスターを飼育するのであれば、なるべく「別々のケージに1匹ずつ」を心がけて飼育することをおすすめします。
ハムスターの多頭飼いに向いている品種
![ハムスター](https://er-animal.jp/pepy/wp-content/uploads/2017/01/shutterstock_15251797-e1485253251449.jpg)
多頭飼いに向いている品種
- ジャンガリアンハムスター
- キャンベルハムスター
- チャイニーズハムスター
- ロブロフスキーハムスター
多頭飼いに向いているハムスターは、「ドワーフ系」と呼ばれる小型ハムスターです。
「ジャンガリアンハムスター」や「キャンベルハムスター」「チャイニーズハムスター」「ロブロフスキーハムスター」などですね。
ハムスターの多頭飼いするときに注意すること
![ハムスター](https://er-animal.jp/pepy/wp-content/uploads/2017/01/shutterstock_188424671-e1485253268409.jpg)
多頭飼いにおける注意点
- ケージを分ける
- 無計画な繁殖
ドワーフ系のハムスターは多頭飼いに向いている品種ですが、必ずしも仲が良いとは限りません。
大きなケガに繋がる恐れがあるので喧嘩をする場合は、ケージを分けて同居をさせないなどの工夫が必要ですよ。
また、ハムスターは非常に繁殖力が強い動物です。この間7匹出産したばかりなのに気づいたら、さらに7匹産んでいたというケースもあります。
多頭飼いをする際は、繁殖の有無についても視野に入れ、責任を持って対応できるかどうかをよく考えておく必要がありますね。
なるべく野生に近い暮らしを!
ペットは我々の心を癒してくれますが、同時に飼い主側もペットを癒してあげなければなりません。
なるべく野生に近い環境を提供したうえで、正しい飼育と健康管理を心がけてあげてください。
たくさんの愛情をかけて、たくさん触れ合い、ストレスのない幸せな生涯を終えられるように最期まで責任と愛情を持って育ててあげてくださいね。