オトシンクルスの繁殖は難しいといわれますが、不可能ではありません。特に繁殖が難しいといわれる「オトシンクルス・アフィニス」であっても勝手に産卵が起きることもあります。
この記事では計画的にオトシンクルスの繁殖を行うために、繁殖方法や産卵、稚魚の育て方についてまとめました。
この記事でまとめたこと
オトシンクルスの繁殖方法は?
繁殖に適した環境
- 水草が多い
- オスとメスの比が2対1
メスの見分け方
- 腹周りがふっくらしている
- やや大きい
オトシンクルスの繁殖には水草が多い水槽とオスとメスの比が2対1の環境が適しています。
水草に付いたコケは餌になりますし、茂みが産卵する場所や稚魚の隠れ家にもなるので水草は多めに入れてくださいね。また、オス2匹あたり1匹のメスを水槽に入れると繁殖が起こりやすいといわれています。
オスとメスも見分けがつきやすく、メスはオスに比べてやや大きくてお腹周りがふっくらしている特徴があります。
オトシンクルスの繁殖、産卵は?
オトシンクルスは卵を水槽のガラス面や水草に産みつけます。卵の大きさは直径1mm程で非常に小さく薄黄緑色をしているので、みつけるのは大変かもしれませんね。
産卵から3日ほど経つと卵が孵化しますが稚魚もかなり小さいので、よく目を凝らして観察してくださいね。
オトシンクルスの繁殖、稚魚の育て方は?
餌
- ブラインシュリンプ
- インフゾリア
- ドライイースト
- 人工餌
オトシンクルスの稚魚は体に「ヨーサック」を持って生まれて来るので、孵化した直後は餌を与えなくても大丈夫です。3~4日ほどでヨーサックは消えるので「ブラインシュリンプ」や「ドライイースト」などを与えてください。
ブラインシュリンプが大きすぎて食べられない場合は「インフゾリア」か、水に溶かしたドライイーストを与えてくださいね。
また、孵化してから10日ほど経つと7mm程度の大きさに成長して人工飼料も食べられるようになるので、積極的に与えるようにしてください。
食いつきは悪いですが、苔やブラインシュリンプがなくなった時に餓死しないように早い段階で餌付けしておく必要があります。
稚魚が餌を食べるのに馴れて順調に育てば、孵化から30日ほどで体長が12mm程度になり、安定して飼育できるようになるので水草水槽に移してくださいね。
繁殖のコツは手順と環境管理!
オトシンクルスの稚魚は水質や水温の変化にとても弱いので、水槽の水の管理には十分気をつけてください。手順を踏まえ飼育環境を守れば、難しいとされるオトシンクルスの繁殖も高い確率で成功させることができますよ。