コクワガタの大きさや特徴、分布は?寿命や種類は?

コクワガタといえば、日本では最もポピュラーなクワガタです。生息数が多いので、都市部でも見つけることができますね。

この記事では、コクワガタの大きさや特徴、分布、寿命、種類についてまとめました。

 

コクワガタの大きさや特徴は?

コクワガタ

コクワガタの大きさ

体長

  • オス:18~53mm
  • メス:21.5~33mm

野生のコクワガタは、オスの体長が18~53mmで、メスは21.5~33mmです。飼育下では、オスの最大サイズが56.6mm、メスの最大サイズが36.9mmですよ。

コクワガタという名前ですが、日本では中型種になりますね。

 

コクワガタの特徴

特徴

  • 黒いつや消しの体
  • 細い大顎
  • 体幅がせまく細い

 

黒いつや消しの体

コクワガタの体は黒色で、つや消しのように光沢は弱くなっていますよ。メスはオスよりもやや光沢があります。

 

細い大顎

オスは、前方に伸びた細長い大顎(おおあご)が特徴です。オオクワガタやヒラタクワガタと比較すると、細さで違いがわかりますよ。大顎の先端は内側に曲がっています。大顎の内側にある突起を内歯(ないし)と呼びますが、コクワガタは前方に小さい内歯が1対ありますね。

 

体幅がせまく細い

体の厚みは平たく、体の横幅はせまくて縦に細長いですね。頭部の先端の頭盾は、ヒラタクワガタよりも幅が広いですよ。

 

コクワガタの分布は?どこに住んでいる?

素材

分布域

  • 日本・朝鮮半島・中国・台湾

生息域

  • 雑木林・山地

コクワガタの分布域は、東アジアです。日本・朝鮮半島・中国・台湾などですね。日本では全国に分布していますよ。

生息域は、餌となる樹液が出る広葉樹がある「雑木林」や「山地」です。都市部の緑地でも、広葉樹ならば見かけることができますよ。近くに広葉樹があれば、外灯や自動販売機の灯りの近くにいることもありますね。

活動時期は4月下旬~10月下旬です。活発になるのは5~9月ごろですよ。

活動時間帯は、主に夜となります。他のクワガタと違って、コクワガタは日中に活動することもありますね。

 

コクワガタの寿命は?

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野生下での寿命

  • 1~2年

飼育下での寿命

  • 2~3年

野性下でのコクワガタの寿命は1~2年ほどです。飼育下では2~3年で、オオクワガタの次に長生きするクワガタですね。

飼育環境によっては4年以上生きたという報告もありますよ。野生下では、ほとんどが冬を越さずに死んでしまうか、越冬中に死んでしまうことが多いですね。

 

コクワガタの種類は?

コクワガタ

主な種類

  • 国産コクワガタ
  • トクノシマコクワガタ
  • アマミコクワガタ
  • ヤクシマコクワガタ
  • トカラコクワガタ など

国産コクワガタ

国産コクワガタは5亜種に分けられます。亜種とは、同じコクワガタでも地域によって特徴がある場合の分類方法です。

本亜種のコクワガタは北海道・本州・四国・九州・五島列島などに生息しています。ハチジョウコクワガタは八丈島です。ヤクシマコクワガタは屋久島・種子島・馬毛島・甑島列島ですね。ミシマコクワガタは三島村・男女群島・口永良部島です。トカラコクワガタはトカラ列島に生息していますよ。

コクワガタは分布域によって個体差があるため、本亜種以外の亜種にも、別亜種が存在しています。また、近縁種も存在しています。亜種と合わせていくつか紹介しますね。

 

トクノシマコクワガタ

トクノシマコクワガタは、奄美大島以南に生息している近縁種であるリュウキュウコクワガタの亜種です。生息地は徳之島です。体長は21~38mmとコクワガタよりも小さく、体の光沢も強めです。大顎はヒメオオクワガタに近いとされますよ。

 

アマミコクワガタ

アマミコクワガタは、近縁種であるリュウキュウコクワガタの亜種ですね。生息地は奄美大島ですよ。頭部と前胸は光沢の弱いつや消しで、背中の羽には光沢がありますよ。全体的にはヒメオオクワガタに近い姿をしていますね。

 

ヤクシマコクワガタ

ヤクシマコクワガタは、屋久島・種子島・馬毛島・甑島列島(こしきしまれっとう)に生息しています。体長は、オスが21・5~50mmで、メスが21.5~30mmです。コクワガタに比べると、体色は赤茶色で、体の光沢は弱いですね。

 

トカラコクワガタ

トカラコクワガタは、中之島・諏訪之瀬島(すほうのせじま)といったトカラ列島に生息しています。体長は、オスが23~50.5mmで、メスが24~28mmですね。コクワガタに比べると、体色は赤茶色で、体の光沢が強いですよ。

 

地域ごとに特色がある?

コクワガタはさまざまな環境に適応できるので、生息数が多いだけでなく、分布域の広さも特徴です。分布域が広いと、各地域によって体の特徴に違いが多く見られますね。コクワガタは見慣れたクワガタとされ人によっては面白みがないと感じるかもしれませんが、亜種によって異なる姿を比較してみるのも楽しいですよ。

コクワガタの飼育法について詳しく知りたい方はこちら