フェレットを飼育する上で飼い主さんのお世話は欠かせません。ごはんやケージの掃除、遊ぶ時間、歯磨きの仕方など、知っておきたい情報はたくさんありますよね。
この記事ではフェレットの飼育について、お世話の種類とやり方をまとめました。
この記事でまとめたこと
フェレットの飼い方のコツ1.「毎日のお世話」
フェレット 毎日のお世話
- ごはんや水をあげる
- 掃除をする
- 遊んであげる
- 抱っこしてあげる
フェレットの毎日のお世話には、「ごはんや水をあげる」「掃除をする」「遊んであげる」「抱っこしてあげる」ことが当てはまります。
ごはんや水をあげる
ごはんは、生後3ヶ月程度までは、ぬるま湯にふやかした餌を少しずつ与え、生後3ヶ月以降から少しずつドライフードに慣れさせていきます。*1日2~3回に分けて餌をあげてください。
留守をさせるときは、多めの餌を餌入れにいれておいてあげてください。
お水は朝と夜に取り替えて、たっぷり用意しておきます。与えるお水は水道水で問題ないですが、浄水器を使うか沸騰させて一度カルキを抜いてくださいね。市販のミネラルウォーターはミネラルやカルシウムが多すぎるので与えてはいけませんよ。
掃除をする
フェレットは排せつ物が多いので、毎日定期的にお掃除してあげる必要があります。夏場は雑菌も発生しやすいので、一日2回はお掃除してあげてくださいね。
遊んであげる
また、フェレットは遊ぶのが大好きなので、1日に1時間程度はおもちゃを使ったりブラッシングしたり、スキンシップをとってあげたりしてください。
抱っこしてあげる
抱っこはフェレットが十分に飼い主さんになれてからしてあげてくださいね。優しく声をかけながらながら、お尻を支えるように抱っこします。
一般的に新しい環境に慣れるまでに、フェレットは2〜3ヶ月かかります。それまでは無理にケージから出したり抱っこしたりはせずにそっとしてあげてくださいね。
フェレットの飼い方のコツ2. 「定期的なお手入れ」
フェレット 定期的なお手入れ
- 爪切り
- 耳掃除
- ハンモックや敷き布の交換
- 歯磨き
2週間に一回程度「爪切り」「耳掃除」「ハンモックや敷き布の交換」「歯磨き」をしてあげる必要があります。
爪切り
爪切りは、専門の爪切りで血管を傷つけないように優しくカットしてあげてくださいね。一度爪切りに失敗してしまうと、その後爪切りをしようとすると爪切りを嫌がって暴れるようになってしまいます。
耳掃除
耳掃除は「専門イヤークリーナー」「ティッシュ」「麺棒」を用意して行います。フェレットの首の後ろをつかんで固定し、イヤークリーナーを耳の中に垂らします。
耳の周りを軽くもんでマッサージして汚れをだし、麺棒で優しくふき取ります。ティッシュで耳に残ったイヤークリーナーを拭き取れば完了です。
爪切りも耳掃除もフェレットは基本的に嫌いなので、寝ているときに行うか、フェレットの首の後ろを持っておとなしくなったときに行うのがおすすめです。シャンプーは月に1~2回程度で充分です。臭いが気にならないときは回数を減らしても問題ありませんよ。
ハンモックや敷き布の交換
ハンモックや敷き布も、長い時間放置しているとホコリが溜まったり虫がついたりしてしまいます。
週に1回程度は掃除をしてあげることがおすすめですよ。
歯磨き
歯磨きもフェレットの健康管理において大切なケアです。
動かないように頭を手で抑えながら、歯の表面を専用ブラシで数回なぞってあげてください。出血しないように優しく磨いてあげてくださいね。
頻度は週に1回程度で問題ありませんが、出血さえなければ毎日行ってもかまいませんよ。
フェレットのブラッシングの仕方は?
フェレットは抜け毛をするので、定期的にブラッシングで取り除いてあげる必要があります。抜け毛を飲み込んでしまったりケージ内の掃除が大変になったりするためです。
販売されている小動物用のブラシやコームを使用し、背中から毛並みに沿ってブラシを毛に通すイメージでブラッシングを行ってください。
首元は毛が密集する箇所なので、一気にブラシを通さず優しく数回に分けて通してあげてくださいね。
ブラッシングの頻度は週1〜2回ほどがおすすめです。毛が抜け替わる春と秋には少し回数を増やしてあげてください。
フェレットを飼育する部屋の温度は?
フェレットの飼育に適した温度
- 20~25℃
フェレットを飼育する部屋の適切温度は20~25℃です。
夏場の暑い時期や冬場の極寒期には特に注意が必要です。また、春・秋の平均気温はフェレットの飼育に適切ですが、寒暖の差が大きい時期なのでこちらも注意が必要です。
フェレットを飼育するにあたって、部屋の温度は1年中気をつけなくてはなりませんよ。
つねに部屋の温度を一定に保つため、エアコンがついている部屋でフェレットを飼育することがおすすめですよ。
フェレットの飼育、お風呂の注意点は?
フェレットのお風呂 頻度
- 10日〜2週間に1回
フェレットの皮膚は人間と比べると弱いので、毎日お風呂に入れると皮膚の病気になってしまいます。
お風呂の頻度は10日〜2週間に1回程度が目安です。臭いが気にならないときは頻度を減らしても問題ありませんよ。
3つの注意点
フェレットのお風呂 注意点
- ぬるま湯で洗うこと
- いきなりお湯につけないこと
- 顔にお湯をかけないこと
フェレットをお風呂にいれるときは、「ぬるま湯で洗うこと」「いきなりお湯につけないこと」「顔にお湯をかけないこと」の3つに注意してください。
人が快適に感じる温度は、フェレットには熱すぎます。手を入れたときに「少しぬるい?」と思う温度が適温です。37℃程度が温度の目安ですよ。
お湯を入れた桶や洗面台にフェレットを入れるときは、足からゆっくり入れてくださいね。いきなりお湯につけると、フェレットはびっくりしてお風呂が嫌いになってしまいます。
フェレットは顔にお湯がかかるのも嫌がりますので、顔は濡れたタオルや手指でそっと拭う程度にしてください。
フェレットの飼育、シャンプーでの洗い方は?
お湯につかって毛が柔らかくなったら、シャンプーをはじめます。シャンプーを水で溶き、少量を手で泡立て、フェレットの背中から洗っていきます。
強くこすらず、毛並を整えるようにやさしく洗ってくださいね。マッサージの役割もあるので、上手に洗えばフェレットは気持ちよさそうにしてくれますよ。
お尻周りはシャンプーで入念に洗うと臭いが軽減されます。目には入らないように注意してくださいね。シャンプーが終わったら、洗浄液が皮膚に残らないようにしっかりとすすいでください。
フェレットのお風呂が終わったらタオルドライを
お風呂が終わったら、バスタオルですぐに拭いてあげてくださいね。なでるように拭いているとある程度乾きます。ドライヤーにびっくりしてしまうフェレットも多いので、ドライヤーは無理に使わず、タオルドライ後は自然乾燥で大丈夫ですよ。
フェレットを飼う前に信頼できる獣医さんを見つけよう
犬と猫の飼育であれば、どこの動物病院の獣医さんも専門です。
しかしフェレットをはじめとする小動物は、専門とする獣医さんが限られてきます。
自宅から通える距離に、フェレットの病気を診てくれる動物病院があるかどうかを事前に確認しておくと安心ですよね。
この記事で紹介した飼育法を参考に、ご自宅でフェレットと楽しく過ごしてくださいね。