ビタワンもっちりふっくら(チキン・ビーフ・野菜入り)は安全？原材料を徹底評価！口コミや評判もチェック

「ビタワン」は、日本で初めて国産ドッグフードを開発した「日本ペットフード」が販売するドッグフードです。

ペットショップやドラッグストア、ホームセンターといったお店に並んでいるので、多くの方が1度は目にしたことのある商品かもしれませんね。

価格や種類の多さから、使い勝手の良さそうなドッグフードではあるものの･･･

• ✓「原材料はなにを使っているの？」
• ✓「品質は安心できるの？」
• ✓「口コミや評価が気になる！」

と、色々な疑問や不安を感じますよね。

そこでこの記事では、「ビタワン もっちりふっくら チキン・ビーフ・野菜入り 960g」に含まれる原材料や成分を徹底評価していきます。評価は「子犬（離乳~1歳）」と「成犬（1歳以上）」に分けてそれぞれ行っています。

飼い主さんからの口コミ評判も合わせて紹介していますので、愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてくださいね。

ドッグフード選びで悩んだらこれで間違いなし！
おすすめ10選をご紹介

132種類のドッグフードを徹底分析！その中でもpepy編集部がおすすめする安全で安心なドッグフード10選を詳しく紹介しています。

他にもドッグフードの選び方や与え方などの情報も公開中！

「安全で安心なドッグフード10選」の詳細をみる

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の基本情報は？

「ビタワン　もっちりふっくら チキン・ビーフ・野菜入り」は、セミモイストタイプのドッグフードです。

セミモイストは一般的なドライフードよりも水分量が多く、生に近い状態が特徴となっています。もちっとした食感が愛犬の食事タイムを楽しくしてくれますよ。

80gで小分けされているので、フードの酸化を気にすることなく与えることができるのがうれしいポイントです。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の良い口コミは？

「ビタワン もっちりふっくら」を使用している方の口コミを見ていきましょう。ここでは良い口コミを集めてみましたので、参考にしてみてくださいね。

食べてくれる・好きみたい

口コミを確認したところ、良い口コミが多く評価の高い印象を感じました。特に「食べてくれる」「これしか好きじゃない」「歯がないため助かっている」といった、食いつき・使い勝手の良さに対する声が多く見られました。

特に、本フードであれば食べてくれる！といった口コミが多く見られます。どんなフードでも愛犬の健康を考えると、ちゃんと食べてくれるのは嬉しいし安心できますよね。

また、歯のない高齢犬にも与えやすいといった口コミも見られました。本フードは一般的なドライフードよりも水分量が多い半生タイプです。

そのため、顎・歯が弱く、硬いドライフードが食べられない子にピッタリですよ。

カリカリとしたドライフードが好きではない子や苦手な子にも相性が良いです。愛犬の食い付きに悩んでいる方は試してみてくださいね。

個包装が便利

食いつき以外では「個包装がいい」「小分けで便利」といった、包装に関しての良い口コミが見られました。本フードは80gが12本の小分けとなっており、保管管理がしやすい特徴をしています。

本フード単体で与えるだけでなく、手作り食のトッピングとしても使えそうですね。また、散歩中のおやつとしても利用できそうです。

開封後の管理だけ気を付ければ、普段の保管管理が苦手な方でもストレスなく利用できるなと感じました。水分量が多く傷みやすいので、開封後はなるべく早く消費するようにしてくださいね。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の悪い口コミは？

良い口コミがある一方で、悪い口コミ内容も見られました。多くはありませんがその一部を紹介するとともに、見直しポイントを解説します。

食べなかった

悪い口コミはほとんど見られませんでしたが、「食べなかった」という口コミがありました。

犬にも好みがありますので、食べる食べないといった問題は発生します。これは「ビタワン　ふっくらもっちり」に限った話ではありません。

この場合は肉や野菜といったトッピングをすると食べてくれることがあります。ぬるま湯でふやかして香りを立たせ、ニオイで食欲を刺激する方法もあります。

食いつきが悪い場合は、これらを取り入れてみてくださいね。

急に新しいフードに切り替わったことでニオイに慣れず、警戒心から食べてくれない場合もあります。切り替えるときは従来のフードに混ぜて与え、少しずつ慣れさせる時間を作るといいですよ。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の詳しい原材料と成分一覧は？

ビタワン　もっちりふっくらの原材料

赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。

ビタワン　もっちりふっくらの成分分析値

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の評価の内訳は？

主原料評価

動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。

本フードの場合、主原料には穀物である「小麦粉」「コーンフラワー」「小麦グルテン」を使用しています。

ビタワンの商品パッケージには「国産鶏肉たっぷり」と表記されていますが、最も多く含まれているのは穀類(小麦粉、コーンフラワー、小麦グルテン)です。

「鶏肉」は表記3番目の肉類(国産チキン、国産鶏レバー、ビーフ)に含まれており、よく確認すると鶏だけでなくビーフも含まれています。

原材料は国産？

公式サイトによると、原材料に使われる「穀類」は主にアメリカ産を使っているようです。「肉類」は国産であり、鶏は主に九州・東北地方から、豚と牛は九州地から調達しています。

これらの肉類はミールではなく、生肉もしくは乾燥や冷凍されたものを使っていることが考えられます。

「国産」表記は、最終加工工程を日本で行った場合に表記できるようです。そのため、原材料が国産でなくてもフード自体の最終工程が日本であれば、パッケージに「国産」と表記することが可能です。

その他原料の評価

わんちゃんによっては合わない場合がある材料を使用していないかどうかを評価しています。

本フードの場合、「大豆たんぱく」「コーンフラワー」「小麦グルテン」「動物性油脂」を使用しています。

穀類はビタミン・ミネラル・といった栄養素を含む食材ではありますが、穀物類にアレルギーがある子や相性が悪い子は避けた方が無難かもしれませんね。

「動物性油脂」は、どんな動物を使っているのかといった情報がありませんでした。粗悪なものが使われている可能性もあり、不安な素材です。

合成酸化防止剤

合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。

本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。

ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ビタミンE」が使われているため安心です。

人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)

犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料は意味がありません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。

ほとんどが石油や化学物質でできているので、添加物として使用できるものでも海外では使用が禁止されているものも。

そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。

本フードの場合、「保存料(ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム)」「着色料(二酸化チタン、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号)」「香料」が使われています。

「ソルビン酸カリウム」は食品の腐敗防止に使われる保存料の1つであり、食品を腐敗させる微生物の動きや成長を防止する効果があります。単体での危険性は低いものの、他の添加物と一緒に摂取すると危険性が高まる場合があります。

「デヒドロ酢酸ナトリウム」は商品指定添加物の一つで、人間食品の中では一部のものにしか使用が認めらていない保存料です。一部にしか認められないとなると、愛犬に与えるのも避けたいですね。

犬は食べるものを「色」では判断していない

本フードには、着色料(二酸化チタン、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号)が使われています。

商品パッケージにはカラフルなカリカリが映っていますが、わんちゃんは人間ほど色の判別ができず色による嗜好性に違いはありません。

基本的に食品添加物として厚生労働省が認可している着色料ですが、中には健康への影響が懸念され海外では使用が禁止されているものも。

例えば「赤色102号」は厚生労働省が認可していますが、カナダやアメリカでは食品への添加が禁止されています。

色で嗜好性に影響はなく、着色するのは私たち飼い主が商品を選ぶときの判断材料にするためでしょう。

タンパク質

AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。

本フードの場合、「22.1%以上」と成犬の基準は満たしていますが、子犬の基準は満たしていません。

粗脂肪

AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。

本フードの場合、「8.0%以上」と成犬の基準は満たしていますが、子犬の基準は満たしていません。

出典：AAFCOの養分基準 阿部又信 解説

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」のメリットとデメリットは？

メリットは使いやすさ

「ビタワン　ふっくらもっちり」は、手頃な価格で使い勝手の良さがメリットと言えます。

セミモイストタイプのフードなので、柔らかく嗜好性が高い特徴となっています。愛犬の食い付きが悪い場合や、顎・歯の力が衰え始めた愛犬にも使いやすいですね。

小分けになっている点も良いポイントです。毎日のごはんとしてはもちろん、手作り食のトッピングや散歩中のおやつとしても利用できますね。保管管理がとても楽で、開封後は新鮮な状態で与えることができます。

ドラッグストアやホームセンターといった身近なお店で購入できるのもメリットです。ストックを切らしてしまっても、普段の買い物と一緒に購入することができます。

価格もそこまで高くないので、多くの方が手に取りやすいフードと言えますね。

デメリットは原材料

デメリットとしては、原材料に不安要素が多いことです。

主原料は「穀類（小麦、コーンフラワー、小麦グルテン）」です。グルテンはアレルギー症状を引き起こす場合がありますので、気を付けたい食材でもあります。

また「保存料」「着色料」「香料」といった添加物が使用されている点もデメリットです。基準をクリアしているとはいえ、愛犬にどんな影響を与えるかわかりません。できれば避けたいと考える方も多いでしょう。

「着色料」はトレーサビリティーのために取り入れているようで、これは人間目線で使用されていると受け取れます。実際に食べるのは愛犬達のなので、犬目線に立って作ってほいしなと感じました。

セミモイストタイプのフードは、100gあたりのカロリーが265kcalです。ドライフードに比べるとカロリーが低く、愛犬の体格や毎日の主食として利用した場合、多くの量が必要になる可能性があります。

与え方によってはコスパが悪くなることも考えられますので、購入前に与える量と金額を確認してくださいね。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」はどんな犬と飼い主におすすめ？

おすすめの犬は？

「ビタワン　もっちりふっくら」の主原料は植物性タンパク質源の穀類です。愛犬の健康的な体作りをサポートするには、動物性タンパク質をメインで使っているほうが好ましいと言われています。

穀物類にアレルギーがなく、食べても問題ないようであれば与えてもいいですが、逆の場合は避けた方がいいでしょう。病院で穀類アレルギーかどうかを検査してもいいですね。

半生フードで柔らかいため、口元の衰えが気になる高齢犬にも相性が良いでしょう。

水分量が多く嗜好性が高いので、夏バテや食欲不振でごはんの食いつきが悪い子にもオススメです。

ただ、AAFCOが定めるタンパク質と粗脂肪の最低基準を確認すると、子犬はどちらも基準を満たしていませんでした。そのため、子犬に与える際は追加で補う必要があるかもしれません。

おすすめの飼い主は？

本フードは、原材料の食材・グレード・添加物といった気になる部分が多いフードと感じます。そのため、原材料にこだわりがない方や、添加物の使用が気にならない方にはオススメできます。

トッピングやおやつとしても利用でき、使い勝手が良いフードでもあります。小分け包装で保管もしやすいので、管理が苦手な方にも利用しやすいフードです。

手ごろな価格ではありますが、一般的なドライフードに比べると100gあたりのカロリーが低いため、愛犬の体格によっては与える量が増える可能性があります。

場合によってはお金がかかることも考えられますので、購入前の量・金額についてはよく確認した方がいいでしょう。

身近なお店でも購入可能な商品なので、必要な時に必要な分だけ購入したい方や、賞味期限を確認してから購入したい方にオススメです。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の種類は？

「ビタワン　もっちりふっくら」シリーズは全5種類が販売されています。

もっちりふっくら　チキン・ビーフ・野菜入り

本記事で紹介しているフードです。たんぱく質15.5％以上、脂質5.6％以上、100gあたり265kcalとなっています。

もっちりふっくら　ビーフ・小魚・緑黄色野菜入り

たんぱく質15.5％以上、脂質5.6％以上、100gあたり265kcalとなっています。原材料に使用されている内容は「チキン・ビーフ・野菜入り」と違いがありませんでした。

もっちりふっくら低脂肪　ささみ・小魚・緑黄色野菜入り

たんぱく質15.5％以上、脂質3.5％以上、100gあたり255kcalとなっています。本記事で解説している「チキン・ビーフ・野菜入り」に比べると、脂質が低い数値となっています。

原材料の「肉類」には国産鶏ササミが含まれています。

もっちりふっくら8歳以上　チキン・野菜入り

たんぱく質14.0％以上、脂質4.0％以上、100gあたり260kcalとなっています。原材料の「肉類」には、国産チキン・国産レバー・ビーフ・国産鶏ササミが使用されています。

もっちりふっくら11歳以上　チキン・野菜入り

たんぱく質15.0％以上、脂質5.0％以上、100gあたり260kcalとなっています。原材料の「肉類」には、国産チキン・国産レバー・ビーフ・国産鶏ササミが使用されています。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」賞味期限・保管方法・目安給餌量は？

賞味期限

ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。

保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。

保管方法

ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。

また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。

詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。

開封後の冷蔵保管について

本フードは、ドライフードに比べて水分量が多く含まれているセミモイストタイプです。そのため、開封後に余った場合に冷蔵庫で保管しようと考えている方もいるでしょう。

冷蔵庫での保管は粒が固くなる可能性がありますので、注意してくださいね。

水分量が多いフードは傷みやすく長期保存に向きません。開封後の管理を怠ると、カビや細菌が繁殖する可能性もありますので、なるべく早く消費するようにしましょう。

フードをうまく切り替える方法は？

現在食べさせているフードから切り替える場合、いきなり全てを新しいフードに変えてはいけません。急に新しいフードになると、腸内環境が慣れずに下痢や嘔吐してしまう場合があるからです。

また、愛犬が新しいフードのニオイや味に慣れず、まったく食べてくれないということもあります。せっかく愛犬の健康を考えて購入しても、食べてくれないのは悲しいですよね。

方法としては、従来のフードに少しずつ混ぜて増やしていく方法になります。10日間くらいの時間をかけて、初日には約1割程度、2日目には約2割程度…といった具合に混ぜて与えましょう。

お腹やニオイに慣らしてあげる期間を作ることが大切です。

体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格

目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。

ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。

ドッグフード「ビタワン もっちりふっくら」の最安値はどこ？公式サイト・Amazon・楽天市場で比較

「ビタワン もっちりふっくら」はどこのサイトで買うのが一番安いのか、気になっている方もいるのではないでしょうか？

そこで、各サイトでの販売と価格を調査しました。

送料込みでAmazonが安い！

今回は公式サイト・amazon・楽天市場の3サイトで比較を行いました。その結果、「ビタワン もっちりふっくら」は送料入れるとAmazonが安いということがわかりました。

商品価格自体は楽天市場が安いですが、送料が770円程かかるようです。

Amazonでは出品者によって価格が変わるので、信頼でき納得できる出品者から購入するのがおすすめ。

ドラッグストアやホームセンターでも購入可能

ペットショップはもちろん、お近くのドラッグストアやホームセンターでも購入可能な商品です。

ただ、タイミングによっては品切れの場合もあります。そうなると、別の店舗へ足を運ばなければなりません。

公式サイトでは、取り扱いのある店舗や通信販売店の問い合わせが可能です。

もちろん直接店舗に問い合わせてもいいでしょう。事前に確認しておけば購入がスムーズになります。

編集部まとめ

ビタワンは「穀物・大豆が主原料として使用されている」「着色料が使用されている」「栄養価が最低基準に達していない」ため、積極的におすすめしにくいドッグフードと言えます。

主原料を含め、大部分に穀物や大豆が使用されています。穀物や大豆は犬に全く必要ない栄養素であるほか、消化不良やアレルギーを引き起こしやすい危険な原材料です。

穀物不使用のグレインフリーフードはおすすめのグレインフリーのドッグフード3選にあります。

穀物を使わないフードを探している方は、ぜひご覧になってくださいね。

保存料や着色料が使用されている点も懸念点です。石油や化学合成物質からつくられているものがほとんどなので、長期的に摂取した際の健康への影響が0だとは言えません。

また、本フードのタンパク質量・脂肪量はAAFCOの定める最低基準に達していません。これは「犬の生育に最低限必要な栄養価が含まれていない」ことを表しているので、与え続けるとなると栄養不足に陥るおそれがあります。

最低限の栄養価を満たすドッグフードを選ぶことが望ましいですね。こちらのページではpepy編集部おすすめのドッグフードを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。