ウェットタイプのキャットフードをパウチで小分けされていて、缶詰タイプより気軽に与えることができるレトルトキャットフード。
「愛猫の食いつきが悪い!」
「体調が優れない!」
「老猫になって歯が弱ってきた!」
このような場合にレトルトのフードを使用している飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかし、レトルトキャットフードについてきちんと理解している方は少ないでしょう。
✓メインとして与えていいの?
✓どんなメリットがあるの?
✓逆にデメリットはどんなこと?
この記事を読めばこれらの疑問は解決できます!他にもキャットフードの選び方やおすすめのフードについてまとめています。
愛猫のフード選びでお悩みなら、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析
100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
キャットフードの種類は?
キャットフードは以下の4つに分類することが出来ます。
・総合栄養食
・間食
・療法食
・その他の目的食
これら4種類にどういった違いがあるのでしょうか?ひとつひとつ説明していきます。
総合栄養食とは
総合栄養食は栄養のバランスが取れたご飯のことで、水と一緒に規定量を摂取すれば必要な栄養を摂取することができます。ドライフードのほかにもウェットタイプのものもあります。
「総合栄養食」とどんなものでも表記していいわけではなく、きちんと基準があります。それは、AAFCOなどが定めた栄養基準をクリアしているかどうかをペットフード公正取引協議会がチェックしたものです。
これは毎日の主食となるようなものなので、パッケージに書かれている成分をチェックしてフードを選びましょう。与える量はその子の年齢や体重によって変わってくるので、ここもきちんと確認して与えるようにしてください。
間食とは
間食はおやつのことで、おやつやご褒美として与えることを目的としているキャットフードです。しつけやコミュニケーションに役立てることもできます。
ただ、人間と同じでおやつの与えすぎには要注意です。与える時間帯に決まりはありませんが、きちんと適量を与えるようにしましょう。
また、食いつきが良いものが多いですが、添加物や香料などを使用していることが多いので、その点にも注意してあげてくださいね。
療法食とは
療法食は、特定の病気や症状などの治療を目的とした食事のことを指します。基本的には獣医師による指導のもと与える食事です。
ただ、総合栄養食と違って療法食には基準が定められていません。そのため、療法食よりも総合栄養食の方が成分的に良い場合もあります。
その場合は自分で判断したりせず、獣医師に相談して判断を仰ぐようにしましょう。
その他の目的食とは
上記3つ以外のものを指します。例えばサプリメントであったり、おかずタイプのフードがここに含まれます。
表記としては「一般食(おかずタイプ)」「栄養補完食」「副食」などがあります。
猫に必要な栄養素は?
猫に必要な栄養素
- たんぱく質
- 脂肪
- 炭水化物
- ビタミン・ミネラル
猫が必要とする主な栄養素は、「たんぱく質」「脂肪」「炭水化物」「ビタミン・ミネラル」です。
たんぱく質
たんぱく質は筋肉や内臓、血液、皮膚、被毛などを構成している基本の栄養素で、猫は人間の5~6倍の量を必要としています。
肉の赤身部分、魚、卵白、牛乳、チーズ、大豆製品などに多く含有されています。
最低摂取量に関しては幅があるものの、NRC(全米研究評議会)が体重1kgにつき3g以上、AAHA(アメリカ動物病院協会)が1kgあたり5g以上を推奨してます。
脂肪
脂肪はエネルギー源としてだけでなく、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
脂肪は脂肪酸が組み合わさってできていますが、猫はアラキドン酸やリノール酸を体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。
炭水化物
猫は肉食獣なので、人間ほど炭水化物を必要としているわけではありません。
しかし、炭水化物が全く必要ないわけではなく、肉食からだけでは得ることの出来ないミネラルやビタミンなどの微量な栄養素を補うために有効なのではないかと考えられています。
ビタミン・ミネラル
ビタミンには、脂肪に溶ける「脂溶性ビタミン(A,E,D,K)」と水分に溶ける「水溶性ビタミン(B群,C)」があり、様々な体の機能をスムーズにする潤滑油の働きをしています。
猫は体内でビタミンCとKを合成することが出来ますが、ビタミンA,B1,B2,B6,Dなどは合成できないため日々の食事で取り入れる必要があります。
ミネラルは体を構成する元素のことで、「カルシウム」「カリウム」「リン」「ナトリウム」「マグネシウム」「亜鉛」「鉄」などが該当します。
必要量こそ微量ですが、体液のバランスを保ち神経や筋肉を活発に働かせるために欠かせない栄養素です。
キャットフードを選ぶ際の3つの基準
猫の年齢で選ぶ
猫は成長段階によって必要とする栄養素が異なるので、ライフステージに適したフードを選んであげることが大切です。
例えば幼猫用のフードはこれから体を作っていくため、栄養価が高めになっています。それを成猫に与えるとカロリーを摂りすぎることになり、肥満になる可能性があります。
そのことから、愛猫のライフステージに合わせてフードを替えることが大切なのです。
タイプで選ぶ
キャットフードには水分含有量の多いウェットタイプと、栄養バランスに優れたドライタイプがあります。
ドライタイプ、ウェットタイプ双方に長所と短所があるので、愛猫の成長や健康状態に適したタイプを選んであげることが大切です。
得られる働き(機能)や配合された成分で選ぶ
キャットフードの中には、特定の病気のケアに特化したフードも数多く販売されています。猫が最も患いやすい泌尿器系の病気のケアに役立つクランベリーなどを配合しているものや、腸内環境を整える栄養素を配合しているものなどがあります。
愛猫それぞれに悩みがあるかと思うので、それに効果があるような成分が含まれているものを選ぶのもポイントの一つです。
レトルトフード(パウチタイプ)のキャットフード、メリットは?
- 動物性タンパク質の含有量が豊富
- 水分が多いので消化しやすい
- 食いつきがよい
レトルトフード(パウチタイプ)のキャットフードのメリットは、「動物性タンパク質の含有量が豊富」「水分が多いので消化しやすい」「食いつきがよい」の3つです。
メリット1:動物性タンパク質が豊富に含まれている
猫に一番欠かせない栄養素は動物性タンパク質で、犬以上の量を必要とします。
レトルトフード(パウチタイプ)のキャットフードは、ドライタイプと比べて動物性原料の割合が多いので、動物性タンパク質含有量が多くなっています。
メリット2:水分が多いので消化がしやすい
一般的なドライタイプの水分含有量は10%ほどですが、ウェットタイプに分類されるパウチの水分含有量は75~85%ほどです。
水分が多いので猫も食べやすく、消化に優れているので、老猫や病み上がりや食欲がない猫にもおすすめですよ。食事で水分補給でき、おしっこトラブルを起こしにくいですね。
メリット3:食いつきが良い
レトルトフード(パウチタイプ)はドライタイプと比べて製造過程での加工が少ないので、素材本来の風味が残りやすい特徴があります。風味が強いので食欲アップにつながります。
野生下で食べていた餌に近いので嗜好性も高く、食欲の低下した老猫や食の細い猫にも活用できるのもメリットの一つです。
レトルトフード(パウチタイプ)のキャットフード、デメリットは?
- 傷みやすいので、開封後の保存が難しい
- ドライタイプに比べて、グラムあたりの値段が高い
- 一般食が多い
- 歯石対策できない
レトルトフード(パウチタイプ)のキャットフードの欠点は、「痛みやすく、開封後の保存が難しい」「ドライタイプに比べて、グラム当たりの値段が高い」「一般食が多い」「歯石対策できない」の4点です。
デメリット1:傷みやすいので開封後の保存があまりできない
水分が多く含まれているレトルトフード(パウチタイプ)のキャットフードは細菌やダニ・カビなどが繁殖しやすいので、開封後の賞味期限が短くドライフードのように長期保存ができません。
だからこそ、購入する場合は使い切りやすいグラム数のものがおすすめです。
中には大量の添加物が含まれているものも
中にはドライタイプのように賞味期限が長い種類もありますが、それらは大量の添加物を配合することで長期保存を可能にしているのです。合成保存料や酸化防止剤などの添加物は発がん性が報告されているものほど保存期間がが長いので、猫の体に大きな害を与えることになります。
天然由来のものを配合しているフードを選んであげてくださいね。
賞味期限はどのくらい?
一般的なドライタイプの賞味期限は未開封で約1年・開封後1ヶ月程度ですが、レトルトフード(パウチタイプ)は未開封で約2年・開封後は冷蔵保存で翌日までと記載されていることが多いです。
デメリット2:ドライタイプに比べてグラムあたりの値段が高い
一例ですが、パウチタイプは100gあたり50kcalなので、100gあたり350kcalのドライタイプと比べるとカロリーが低いです。
メインをパウチタイプのキャットフードで1日の摂取量を賄うと考えた場合、多くの量が必要になってしまいます。ドライタイプと比べて内容量も少なく高額なので、家計にも大きな影響を与えてしまいます。
活用は常用ではなく、ドライタイプのキャットフードにトッピングしたり、食欲が低下した時に一時的に活用するのがおすすめです。
デメリット3:一般食が多い
キャットフードは総合栄養食と一般食に分かれます。総合栄養食は栄養面で毎日の食事として認められているものです。
パウチはどちらかと言うと一般食のパウチが多いでしょう。一般食はおやつのようなもので、総合栄養食のように栄養面で保証されていません。
一般食を与え続けると栄養が偏る、不足することが予想されます。栄養を考えて与える場合は、総合栄養食と書いてあるキャットフードを探すべきですね。
デメリット4:歯石対策ができない
パウチをはじめとするウェットフードはドライフードと異なり、歯石ケアには役立ちません。反対に水分含有力が多く歯にくっついて残りやすいので、口の環境が悪化しやすいです。
歯磨き用おやつで対策してみよう
食後のオーラルケアとして、歯磨き用のおやつを取り入れるのもおすすめです。
グリニーズの歯磨き用スナックは、猫用のオーラルケアとして米国の獣医師が推奨しています。主原料はすべて自然由来のもの。噛むことで歯石と歯垢をコントロールしてくれます。
歯磨きが難しい愛猫にこそ与えたい、歯磨きおやつです。
【おすすめの総合栄養食】ピュリナワンのレトルトパウチ(室内飼い猫用 1歳以上)
スーパーやホームセンターで購入でき、低価格ながら品質が良いと評判のピュリナワン。そんなピュリナワンのレトルトパウチの総合栄養食をご紹介します。
今回ピックアップした「室内飼い猫用 1歳以上」の本商品は、ゴロゴロとしたチキンがポイントで、適切なタンパク質と脂肪分の栄養バランスで愛猫の理想の体型維持をサポートしてくれます。また、食物繊維由来のオリゴ糖が腸内の善玉菌を増やし、便の臭いを軽減。
ドライフードと組み合わせるミックスフーディングをすることで、水分補給になるのはもちろん、味と食感に変化が出て食事が楽しくなるかもしれません。
【おすすめ一般食】無一物 国産鶏むね肉
続いておすすめしたいのが、天然水と国産の鶏むね肉だけで仕上げた「無一物」です。
食品添加物、飼料添加物など一切使わず、鶏むね肉本来の旨味を感じられるのが特徴。鶏肉が持っている水分も相まって豊富な水分量があり、水分不足が気になる季節のトッピングにぴったりです。
一般食なので、総合栄養食にトッピングして与えてください。
おすすめのレトルトフード(パウチタイプ)のキャットフード比較表
名称 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
懐石レトルト(まぐろ白身) | 40g×12個 | 1,103円 |
モンプチ スープ(成猫用 2種の魚介のコンソメ風) | 40g×12個 | 771円 |
子猫のための健康缶パウチ(まぐろペースト) | 40g×12個 | 1,011円 |
フィリックス やわらかグリル | 50gx48袋 | 2,412円 |
シーバ(贅沢お魚ミックス) | 35g×12個 | 1,056円 |
銀のスプーン パウチ(まぐろ・かつおにささみ) | 60g×12個 | 1,436円 |
ミャウミャウ ジューシー(あじわいまぐろ) | 70g×24個 | 1,331円 |
ドライフードと組み合わせて水分補給や嗜好性を高めた食事を!
パウチタイプのウェットフードは使い切りやすいサイズ感で、初めてのウェットフードにも選びやすいでしょう。
そんなウェットフードは食欲が落ちる暑い季節に活躍します。毎日与えているドライフードの食いつきが悪くなると、栄養が不足してしまう可能性があります。
バテてしまうのを避けるためにも、ドライフードとウェットフードを組み合わせたミックスフーディングで栄養はもちろん、水分も摂ってもらうのをおすすめします。
総合栄養食と一般食の違いを把握して、うまく取り入れてみてくださいね。