愛猫が病気になってしまった場合、症状ごとに最適な栄養バランスが違うので最適なフードを選んであげることが大切です。療養食をうまく活用すれば個別の病気を解決するだけでなく長寿につながります。
この記事では、病気に猫に与える療法食の特徴、選び方をまとめました。
目次
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
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療法食キャットフードとは?総合栄養食との違いは?
療法食キャットフードの特徴
- 栄養バランスや有効成分が調整されている
- 病気治療や症状軽減が目的
- 医師の診察なしで買える
療法食とは、猫のある特定の疾患に合わせて作られたフードのことを指します。各々の病気や症状に合わせて有効成分が調整されており、治療や症状の軽減を目的として作られています。
総合栄養食は健康な猫のためのごはんで、療法食は病気を患う猫に配慮されたごはんです。
療法食は薬ではないので薬事法などで流通を制限されることがなく、普通のキャットフードと同じ扱いなので獣医師の診察を受けなくてもホームセンターの店頭やインターネットでも購入できます。
ただ購入できるからといって、飼い主さんの独断で療法食を与えるのはやめましょう。
療法食を与えるのは獣医師の指示が必要!
療法食の選び方
- 1. 動物病院で診察・処方してもらう
- 2. 獣医師さんと相談する
1. 動物病院で 診察・処方してもらう
療養食で解決できる例
- 下部尿路疾患
- 腎臓が悪い
- 肝臓が悪い
- 心臓が悪い
- お腹が弱い
- 糖尿病
- 食物アレルギーがある
- 肥満気味
- 高栄養素が必要
- 歯石が気になる
療法食は肥満用・腎臓病用・尿路結石用など疾患ごとに細かく種類が分かれています。
特定の疾患ごとに栄養バランスが調整されているため、飼い主さんの独断で勝手に病気を判断して療法食を与えてしまうと、必要な栄養が摂れなくなり病気を悪化させてしまったり、別の病気を併発させてしまったりする危険性があります。
まずは獣医さんの診察によって病気を特定し、その病気に適した療法食を獣医さんに処方してもらうことが大切です。
また、療法食は原則として獣医師さんが病院から処方するものなので、病気が特定したからといって飼い主さんの判断で療法食を購入することはおすすめできません。
2. 獣医師さんと相談する
多くの動物病院では、まず疾患に対する学術的根拠がある療法食を選択し、治療に使う薬との兼ね合いも含めて総合的に判断して最適な療法食を紹介してくれます。
また獣医師さんに相談することで、「肥満や関節炎を治療したいのだが、尿路結石も心配なので対策したい」というように複合した状態に適用する療法食などを紹介してくれる場合もあります。
療法食キャットフードは食いつきが悪い?切り替えるポイントは?
切り替え方
- 1. 現在のフードを少量ずつ混ぜる
- 2. 温める、お湯でふやかす
- 3. トッピングをする
- 4. ストレスにならないように
今まで与えていたキャットフードとは異なるにおいや栄養バランスですので、いきなり切り替えてしまうとびっくりして食べなくなってしまうことがあります。
猫の体に負担をかけてしまうので、以下で紹介する適切な切り替え方を理解し実行してくださいね。
1. 現在のフードに少しずつ混ぜながら与える
療法食へ切り替える時は、今与えているフードに少量ずつ混ぜ、様子を見ながら徐々にその割合を増やしていくようにしてください。
1割程度からはじめて、少しずつ増やしながら1週間~10日ほどかけてゆっくり移行することが大切です。
2. 温める・お湯でふやかす
徐々にフードを移行しているにもかかわらず療法食の食いつきが悪い時は、お湯でふやかしてから与えてみてください。
お湯で温めたりふやかすと、フードの香りが強くなるので食いつきがよくなることがあります。ウェットフードであればレンジで少し温めてからあげると食いつきがよくなる可能性があります。
注意点
温めすぎると、猫が口の周りや舌を火傷してしまう危険があります。人肌程度・ぬるま湯の温度になったことをしっかり確認してから与えるようにしてくださいね。
3. トッピングをする
療養食へ徐々に移行したり、ふやかしたりしても食べない場合は愛猫の好きなものをトッピングすることで食いつきがよくなることがあります。
トッピングは、味付けのされていないチキンスープやマグロエキスがおすすめです。味付けした人間用の食べ物は香料や塩分・添加物・糖質などが多く含まれており、猫にとっては過剰摂取になってしまう可能性があるため与えないようにしてください。
トッピング専用のキャットフードやふりかけなども販売されているので、猫の好みに合わせて試してみるといいですね。
ただし、トッピングはあくまでも食べるきっかけをつくるものです。常にトッピングをしているとその味に慣れてしまい、トッピングなしでは食べなくなってしまうことがあるので要注意です。
4. ストレスにならないように
診察直後や入院中、退院の直後などに食事を切り替えると、猫にとって慣れないことが連続しストレスになってしまいます。
病院に行った直後はいつものフードをあげ、猫の心身が落ち着いてから療養食に切り替えてあげると良いです。
猫はひげが食器に触れることを嫌うのでウェットフードを与えるのであれば浅い皿にするといいですね。
療法食のキャットフードをやめる時期はいつ?
療法食を切り替える時期
- 治療が成功して、療法食の必要がなくなってから
療法食から総合栄養食へ切り替える時期は、治療が成功して療法食の必要がなくなったらです。
療法食は病気の症状や治療に合わせた最適な栄養バランスで作られているので、治ってからも継続すると今度は栄養不足になってしまう可能性があります。
基本的に獣医師の指示に従う
治療終了後に獣医師から、「療法食の必要がない」と言われたら総合栄養食に戻します。通常のキャットフードに戻すときも、猫の負担にならないよう徐々に切り替えてあげてくださいね。
ただし、膀胱炎や結石など再発しやすいものに関しては継続する場合もあります。獣医師の指示に従いましょう。
獣医師さんに相談することが大切
飼い主さんの中には療法食というだけで拒否反応を起こしたり、お金がかかるからと与えたがらない飼い主さんも多いです。
愛猫の健康を守れるのは飼い主さんだけです。独断で購入せず、獣医師さんの意見を仰ぐことをおすすめします。