近年、熱帯魚ファンの間でも注目されているビーシュリンプ。小さなスペースでも飼育することが可能で旺盛な繁殖力を持っていることから、個人でブリーディングをしている方もたくさんいます。
この記事ではビーシュリンプの繁殖方法や産卵方法、稚エビの育て方をまとめています。
ビーシュリンプの繁殖、産卵は勝手に起こる?

適した水温
- 20~27度
おすすめグッズ
- コンディショナー
ビーシュリンプの繁殖で大切なことは、繁殖期間の約2ヶ月間「水温」と「水質」を安定させることです。水温は「20~27度」に保ち、ビーシュリンプ専用の「コンディショナー」を使用して水質を安定させます。
ペアリングなどを行わなくても自然と繁殖行動を始めてくれますよ。コンディショナーは250ml入りのものが1000円程度で売られています。60cmの水槽でも5回は使用できますので、1本揃えておくと便利です。
ビーシュリンプの産卵、孵化させるコツは?

孵化のコツ
- 水換えを行わない
ビーシュリンプの卵を孵化させるコツは水換えを行わず、自然のままにすることです。意外に思うかもしれませんが、飼い主さんが繁殖中に手をかけることが孵化失敗の原因の大半を占めています。
特にビーシュリンプが抱卵している抱卵期間中は、足を使って卵にせっせと新鮮な水を送り続けているため、水換えによる水質変化は放卵の原因になるのです。
余計なことをせず水槽内の環境の安定に気をつけていれば、卵は1ヶ月程度で孵化しますよ。
ビーシュリンプの稚エビの育て方は?

稚エビの育て方
- 水温を20~25度に保つ
- フィルターの吸い込み口を閉める
稚エビのビーシュリンプを育てるには水温を「20~25度」に保ち、フィルターの吸い込み口を塞ぐことが大切です。産まれたての稚エビの体長は2mm程度しかなく、簡単にフィルターに吸い込まれてしまうためです。
餌は親が食べ残したもので十分です。また、水換えは環境の変化に対応できない稚エビが死んでしまうので、行わないほうが良いですよ。
3つのポイントに気をつけて繁殖を楽しもう!

ビーシュリンプの繁殖成功のカギは「水換えをしないこと」「水温を一定に保つこと」「水質を一定に保つこと」の3つです。
この3点を守れば誰でも簡単に繁殖させることができますよ。繁殖計画を立ててオリジナルの柄作成に挑戦してみることも、ビーシュリンプの飼育を楽しむポイントです。