ユーモラスな動きをすることで人気のコリドラス。名前の由来は「ヘルメットのような皮膚」という意味のギリシャ語ですよ。
本記事ではコリドラスを繁殖方法や産卵、稚魚の育て方について紹介します。
コリドラスの繁殖、必要な環境は?
必要な環境
- 水草
おすすめの水草
- アマゾンソード
- アヌビアスナナ
コリドラスの繁殖に必要なのは「水草」です。コリドラスは水草や水槽のガラス面上部に卵を産みつける習性があるからです。
産卵期にはオスがメスを追いかけて水槽の中を泳ぎまわるので、産卵がしやすいように水草は流木や岩にしっかりと固定して設置してください。
選ぶ水草は「アナカリス」などの細めの水草よりも「アマゾンソード」や「アヌビアスナナ」といった葉っぱが大きめの水草がおすすめですよ。
コリドラスの繁殖方法、産卵は?
繁殖方法
- 自然交配
産卵の前兆
- オスがメスを追いかける
- オスのお腹に口をつける
産卵後の注意
- 卵の隔離
コリドラスはオスとメスを同じ水槽内に入れておくだけで自然に交配を始めます。複数のコリドラスを飼育しているにもかかわらず産卵が行われない場合は、オスとメスの両方が揃っているか確認してみてください。
メスはオスに比べてふっくらとした体をしています。オスは細身の体でシャープな顔立ちですよ。
産卵の前兆
産卵期が近づくと交配をするためにオスがメスを追いかけます。オスをメスが受け入れるとメスは「オスのお腹」に口をつけるようになります。
これはメスが水草に卵を産みつける直前期にみられる行動ですよ。
卵の隔離
産卵後には卵がくっついている水草の表面を隔離する必要があります。放置したままだと親や他の魚の餌になってしまうからです。
隔離箱は500~1000円程度で売られていますが、「エアレーション」のセットと「ヒーター」の取り付けは忘れないでくださいね。
コリドラスの稚魚、育て方は?
餌
- ブラインシュリンプ
- 人工飼料
水質
- PH6から7の軟水
成魚との合流
- 生後3ヶ月
コリドラスの卵は産卵から約5日後に孵化します。稚魚は「ヨーサック」という栄養袋を持っており、水温にもよりますが生後3日ほどは餌をあげなくても生きていけます。
餌
コリドラスの稚魚の餌は主に「ブラインシュリンプ」を与えて、「稚魚用の人工飼料」を併用します。
ブラインシュリンプエッグは20ccの容量のものが500円程度、人工飼料は30g入りのものが500円程度で販売されています。ブラインシュリンプエッグは20ccで2ヶ月程度持ちますよ。
水質
コリドラスの稚魚は「水質の変化」に弱いので水質管理と水換えには気を配ってください。コリドラスの飼育に適した水質は「PH6から7(弱酸性)」の軟水です。
タイミング
稚魚を親の水槽に合流させるタイミングは生後3ヶ月前後を目安にしている飼い主さんが多いです。この頃には体長が3cm程度に成長しているので、親と同じ餌を食べることができます。
繁殖のコツは水質管理!
コリドラスの繁殖はコツを掴めば難しくありませんよ。「水質管理」が繁殖成功の鍵を握りますので、注意して挑戦してみてくださいね。