スーダンに生息地をもつ古代魚のポリプテルスは、細長く円筒形な体型と爬虫類のようなヒレが特徴的です。浮袋が2つあるため、エラ呼吸と肺呼吸の両方が可能な珍しい淡水魚ですよ。
この記事ではポリプテルスの飼育に必要な情報である水槽や水温、水草、餌、混泳についてまとめました。
この記事でまとめたこと
ポリプテルスの飼い方、水槽など必要な環境は?

飼育に必要な設備
- 水槽
- フィルター
- ろ材
- エアレーション
- ヒーター
- 底砂
ポリプテルスは成魚では体長が1mを超えることもある古代魚の1種ですが、初心者の方は30cm程までしか成長しない「ポリプテルス・セネガルス」がおすすめです。
30cm台のポリプテルスの飼育に必要な設備は90cmほどの「水槽」、「フィルター」「ろ材」「エアレーション」「ヒーター」「低砂」です。
水槽
飼育する個体数にもよりますが、飼育するための水槽は90cm×45cm×45cmサイズをおすすめします。大きい水槽は水質悪化のスピードが緩やかなことも初心者の方におすすめできます。
ポリプテルスは水温の変化に弱いので、1年を通して気温の変化が少なく直射日光の当たらない場所に設置してくださいね。
フィルター
肉食魚であるポリプテルスはエサの関係で水質が汚れやすい為、ろ過能力の高いフィルターの設置が必須です。
フィルターには様々な種類がありますが、価格・メンテナンス・ろ過能力を考慮すると「上部フィルター」がおすすめですよ。ポリプテルスが落水パイプからろ過層へ入り込んでしまう事故が報告されているので気をつけてくださいね。
ろ材
ろ材はバクテリアの住処となるものなので必需品です。セラミックやガラス発泡などの多孔質濾材がおすすめです。
エアレーション
エアレーションは水を綺麗にするバクテリアの繁殖に役立ちます。稚魚・幼魚期にエアレーションを施すと成長率に差が出るので、ぜひ設置してあげてください。
ヒーター
低温に弱いので必ずヒーターなどを使用して水温を一定に保つようにしてください。特に寒い時期にヒーターが壊れてしまうと水温が下がって死んでしまうので注意が必要です。可能であれば「2本」併用がおすすめですよ。
やけどしない為にヒーターカバーを付けることが大切ですよ。
底砂
砂を堀り返す種類のものもいるので、低砂は傷つかないように丸みのある礫(れき)を使用し、色は暗めを選ぶようにしてあげてください。ポリプテルスの色飛び防止にも役立ちます。
ポリプテルスの飼い方、水温や水草、餌は?

水温
- 25~28度
水草
- ウィローモス
- アヌビアス・ナナ
幼魚の餌
- アカムシ
- メダカ
- 子赤
成魚の餌
- 人工飼料
ポリプテルスの飼育に適した水温は25~28度、水草は、活着する「ウィローモス」や「アヌビアス・ナナ」がおすすめです。ポリプテルスは水槽の底を泳ぐ習性があるので、体があたって水草が抜けてしまうことが多いためです。
おすすめの餌は幼魚と成魚で異なります。幼魚であれば成長にエネルギーが必要なので、「アカムシ」「メダカ」「子赤(金魚)」などの生き餌を与えます。
成魚になったら沈下性の「肉食魚用総合人工餌」をメインとして与えることがおすすめです。加えておやつ程度に金魚・えび・ワーム類を与えている飼い主さんが多いですよ。
ポリプテルスの飼い方、混泳はできる?

ポリプテルスは混泳には向きません。肉食魚なのでピーやビーシュリンプなど小型の生物は捕食されてしまいますし、他の大きな魚との混泳も向きません。単独飼育か、同じくらいの大きさのポリプテルス同士の飼育がおすすめですよ。
ポリプテルスの飼育を楽しもう!
ポリプテルスは丈夫で大人しく愛嬌のある魚なので、初心者にも飼育しやすい古代魚です。小型から大型のものまで大きさも様々なので、自分の飼育環境にあったものを選んで飼育を楽しんでくださいね。