アフリカのスーダンに生息するポリプテルスは古代魚の一種で、日本では繁殖が難しいというイメージを持たれがちです。
大型のポリプテルスであれば確かに繁殖環境を整えるのは難しいですが、小型であれば自宅でも繁殖させることは可能ですよ。
今回はそんなポリプテルスの繁殖方法について、必要な環境や産卵、稚魚の育て方をまとめました。
この記事でまとめたこと
ポリプテルスの繁殖、必要な環境は?
水槽の大きさ
- 60~90cm
飼育数
- 2組のつがい(計4匹)
ポリプテルスの繁殖で大切なのは「水槽」と「飼育数」で水槽は60~90cmのものがおすすめです。産卵ができる年齢まで数年かかるので、成長分を考えると90cmほどのサイズの水槽がおすすめですよ。
繁殖は一組のつがい(計2匹)でも可能ですが、ポリプテルスは個体によって成長速度が違うので上手くペアリングできるとは限りません。
繁殖目的で飼育するのであれば、1組よりも2組のつがい(計4匹)での飼育をおすすめします。
オスとメスを見分けるコツは「尾びれの幅」で、尾びれが幅広い方がオスです。わかりにくい場合は、積極的に店員さんに質問してくださいね。
ポリプテルスの繁殖方法、産卵は?
繁殖のポイント
- 親の体調管理
時期
- 秋
水温
- 28℃前後
水草
- ウィローモス
ポリプテルスの繁殖で大切なことは「親の体調管理」「時期」「水温」「水草」です。
ポリプテルスは成長過程で太らせ過ぎてしまうと繁殖能力を失ってしまうので、餌は数回に分けて少しずつ与えるようにしてください。繁殖しやすい時期は「秋」で産卵は数か月にわたって3~4日ほどの間隔で何度も行われますよ。
また、水温は28度前後が適切です。繁殖用の水槽を用意してください。ポリプテルスは水草に卵を産み付けるので、「ウィローモス」などの水草をセッティングすることも忘れないでくださいね。水草は隠れ家の代わりにもなるので落ち着かせるのにも役立ちます。
ポリプテルスの稚魚、育て方は?
餌
- 冷凍ワムシ
- ブラインシュリンプ
飼育環境
- 稚魚用の水槽を別に用意
水替え
- 頻度 2日に1回
- 入替 3分の1ずつ
稚魚を育てる際は稚魚用の水槽を用意します。ポリプテルスの稚魚は餌の与え方が難しく、魚食性が強いので共食いをする恐れがあるからです。
餌は主に「冷凍ワムシ」「ブラインシュリンプ」を与え、成長段階に合わせて「アカムシ」「メダカ」「沈下性の配合飼料」などを与えるようにします。
水質悪化によって全滅することもあるので水替えもかかせません。頻度は2日に1回ほど、水槽の3分の1ほどの水をチューブで静かに交換してあげてください。
コツさえつかめば繁殖は簡単!
ポリプテルス繁殖を成功させる秘訣は「気長に待つ気持ち」です。稚魚のポリプテルスは可愛いらしく、魅力に溢れた熱帯魚なので是非繁殖に挑戦してみてくださいね。