全身真っ黒の体で、シャープな見た目をしたブラックモーリー。黒色の体が映えるので、水草水槽での飼育がおすすめですよ。
多くの熱帯魚ショップで「初心者向け」として売られているので、入手はかなり簡単といえます。この記事ではブラックモーリーの習性や繁殖、産卵条件や稚魚の育て方についてまとめました。
この記事でまとめたこと
ブラックモーリーの習性は?
習性
- 草食性
- 卵胎生
- 他のメダカと交雑する
草食性
ブラックモーリーは草食性が強いため、水槽のお掃除をしてくれます。アクアリストの多くが悩まされる「藍藻」という苔も食べてくれますよ。
水面の「油膜」も取り除いてくれるので、ブラックモーリーは水槽内の掃除屋さんともいえますね。
卵胎生
卵胎生とはメスがお腹の中で卵を孵化させ、卵ではなく稚魚を直接生む習性のことです。ブラックモーリーは「グッピー」や「プラティ」と同じ卵胎生メダカの一種なのです。
卵胎生のメリットは、孵化する前に卵が他の熱帯魚に食べられたり卵が腐ったりすることがないため稚魚がきちんと育ちやすい点にあります。
かなり繁殖力が強い熱帯魚といえます。
他のメダカと交雑する
ブラックモーリーは他の卵胎生メダカの近縁種であるグッピーやプラティや自然に交雑してしまうことがありますよ。
沢山の熱帯魚を混泳させている場合、飼育しきれないほどの量に増えてしまうこともありますよ。
ブラックモーリーの繁殖、産卵条件は?
ブラックモーリーの繁殖は前述のとおり、かなり容易に行うことができます。自然繁殖だけでも数えきれないほどの稚魚が生まれてくることもありますよ。
産卵はしない
卵胎生であることからブラックモーリーは産卵をしません。出産された稚魚は水槽の底を泳いでいますよ。
メスのお腹が目で確認できるほど大きくなってきたら「産卵用ケース」にメスを移してあげてくださいね。稚魚が親や他の熱帯魚に食べられてしまうことを防げるのでおすすめです。
オスメスの判別
オスメスの判別に関して、オスはメスにはない「ゴノポディウム」という交接器を持っています。これはお尻のヒレが変化したもので、かなり外見が違いますよ。
またオスはメスよりも小さいので、体の大きさでもある程度性別を判断することができます。購入時にオスメスを判別して3ペアほど飼育すれば、自然に稚魚が生まれてきます。
ブラックモーリーの稚魚、育て方は?
おすすめの餌
- ブラインシュリンプ
- 稚魚用の餌
ブラックモーリーの稚魚は生まれてから一定の期間は親魚のお腹の中で育つため、「ヨークサック」をほとんど使い果たして生まれてきます。生まれた翌日から餌をあげる必要があります。
餌は「ブラインシュリンプ」や「稚魚用の餌」がおすすめですよ。ブラインシュリンプの方が食いつきが良いですが、人工の稚魚用の餌の方が栄養バランスは良いです。
繁殖しすぎに注意!水槽の掃除屋さん
ブラックモーリーは厄介なコケや油膜を食べてくれるので、水槽の掃除役として利点もありますが、繁殖しすぎに注意が必要です。数が増えると水質も悪化しやすく飼育の難易度が上がりますよ。