名前の通り蛇のような見た目をし、獰猛な性格も持ち合わせるスネークヘッド。メジャーな熱帯魚ではありませんが、マニアからは絶大な人気を誇っています。
この記事ではスネークヘッドの繁殖方法や産卵、稚魚の育て方をまとめました。
この記事でまとめたこと
スネークヘッドの繁殖は難しい?
繁殖
- 一般家庭での繁殖例はない
スネークヘッドの繁殖は一般的な水槽内での飼育下ではかなり難易度が高く、一般家庭での成功例はほとんどありません。スネークヘッドの獰猛な性格のため、同種間で混泳をさせると激しく喧嘩をして繁殖どころではないからです。
性格のあまりきつくないスネークヘッド同士で運良く混泳の相性が良い場合のみ繁殖は狙えません。
スネークヘッドの繁殖方法、産卵は?
繁殖方法
- 自然繁殖
スネークヘッドはペアでの混泳が上手くいけば、自然に繁殖行動をしてくれますよ。
産卵の前兆
産卵の直前にはメスの腹部が膨らみ、オスはメスに対してエラを広げるアピール行動を行います。産卵は夜中にかけて行われることが多く、産卵されるとすぐにオスが稚魚を口にいれて外敵から守りながら育てます。
卵の隔離
スネークヘッドはメスが卵を産み落とすと同時に、オスが口に卵を含んで保護するため、別水槽で隔離する必要はありません。
オスが卵を口に含んでいる期間は神経質なので、飼い主さんはなるべく水槽には近づかず、そっとしておいてください。驚かせるとそのまま卵を飲み込んでしまうことがあります。
スネークヘッドの稚魚、育て方は?
稚魚の餌
- フィードエッグ(メスが産む)
- 成長したらブラインシュリンプ
注意点
- 稚魚同士の共食い
産まれたてのスネークヘッドの稚魚には「人工飼料」や「ブラインシュリンプ」など餌を与える必要がありません。「フィードエッグ」とよばれる餌用の卵をメスが産卵し、稚魚はそれを食べて成長します。
稚魚が集団でメスの腹部突いて刺激することでフィードエッグが産卵されますよ。非常に栄養価が高く、稚魚は健康的に早く成長してくれます。
ある程度まで成長したらフィードエッグだけでは餌が足りなくなるので、「ブラインシュリンプ」などを沸かして与えてくださいね。
注意点
稚魚は生後1ヶ月程度まで成長すると、稚魚同士で共食いをしてしまいます。稚魚のお腹が減っている時に観られる行動なので、餌を多めに与えることで防げますよ。
また、親魚に稚魚が食べられてしまう心配もあるので、稚魚は親魚とはしばらく隔離して飼育することをオススメします。
繁殖も稚魚の飼育も難易度が高い!
スネークヘッドの繁殖は大変難しいといえます。また、繁殖が成功したとしても稚魚の飼育にはかなり気を使います。繁殖を狙うにはまずはショップで温厚な個体を探しだすところから始めてみてください。