ウズラは、小さな顔の何倍もある丸々とした体が可愛らしいキジ科の鳥です。
江戸時代に武士の間で流行した、鳴き声を競い合う「鶉合わせ」に使われていた鳥としても有名ですね。
この記事では、ウズラの性格や特徴、寿命や鳴き声についてまとめました。
ウズラの生息地は?歴史は?
ウズラは日本国内だと、春夏の暖かい期間に北海道や東北地方で繁殖し、寒くなると南へ移動し、関東地方~九州地方で冬を越します。ちなみに、ウズラの体型は丸みを帯びており、飛ぶのが苦手なイメージがあるかもしれませんが、野生だと渡り鳥として、長距離を飛行するのも得意です。
現在では、家畜動物として定着しているウズラですが、日本で初めて家畜化に成功した動物と言われていますよ。そうした歴史的に見ても、日本と関係性の深い動物と言えます。
ウズラの性格は?

性格
- 臆病
- 神経質(場合による)
ウズラは基本的に「臆病」な性格をしています。
ただ、幼鳥の頃から触れあいなどのコミュニケーションを十分にとってあげると、飼い主さんを仲間と認識して懐いてくれますよ。
羽毛の生え替わりの時期などは神経質になることもあります。突然攻撃的になるのでビックリするかもしれませんが、1~2週間で落ち着くのでそっとしておいてあげてくださいね。
飼育の際の注意点
オス同士を一緒に飼育すると、喧嘩っ早く激しい争いを繰り広げることがあります。
またオスとメスを同居させた場合も、オスがメスを追いかけ廻したり攻撃することがあるので気をつけるようにしてくださいね。
詳しくはこちらの記事で紹介していますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウズラの特徴は?

大きさ | 約20cm |
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外見の特徴 | ボテッとした大きめの胴体 |
淡褐色の斑模様 | |
ネコ爪のようなくちばし | |
羽の色 | 淡褐色 |
ウズラは全長20cmほどの小柄な鳥です。
小さな頭に対して何倍もあるボテッとした胴体がチャームポイントですね。羽毛は上面が淡褐色ですが、ベージュが入り混じったまだら模様に見えますよ。
つぶらな茶色い瞳の周りには羽毛が無く、くちばしの基部から目の上辺りまで筋のようなラインが入っています。くちばしは、猫の爪のように鋭くなっていますよ。
ウズラのヒナはヒヨコにも似ていますが、やや薄い黄色で茶色っぽい羽毛が微妙に混ざっているのという特徴があります。
ウズラの寿命は?

寿命
- 7~8年
ウズラの平均寿命は野生下で10年、飼育下で7~8年とされています。
10年以上長生きした例もあるので、飼い主さんの愛情と健康管理次第では長生きも期待できますよ。ただ、メスの平均寿命は2年に満たないケースが多いです。産卵率が80~90%で、生涯産卵数は342~384個というデータから考えると仕方ないのかもしれませんね。
約16~22日のメスのみによる抱卵を経て孵化します。ヒナは生後20日ほどで飛翔できるようになり、1~2ヶ月で独立しますよ。
ウズラの鳴き声は?

ウズラは「ピヨピヨ」「クルルルル」とヒヨコのような鳴き声で、声を段々と大きくしながら鳴きます。
「ピヨピヨ」と鳴いている時は安心していたり調子が良い時で、「クルルルル」と鳴いている時は警戒している時です。警告や催促の際は「ピピッピピッ」と鳴きますよ。メスは基本的に静かですが、産卵の際や直前に「ピヨーロロロロ」と鳴きます。
口を大きく開けて普段とは逆の鳴き方(大声から小声になるように鳴く)で「ピョイピョイピョイ」と連続的に鳴くときは強い威嚇を表しているので、そっとしておいてあげてくださいね。
臆病なウズラが安心する環境づくりを心がけよう!

ウズラは臆病な性格なので、自然界にない色や音を警戒します。蛍光色やショッキングピンクなど、ハッとするような色や柄物の服装で近づくのは避けてあげてくださいね。
また、羽音のような「ガサガサ」という音や食器などの「カチャカチャ」「ガチャガチャ」という音も、怖がって警戒の鳴き声を上げる場合があります。
ウズラが快適な生活を送れるような環境つくりをしてあげることが大切ですよ。