シマヘビは、ナミヘビ科ナメラ属に分類される日本固有種です。日本国内の広い範囲に生息しているので、比較的身近にみられるヘビとしても有名ですね。
この記事では、シマヘビの特徴や毒性、生息地や飼育例についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
シマヘビの特徴は?
大きさ | 80~150cm |
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外見の特徴 | 淡黄色地に黒い4本の縦縞模様 |
目じりに黒いライン | |
赤い瞳に黒い眼孔 | |
腹面に模様が無い |
シマヘビの大きさは、全長80~150cmほどです。
伊豆諸島祇苗島(ただなえじま)に生息する個体では海鳥の卵やヒナしか食べるものがないため、2mにも巨大化した個体も存在しますよ。逆に北海道産の個体は80cmにも満たない小さな個体が多いですね。
体色は淡黄色地で、黒い4本の縦縞模様が入っています。腹面には模様がなく、クリーム色や黄色・淡紅色をしていますよ。赤い瞳に黒い眼孔をした個体が多く、目尻には黒いラインが入っています。
ちなみに、シマヘビの体色は変異の種類が多い事でも知られていますよ。縞模様がない個体やアゴ周辺が黄色い個体、「カラスヘビ」と呼ばれる全身真っ黒なメラニスティック個体、珍しいとされる真っ白なアルビノ個体もいます。
シマヘビの毒性は?
毒性
- 無毒
シマヘビは無毒のヘビです。
毒はありませんが神経質で攻撃的な個体が多く、口内から破傷風菌が検出されたとの報告もあるので油断は禁物ですよ。
かまれてしまった場合は感染症の恐れもあるので、すぐに傷口を水で洗い流して消毒してくださいね。念のため、病院でも診てもらうことをおすすめします。
シマヘビの生息地は?
主な生息地
- 日本全国の農村や河川敷
日本固有種であるシマヘビは、北海道・本州・四国・九州・大隅諸島に広く分布していますよ。主に「農村」「河川敷」「草原」「森林」などに住んでいます。
あまり木に登ることはなく、地表を素早く移動しますよ。
シマヘビはペットとして飼育できる?
シマヘビをペットとして飼育することは可能です。
無毒のヘビなので、飼育に際しては都道府県などに飼育許可を得る必要もありませんよ。
飼育しやすいヘビと言えますが、神経質なので中にはカエル類しか食べない個体もいます。個体差があるので好みを探りながら餌を与えるようにしてくださいね。
都市部では見かけなくなった
餌であるカエルが稲作の発展とともに生息域を広げたことで、シマヘビ自体の生息範囲も拡大しました。
しかし、地面を這い回る品種のためか交通事故に遭いやすいことや、塀などによって生息域を広げられなくなった結果、現在では都市部でシマヘビを見かけることはなくなってきていますよ。