スジオナメラの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

スジオナメラは日本に生息するヘビのなかでも最大の大きさを誇るヘビです。

主に宮古列島や八重山列島に生息していますが、分布地によって少しずつ体の模様が異なりますよ。

この記事ではスジオナメラの特徴や毒性、生息地についてまとめました。

 

スジオナメラの特徴は?

Beauty rat snake
大きさ 130~250cm
外見の特徴 胴体の模様としっぽにある模様が異なる
胴体にある4列の黒っぽいまだら模様
黄色い頭部
少しだけ黒くなっている目の後ろ

スジオナメラは体の表面にはっきりした模様があるヘビです。胴体部分としっぽの部分にある模様が異なる事でも知られていますよ。

胴体部分は黒っぽい色をしたまだら模様が4列に並んでいますが、しっぽに向かって次第に全体が黒っぽくなります。模様も体の両側に一本ずつ黄色い縦線が入ります。

頭部は体色と同じ黄色ですが、目の後ろ部分だけが少し黒くなっているのが特徴的です。

 

スジオナメラの毒性は?

Rat snake (Elaphe taeniura) ready to attack

毒性

  • 無毒

スジオナメラは無毒のヘビです。

かみつかれてもナミヘビ科のヘビは長い歯(牙)が無く細かい歯がならんでいるだけなので、引っかかる感じで皮膚の表面が切れる程度です。

軽い出血が伴う場合もありますが、消毒をしておけば問題ありませんよ。

 

スジオナメラの生息地は?

Beauty rat snake
サキシマスジオ 宮古列島や八重山列島
タイワンスジオ 沖縄本島中南部付近
ボルネオスジオ インドネシア、ブルネイ、マレーシア
カナンスジオ 中国南東部
マレースジオ タイ南部やマレーシア
ユンナンスジオ インド北東部、タイ、中国内陸部、ラオスなど
タイリクスジオ 中国東部

スジオナメラは、亜種によって分布場所が異なります。

日本では「サキシマスジオ」と「タイワンスジオ」を見ることができます。

サキシマスジオは、宮古列島や八重山列島などに生息している日本固有亜種です。タイワンスジオは台湾から食用や観光用として輸入されましたが、脱走した個体が沖縄本島中南部付近に住みつき分布を拡大しています。特定外来生物にも指定されていますよ。

 

スジオナメラはペットとして飼育できる?

Closeup of Cave Dwelling Snake (Elaphe taeniura ridleyi)
スジオナメラはペットとして飼育することができます。

WC個体(野生から捕まえてきた個体)の場合は飼育は難しいとされていますが、CB個体(繁殖により生まれた個体)はペットとして飼育しやすいとされていますよ。

飼育容器は、スジオナメラがとぐろを巻いたときの3倍程度の大きさのものを用意します。「ウッドシェイブ」や「新聞紙」「クッキングペーパー」などを床材として使用して飼育環境を整えてあげてくださいね。

 

豊富な体色と独特な柄が魅力的!

Beauty rat snake
スジオナメラは豊富な体色と独特な柄が魅力的である事からペットとしての繁殖や飼育が頻繁に行われています。

時間をかけてお気に入りの子を探してスジオナメラとの生活を楽しんでくださいね。