フェレットはペットとして人気の高い小動物です。古くはヨーロッパの家庭で可愛がられていて、現在は世界中で飼育されているペットです。
平均寿命は6年程度で、長く一緒にいることができますよ。
今回はフェレットを購入するときに気をつけるべきポイントと、販売価格など、飼育するにあたって気になる情報をまとめました。
目次
フェレットの生体価格は?

平均生体価格
- 5~8万円
フェレットは毛色や種類によって価格が異なりますが、最低でも2万円ほど。上は10万円以上になります。平均的な生体価格だと5~8万円です。
ハムスターなどの他の小動物に比べると高価な傾向があります。
高価なワケは?
フェレットはペットショップで売られている段階から去勢・避妊の手術が済んでいることがほどんどです。手術代が販売価格に上乗せされているため、フェレットは他の小動物よりも高価なのです。
相場と比較して極端に安いフェレットは、避妊・去勢手術がされていない場合があります。購入前に手術が済んでいるか問い合わせをしてから購入するようにしてくださいね。
また、臭腺除去という手術もしてあるフェレットは、特有の臭いがかなり軽減されるので、臭いが気になる方は手術の有無を確認するのがオススメです。臭腺除去をしている場合は、その分の費用も値段に含まれています。
フェレットの値段、個体差がでる理由は?

値段に差がでる理由
- 毛色の違い
- ファームの違い
毛色の違い
「セーブル」「チョコレート」「シナモン」「アルビノ」「シャンパン」「パンダ」などフェレットの毛色はたくさん存在しますが、個体数の少ない毛色が存在します。
中でもアルビノのフェレットは個体数が少なく珍しいので値段が上がります。「セーブル」や「チョコレート」は人気カラーなので、値段は一般的な価格相場に近いでしょう。
フェレットの毛色として公式に認められていないカラーも存在します。この場合「ミスカラー」と判断されて値段が下がることも。
ファームの違い
ファームごとにフェレットの値段設定が違います。たとえば外見と性格が全く同じ個体がいたとしても、ファームが違えば値段が変わることがあるのです。
フェレットの原産地、ファームの特徴は?

フェレットは素人による繁殖が困難なので、ファームと呼ばれる繁殖場で生まれ、各地に輸出されます。
ファームによって体格の違いや毛色などに特徴があります。主要なファームについてご紹介します。
マーシャル(アメリカ ニューヨーク)
日本に初めてフェレットを輸入したファームです。マーシャル産のフェレットは、細めでおとなしいフェレットが多い傾向にあります。マイクロチップを装着しているなど、保証が充実しているのがポイント。
マウンテンビュー(アメリカ ニューヨーク)
おとなしい個体が多く、カラーはマーシャルに似ています。国内での流通量は少ないので、入手しづらいです。
オスは大きく成長する個体が多いです。
パスバレー(アメリカ ペンシルバニア)
カラーの種類が豊富です。しっかりとした体つきで、丈夫なフェレットが多い傾向にあります。
ペットとして飼育されるフェレットの最大級のファームです。
人気のフェレットのファーム、色は?

フェレットの価格はファームと色の組み合わせによって決まります。人気の組み合わせであるマーシャルファーム産の、ホワイトファーブラックアイという色だと10万円を超える値段で販売されることもあります。
他のペット用小動物と比較すると高価ですが、フェレットが高いのは初期費用だけではありません。フェレットは金銭的余裕がある人にオススメのペットといえます。
フェレットの飼育グッズは?月々の飼育費用は?

飼育グッズ
- ケージ
- トイレ
- 水入れ
- エサ入れ
- サークル
- リード
- ハンモック
フェレットを飼った場合、最初の環境作りで3~5万円程度のお金がかかります。家となるケージ、その中のエサ入れや水入れ・トイレ、運動をさせるためのサークル、散歩のためのリード、ハンモックの用意が必要です。
そのため、初期費用は10万円程度かかります。月々かかる金額は、エサ代やトイレの砂、毛玉の除去剤など5,000円を目安と考えてください。
加えて室内の温度管理が必要なので、エアコンの電気代がかかります。フェレットの飼育に必要なグッズはこちらから確認できます。
定期的な通院と診察・治療にお金がかかる
フェレットは病院通いが必須な動物です。ワクチン接種はもちろん、加齢による老衰が激しいため5歳を過ぎたあたりから病気になりがちで、病院代がかさんできます。
手術になると1回で数十万円かかることもあり、一緒に生活するには相応のお金がかかることをよく考えておきましょう。
毛色とファームが価格を大きく分ける!
フェレットの価格に個体差が生まれる原因は「毛色」と「ファーム」の違いです。
毛色は人気カラーの値段があがり、ミスカラー(公式に認められている以外の毛色)の値段は下がります。
ファームごとには性格や体の大きさが違います。
一度価格は度外視して、「私はどんなフェレットが飼いたいのか」を基準に毛色・性格・大きさを選んでからお金を考慮することがおすすめですよ。