キリンまとめ!大きさや特徴、生態は?

キリンは偶蹄目キリン科キリン属に分類される哺乳類で、アフリカ中部以南のサバンナや疎林(樹木の枝・葉の密度が薄い森林)に生息しています。

長いまつげがキュートで、とても可愛らしい顔をしていますよ。

この記事では、キリンの大きさや特徴、生態についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

キリンってどんな動物?

キリン1
キリンは今から3000~5000万年前のアジアからヨーロッパにかけての地域で誕生し、体高2~3mくらいのシカに似た動物から進化したとされていますよ。

 

人間との関わり

キリンと人間の歴史は古く、ヨーロッパでは古代ギリシャ時代まで遡ることができます。

アジアに初めてキリンが持ち込まれたのは大航海時代ですが、日本へは20世紀に入った1907年3月15日のことですよ。ドイツから横浜に運ばれ、その後上野動物園に移されました。

現代ではキリンが狩りの対象になることは少ないものの、食用や革を目的として狩られていた時期もあります。

 

キリンの大きさや特徴は?

キリン4
キリンの大きさ 体高: 3.9~5.3m
体重: 550~1180kg
キリンの外見の特徴 白い地色に茶色いまだら模様
長い首
額にある突き出た骨
2本ある角

キリンの大きさはオスが体高4.7~5.3m・体重800~1930kg、メスが体高3.9~4.5m・体重550~1180㎏ほどです。

人と比べると体高が3~4倍・体重が約10倍なので、いかに大きいかがわかりますね。

 

キリンの外見の特徴

キリンの体表は、黄褐色(黄色みがかった茶色)の地に茶色いまだら模様がのっている網目模様をしています。

この模様の大きさや形は個体や種類によって異なりますが、多くの場合お腹と足の内側は斑が薄くなっていることが多いですね。

キリンの一番の特徴といえば長い首ですが、首の骨は他の哺乳類と同じ7個しかありませんよ。また、頭頂部には2本の角が生え、おでこには額の骨が突き出して小さな前角のようになっている部分があります。

 

キリンの生態は?

キリン2

生態

  • 10~20頭程度の群れで生活
  • 長くても10分ほどの睡眠時間
  • 鳴く事はほとんどない

キリンの生態は大きく分けて「10~20頭程度の群れで生活」「長くても10分ほどの睡眠時間」「鳴く事はほとんどない」の3つです。

 

10~20頭程度の群れで生活

キリンは10~20頭ほどの群れで生活していますが、群れの繋がりは緩く構成や個体数は頻繁に変わります。

ちなみに、セレンゲティ国立公園で行われた800日に及ぶ観察では、群れの構成が24時間以上変わらなかったのはわずか2例だったという調査結果も残っていますよ。

 

長くても10分ほどの睡眠時間

キリンの1日の睡眠時間は諸説ありますが、長くても10分ほどです。

ただ、動物園などの安全が確保されている環境では座って2時間ほど休むこともありますよ。

普段は直立したまま休息や睡眠を行いますが、安全な場所などでは前足と片方の後足を内側に曲げて地面に座り首を丸めて体に乗せる態勢をとります。

 

鳴く事はほとんどない

キリンは滅多に鳴きません。

動物園の飼育員さんによると、ごく稀にですが「モー」というウシに似た鳴き声で鳴くことがあるそうですよ。

出典: 高知県立のいち動物公園「アミメキリン

 

宇宙服は、キリンの体の仕組みを参考にしている!

キリン3

キリンの血圧システムを参考にした宇宙服が開発されているのをご存知でしょうか。

キリンは足の皮膚が堅く筋肉が発達しているので、血管が膨張しそうになっても抑え込むことができます。現在では、キリンの血圧システムを参考にした宇宙服(外部から下半身全体に圧力をかけて血液が下半身に集まらないような仕組み)がすでに実用化されていますよ。