ミズコブラモドキの繁殖まとめ。交尾や産卵の時期、幼蛇は?

ミズコブラモドキはウミヘビの仲間で弱い毒を持っています。南米に生息する外来種なので国内でペットにするには高額ですが、ファンには人気の高い品種ですよ。

この記事ではミズコブラモドキの交尾や産卵時期、幼蛇についてまとめました。

 

ミズコブラモドキの繁殖、交尾の特徴は?

ミズコブラモドキ

交尾の特徴

  • 4~5歳のオス
  • 3日連続

ミズコブラモドキの寿命は長くて17年ほどなので、あまり若いうちに繁殖を行う必要性はないとされています。オスでは4~5歳ほどが繁殖に適した年齢ですよ。

ヘビの世界に「恋愛」「家族」「子育て」の概念はあまりありません。まれに軽い子育てをするヘビ種もいるようですが、本種は子育て放置型といえます。

ミズコブラモドキのオスは繁殖期になるとメスを探し出します。オスとメスが仲良く顔を寄せ合い、体をクネクネと絡め合って交尾を行います。交尾は3日間続きますよ。交尾を終えるとオスはメスの元を去っていきます。

 

ミズコブラモドキの繁殖準備は?

ミズコブラモドキ

事前準備

  • 水容器の撤去
  • 産卵床の用意

ミズコブラモドキの繁殖期は冬眠から覚めた春から夏にかけてです。メスは交尾後2ヶ月程で産卵するので、それまでに設備などの事前準備をしておくことをおすすめします。

成蛇は水容器で飼育するのが一般的です。ヘビは基本的に子育てに対しては消極的なので、産卵床に卵だけ移してあげてください。

100~150cmの成蛇が余裕でとぐろを巻ける大きさのタッパーがおすすめですよ。幼蛇は多湿を好みます。ウェットシェルターやミズゴケを設置してあげればバッチリですね。

 

ミズコブラモドキの産卵時期や場所は?

ミズコブラモドキ

産卵まとめ

  • 時期:7~8月
  • 場所:岩陰や巣穴

産卵時期

冬眠する習性のある動物は、基本的に冬眠直後から繁殖期に入ります。ミズコブラモドも冬眠から覚めた5~6月頃に交尾を開始し7~8月に産卵しますよ。

 

産卵場所

産卵場所には、岩の下などの物陰や小動物が使い古した巣穴を利用することもあるますよ。ヘビの世界では、子育てには消極的な品種がほとんどです。物陰や巣穴などの安全な場所に産卵するので、産卵後は卵を放置してしまう場合が多いですよ。

ミズコブラモドキのメスは1回に6~11個の卵を産みます。卵は64~72日で孵化するので、メスが出産を終えたら卵だけ産卵床に移すといいですよ。

生まれた幼蛇のミズコブラモドキからすれば、誕生した場所が快適な空間だと嬉しいですよね。多湿を好むので、産卵床にミズゴケなどを設置してあげてください。

 

ミズコブラモドキの幼蛇、餌や成長スピードは?

幼蛇の餌

  • カエル
  • ネズミ
  • 小鳥

成長スピード

  • 1年で40cm

 

幼蛇の餌

野生のミズコブラモドキは、カエル、小鳥、ネズミ、爬虫類を捕食しています。幼蛇の餌は基本的には成蛇と同じですが、サイズの小さいものを好んで食べますよ。

 

幼蛇の成長スピード

ミズコブラモドキは20~30cm程の大きさで誕生します。生後2~3ヶ月で40cm前後の幼体に成長します。およそ1年で70cm程に成長し、繁殖可能な成熟個体となります。その後も成長し続け、2~3mにまで大きくなる品種ですよ。

 

飼育下での繁殖は慎重に

ヘビの世界は厳しいもので、親蛇は子育てに消極的な品種が多く幼蛇は生まれた瞬間から独立しなければなりません。飼育下ならば同じプラケース内などで一緒に過ごすこともあるかもしれませんね。しかし、野生下では集団でいるのはイタチなどの天敵に狙われやすいので分散するしかないのです。

飼育下での繁殖はよく考えてから行ってくださいね。ヘビは1度にたくさん卵を産みます。犬や猫は5~6匹が一般的ですから、それ以上に幼蛇の管理や飼育が大変になるということです。

ミズコブラモドキは外来種ですから、間違っても国内の自然に逃がしてはいけません。飼い始める前に、最後まで飼育し切る覚悟をしっかりと持ってくださいね。