レッサーパンダとアライグマはそっくりな外見をしているので、区別に苦労している方も多いのではないでしょうか。
アニメ「あらいぐまラスカル」のラスカルもアライグマそっくりですが、実はレッサーパンダをデフォルメして作られたキャラクターですよ。
この記事では、レッサーパンダとアライグマの違い、歴史や日本にやって来たきっかけについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
レッサーパンダとアライグマの違いは?
似ているところ
レッサーパンダとアライグマは似たような大きさをしています。
レッサーパンダは体長50㎝~63.5㎝・体重3~6kg・しっぽの長さ28~50㎝ほどで、アライグマは体長42㎝~60㎝・体重4~10kg・しっぽの長さ20~41㎝ほどです。
お互いに「雑食性」という共通点もありますよ。
外見の違い
外見の違いは、「体色」と「顔の模様」の2つです。
レッサーパンダの体色は鮮やかな赤茶色ですが、アライグマは灰色がかった茶色をしていますよ。
顔の模様にも違いがあり、ほっぺに白い模様があるのがレッサーパンダ、太い眉毛のような白い模様が特徴的なのがアライグマです。アライグマには目の下に黒い模様もあるので、見分ける際に注目してみてくださいね。
分類の違い
アライグマは「アライグマ科」に属していますが、レッサーパンダの分類については1825年に存在が広く知られるようになってから長きに渡って議論されてきました。
現在では、レッサーパンダは「レッサーパンダ科」という独自の科に属していると考えられていますよ。
レッサーパンダの歴史は?
1825年、フランスの学者ジョルジュ・キュビエの弟フレデリックがレッサーパンダについて公表したことで一般に知られるようになりました。
「世界で最も美しい哺乳類(ほにゅうるい)」とも語っていたことから、ぬいぐるみのような可愛さは今も昔も変わらないことが窺えますね。
現在では生息地の減少や毛皮・ペットを目的とした密猟によって生息数が減少し、絶滅危惧種に指定されていますよ。
レッサーパンダが日本にきたきっかけは?
レッサーパンダが日本に来たきっかけは、「ブリーディングローン※1」です。
「ブリーディングローン」の一環として、1985年11月2日にワシントン動物園から日本の3つの動物園に1歳の番(つがい)が来ましたよ。
レッサーパンダとアライグマの住んでいるところって?
レッサーパンダの分布域 | インド北東部 |
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ネパール | |
ブータン | |
中国 | |
レッサーパンダの生息地 | 高地の落葉樹・針葉樹林 |
アライグマの分布域 | カナダ南部 |
アメリカ合衆国 | |
中央アメリカ | |
アライグマの生息地 | 水辺近くの森林 |
レッサーパンダの分布域は、インド北東部・ネパール・ブータン・ミャンマー北部・中国などのアジアです。高地の落葉樹や針葉樹林などに生息していますよ。
アライグマは北アメリカ原産で、カナダ南部・アメリカ合衆国・中央アメリカに分布しています。水辺近くの森林に生息していますよ。
参考書籍 ペンギンはなぜ燕尾服を着ているのか 動物おもしろ不思議雑学