「ピュアロイヤル」は、飽きがない食事を第一に考え、良質の生肉をふんだんに使い栄養素や風味を損なうことなく仕上げた国産のドッグフードです。
この記事で取り上げている「ピュアロイヤル チキン」は、食の細い超小型犬のために栄養価を上げ、嗜好性をアップさせた半生タイプの総合栄養食です。
一粒一粒の栄養価を上げることで、小食ぎみのわんちゃんの健康を食からサポートしてくれます。
含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子犬(離乳~1歳)」と「成犬(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
目次
ドッグフード選びで悩んだらこれで間違いなし!
おすすめ10選をご紹介
132種類のドッグフードを徹底分析!その中でもpepy編集部がおすすめする安全で安心なドッグフード10選を詳しく紹介しています。
他にもドッグフードの選び方や与え方などの情報も公開中!
ピュアロイヤル チキンの商品概要
商品名 | ピュアロイヤル チキン |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 2,790円(税込) |
内容量 | 400g |
カロリー | 275kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から半年 開封後:2.3日 |
生産国 | 日本 |
販売元 | 株式会社ジャンプ |
対応犬種 年齢 |
超小型犬用・全年齢 |
メイン食材 | ササミ |
穀物 | 小麦蛋白、小麦粉、米糠 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 直径6~8mm |
開発、販売している株式会社ジャンプが商品開発のこだわりとして「人が食べないものほど栄養価値が高く体に良いものがある」を考え取り組んでいます。
マグロやカツオの血合いの部分や鶏ガラやオカラ、米ぬかなどを積極的に使用しています。
本商品であるピュアロイヤルチキンにはマグロが使われており、血合い部分はビタミンEや鉄分が豊富に含まれていて優秀な部位です。
そのほか商品名の通り鶏肉をメインに使用しており、おからや卵、にんじんやほうれん草を配合しています。
ピュアロイヤルチキンの評価は?Amazonの口コミを紹介
まずは高評価なレビューから!
食いつきが違う!
何でも食べてくれないプードルですが、このご飯はガツガツ食べてくれます。
ron
出典:Amazon「ピュアロイヤル チキン超小型犬用 400gレビュー」
久しぶり
久しぶりに買ったんですけど、あまりご飯食べてくれないのに、ピュアロイヤルをあげると、がっついて食べてくれた。又宜しくお願いします。
チーズ
出典:Amazon「ピュアロイヤル チキン超小型犬用 400gレビュー」
食欲ない子にもこちらは完食しますよ
食欲ない時こちらを出すと必ず食べます。高いだけあって愛犬にはすごく美味しいごはんなんでしょうね。本当に助かります。
犬を5頭飼っていますがこのご飯を嫌いな子は一頭もいません。
チーズ
出典:Amazon「ピュアロイヤル チキン超小型犬用 400gレビュー」
Amazonのレビューを一通りチェックしましたが、高評価な意見が目立っていました。
ピュアロイヤルチキンの特徴である「食が細い子が食べてくれるよう嗜好性をアップ」の通り、「少食気味の子でも食べてくれます」「完食してくれました!」と食の細さに悩んでいる飼い主さんにはうれしい変化があったようです。
我が家の犬には合わなかった…ネガティブな意見は?
我が家の犬にはイマイチ
皮膚疾患でてしまいました、この商品を辞めて治りました。
チーズ
出典:Amazon「ピュアロイヤル チキン超小型犬用 400gレビュー」
高評価な意見とは反対に、皮膚疾患が出てしまったわんちゃんもいるようです。
メインで使われている鶏肉、穀物である米ぬかなどが原因でアレルギー症状を起こしているのかもしれません。
鶏肉が苦手な愛犬はもちろん、穀物、そのほか原材料を確認して苦手なものが使われている場合は与えないように注意してください。
ピュアロイヤルシリーズの特徴とメリットデメリット
- 腸内環境に配慮したレシピ
- 肉や魚など生の新鮮な原料を使用
- 抗アレルギー作用などに期待
- 超小型犬用に特化した半生タイプ
- 通販のみでの購入
- サンプルがない
- 価格が高め
- 味もサイズも1種類のみ
体の健康は腸内環境を整えることから!
ピュアロイヤルシリーズのドッグフードの特徴の一つに、腸内環境を健康に保つために採用している「有胞子性乳酸菌」と「クマ笹エキス」があります。
有胞子性乳酸菌
乳酸菌は胃酸や熱に弱い特徴を持っており、安定して生きたまま腸に届く割合が少なくなってしまう場合があります。
有胞子乳酸菌は胞子を形成した乳酸菌で、胃酸や熱に強く、生きたまま腸に届いて繁殖します。熱や酸、酸素に対して安定である特徴からペットフードへの添加も容易で、開発、販売しているは、整腸作用や免疫賦活、抗アレルギー作用などに期待できる有用な乳酸菌です。
クマ笹エキス
クマ笹は高山に群生する生命力の強い植物で、葉緑素や多糖体などの含有量が多く、医薬品の原料としても使われています。
クマ笹に含まれているキシロオリゴ糖は、酸性の胃で分解されにくく大腸にまでしっかり届く特徴を持っているのがポイントです。
腸内の善玉菌の餌になることで、腸内環境を整えるサポートをしてくれます。
肉や魚など生の新鮮な原料を使用
加熱乾燥させたミールなどではなく、生の新鮮な原料を使うことにこだわり、製造工程で1度しか加熱処理をしていません。
素材が持つ栄養素や風味を大きく損なうことなくドッグフードにすることができるので、合成添加物などを使わずとも嗜好性のあるフードに仕上がっています。
ピュアロイヤル チキンの詳しい原材料と成分一覧は?
ピュアロイヤル チキンの原材料
主原料 | ササミ |
---|---|
その他原材料 | 鶏肉、おから、鮭白子、小麦蛋白、マッシュポテト、小麦粉、水飴、米糠、卵、植物油、チーズ、ミネラル類(Na、Cl)、酵母(亜鉛、鉄、銅、ヨウ素)、ササ抽出物、乳酸菌、ソルビトール、グリセリン、pH調整剤(乳酸Na、リン酸塩(Na))、リン酸Ca、酸化防止剤(V.C、V.E)、オリゴ糖、乳酸Ca、ビタミンA |
新鮮な鶏肉をメインに、おからや白子などを使用。注目なのはおからで、不溶性食物繊維が豊富に含まれていたり、善玉菌の餌になるオリゴ糖が含まれていたり、優秀な食材だと言えます。
また、低カロリーでありながらタンパク質がしっかり含まれている、体重管理が必要なわんちゃんにもぴったりな食材です。
ピュアロイヤル チキンの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 25.0以上 | 38.5%以上 |
粗脂肪分 | 8.0%以上 | 12.3%以上 |
粗繊維 | 2.0%以下 | 3.1%以下 |
粗灰分 | 6.5%以下 | 10.0%以下 |
水分 | 35.0%以下 | – |
粗脂肪量が12.3%以上と控えめなドッグフードです。
おすすめの低脂肪ドッグフードはこちらの記事、ダイエット用ドッグフードはこちらの記事にまとめています。
ピュアロイヤル チキンの評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源である「ササミ」を使用しています。
鶏肉は高タンパクで食いつきが良く、リンやセレンなどの免疫力をサポートする栄養素が多く含まれています。
特にササミは炭水化物や脂質がほとんど含まれていないヘルシーな部位ですので、肥満気味の犬や体重管理が必要なわんちゃんに適しています。
その他原料の評価
わんちゃんによっては合わない場合がある原材料を使用していないかどうかを評価しています。
本フードの場合、「小麦蛋白」「小麦粉」「米糠」を使用しています。苦手な愛犬には与えないよう、注意してください。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ビタミンC」「ビタミンE」が使われているため、安心して与えることができます。
ビタミンCは尿路結石もちの犬によいとされている成分です。尿路結石におすすめなドッグフードについてはこちらの記事で解説しています。
人口添加物(着色料、着香料、発色剤など)
犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子犬:22.5%以上
- 成犬:18.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合、「38.5%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子犬:8.5%以上
- 成犬:5.5%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合、「12.3%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
ピュアロイヤル チキンの賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:製造から半年
- 開封後:2.3日
ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
ピュアロイヤル チキンの保管方法は?
ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ピュアロイヤル チキンの体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 41g | 220円 |
2kg | 68g | 370円 |
3kg | 93g | 502円 |
4kg | 115g | 623円 |
5kg | 136g | 736円 |
6kg | 156g | 844円 |
7kg | 175g | 947円 |
8kg | 194g | 1047円 |
9kg | 212g | 1143円 |
10kg | 229g | 1237円 |
15kg | 310g | 1677円 |
20kg | 385g | 2080円 |
30kg | 522g | 2820円 |
40kg | 648g | 3499円 |
50kg | 766g | 4136円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
ピュアロイヤルのQ&A
ピュアロイヤル公式サイトのQ&Aから引用しています。
着色料、合成保存料、防カビ剤は一切使用してません。合成保存料は使用しておらず、Ph調整剤と酸化防止剤としてビタミンCとビタミンEを使用。
原料そのものの色や味を大切にしているため、着色料、合成保存料、防カビ剤、発色剤は一切使用していません。
開封後は他の容器などに移さず(他の菌の混入を防ぐため)そのまま輪ゴムなので止め、冷蔵庫保管にてなるべく早く消費する必要があります。
ピュアロイヤルは合成保存料、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、防カビ剤を使用していなく水分量が多いため、通常のフードより賞味期限が短くなっています。
「ピュアロイヤル」「ピュアドライ」に主食を変えたら涙やけや耳の中がきれいになったという話は弊社でもたまにお聞きすることはあります。正直原因はわかりませんし、このフードに変えたからなのかも定かではありません。
可能性としては、通常のドッグフードに添加されている人工のビタミンやミネラルといったものが体に合わず症状がでていたのかもしれませんが、もしそうであれば「手作り食」に変えた場合でも同じように改善できたと考えられます。
もとのドッグフードに戻したら涙やけがひどくなってきたのであれば、「ピュアロイヤル」が関係していたのかもしれません。
この問題は人間も含めて諸説ありますが、個体によって合う合わないがあるため一概にいえるものではありません。
よく「犬はもともと肉食動物だったので穀物の消化が苦手」といわれる方もおられますが、正確には「犬の祖先であるオオカミなどは肉食動物なので」との表現が適当で、人間と一緒に暮らすことを選んだ犬の祖先は、人間のあまりものを餌としてもらうようになり雑食化が進み、これが1万年以上も続いてきたことから今更炭水化物のことをいわれても本人たちも困惑するかもしれません。
現に犬の膵臓からは炭水化物を分解する消化酵素「α-アミラーゼ」が分泌されます。但し、少数ではありますがグルテン不耐性や穀物アレルギーのワンちゃんも中にはいますので、疑いがある場合は獣医師の診断のもと対処する必要はあります。
編集部まとめ
主原料に使用している「ササミ」は高タンパクでありながら脂質が低いヘルシーな食材ですので、体重管理が必要な愛犬に向いているドッグフードといえます。
栄養価が高く嗜好性もアップしているため、食が細い愛犬にもおすすめできるドッグフードです。
酸化防止剤も人工的に合成したものではなく、天然のビタミンCを使用しているので、健康面でも安心です。
ただ、多量の「グルテン」を含む小麦が使用されているのが気になるポイントではあります。「セミモイスト」とよばれる特殊な加工で価格も高いことも難点かもしれません。
まずは最小量の400gを購入してみて、愛犬の食いつき具合などをチェックしてみてはいかがでしょうか。