「JPスタイル」は、元気に健康的な暮らしを続けてもらいたい愛犬のことを考え、独自の栄養設計でつくられたドッグフードです。
この記事では「ジェーピースタイル 和の究み 小粒 1歳からの成犬用」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「成犬(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
目次
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の商品概要
商品名 | ジェーピースタイル 和の究み小粒1歳からの成犬用 |
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分類 | 総合栄養食 |
定価 | 4,180円(税込) ※Amazon価格 |
内容量 | 4.2kg |
カロリー | 360kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造より1年6ヶ月 開封後:1ヶ月 |
生産国 | 日本 |
販売元 | ペットライン株式会社 |
対応年齢 | 1歳~成犬 |
メイン食材 | 小麦全粒粉 |
穀物 | 小麦全粒粉、中白糠、脱脂大、ホミニーフィード、脱脂米糠 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 1cm前後 |
ドッグフード「JPスタイル」とは?
「JPスタイル」は、もともと日清ペットフード株式会社の商品だったのですが、現在はペットライン株式会社の商品として販売されています。
ペットライン株式会社では、製造するうえでいくつか特徴がありましたので、まとめてみました。
- ✓フード開発には、獣医師を含む幅広い専門家が関わっている
- ✓品質管理を徹底するため、原料の受け入れから出荷まで各工程に検査を設けている
- ✓製造工場は、国際規格ISO22000の認証を受けた環境で行われている
- ✓原材料の品質は、基準をクリアしたもののみ使用している
「JPスタイル」はペットフード公正取引協議会の分析結果で、基準を満たした証明がされているとの記載もありました。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の評判は?悪い口コミも?Amazonの口コミを紹介
良い口コミ
これなら我が家のトイプードルは完食です。他のものに変えると、たべがわるくなったり吐いたりするのでもう3年以上これを頼んでいます!
hisax
出典:Amazon「ジェーピースタイル 和の究み小粒1歳からの成犬用 レビュー」
悪い口コミ
もともとごはんに興味がなかったので心配でしたが、よく食べてくれるほうですが、目やにが増えました。病院に相談したら餌が合わないかもしれないといわれショックです。小型犬です。
Amazonカスタマー
出典:Amazon「ジェーピースタイル 和の究み小粒1歳からの成犬用 レビュー」
口コミのまとめ
良い口コミは「食いつきがいい」「お腹の調子が良い」などが多くみられました。ほかのフードに変更すると食いつきが悪くなるので…という意見も。
JPスタイルの主原料は穀類(小麦全粒粉、米粉、小麦粉、米ぬか、コーングルテンミール、小麦ふすま)となっており、次点でチキンなどの肉類のミールが使われています。
香料などの添加物は不使用のため、素材本来のうまみをいかしたレシピです。自然派だからこそ食いつきが良いわんちゃんがいるのかもしれません。
また、小袋になっている点も、使いやすくて良いと評判のようです。
ただ、悪い口コミとしては「食べない」「目やにが増えた」「お腹を下した」という声もみられました。
主原料が穀物のためアレルギーを持っていたり消化不良を起こしたり、体質に合わない場合が考えられます。様子が変わった時などは、無理せずに使用を中止しましょう。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用のおすすめなわんちゃんや飼い主さんは?
主原料の「小麦全粒粉」とは、小麦の粒を丸ごと挽いたものです。
特徴的なのは、薄力粉に比べて食物繊維が4倍以上も豊富にあるという点です。
本フードはこの主原料に”オリゴ糖”と”有胞子性乳酸菌”を加えており、腸内環境の改善を図っています。
口コミに多い印象があった「お腹を下した」という声は、もしかしたらこの原料によって影響がでてしまったのかもしれませんね。
以上からおすすめな犬と飼い主をまとめました。
- ✓穀物、鶏にアレルギーがない犬
- ✓お腹の調子が良くない犬
- ✓手頃な価格のフードを探している人
- ✓品質管理体制に安心してフードを使いたい人
パッケージに国産との記載はありますが、原材料の産地などは明確な情報がありません。
仕入れ先などは不明ですので、このあたりの情報がわかればもっと安心して使用できるのにといった印象です。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の詳しい原材料と成分一覧は?
JPスタイルの原材料
主原料 | 穀類(小麦全粒粉、米粉、小麦粉、米ぬか、コーングルテンミール、小麦ふすま) |
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その他原材料 | 肉類(チキンミール、ミートミール、チキンレバーパウダー)、油脂類(動物性油脂:ビーフオイル、フィッシュオイル:DHA・EPA源)、豆類(おから)、ビートパルプ、糖類(フラクトオリゴ糖)、β-グルカン、セレン酵母、乳酸菌、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) |
JPスタイルの成分分析値
成分名 | 成分含有率 |
---|---|
タンパク質 | 23.5%以上 |
脂質 | 13.5%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
灰分 | 9.5%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 1.1%標準値 |
リン | 0.9%標準値 |
ナトリウム | 0.3%標準値 |
粗脂肪量が15.6%以上と控えめなドッグフードです。
おすすめの低脂肪ドッグフードはこちらの記事、ダイエット用ドッグフードはこちらの記事にまとめています。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源でない「小麦全粒粉」を使用しています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を使用していないかどうかと評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「中白糠」「チキンミール」「ビーフオイル」「脱脂大豆」「ビートパルプ」「ホミニーフィード」「フィッシュオイル」「脱脂米糠」を使用しています。
JPスタイルに使用されているすべての原材料と成分表は「JPスタイルの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ローズマリー抽出物」が使われています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 成犬:18.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合「26.7%以上」と、成犬の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 成犬:5.5%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合「15.6%以上」と、成犬の各基準を満たしています。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:製造より1年6ヶ月
- 開封後:1ヶ月
ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の保管方法は?
ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
JPスタイル 小粒1歳からの成犬用の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 31g | 17円 |
2kg | 52g | 29円 |
3kg | 71g | 40円 |
4kg | 88g | 50円 |
5kg | 104g | 59円 |
6kg | 119g | 67円 |
7kg | 134g | 75円 |
8kg | 148g | 83円 |
9kg | 162g | 91円 |
10kg | 175g | 99円 |
15kg | 237g | 133円 |
20kg | 294g | 109円 |
30kg | 399g | 191円 |
40kg | 495g | 279円 |
50kg | 585g | 329円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
編集部まとめ
AAFCOの基準にてタンパク質量や脂肪分量はクリアしていますが、「チキンミール」「ビーフオイル」「フィッシュオイル」など品質が判断できない原材料が多くて不安が残るドッグフードです。
また、主原料に「小麦粉」が使われていることにもネガティブな印象が大きいです。小麦粉は犬が消化しにくくアレルギー性が高いからです。
他にも「ホミニーフィード」や「米糠」などの穀物も使用されているため、継続して愛犬に与えるとなると決して安心できるとはいえません。
粗悪原料が一切含まれない「プレミアムドッグフード」をなるべく選んであげてください。こちらの記事では、中でもおすすめなドッグフードをまとめています。