本記事では、ミヤマクワガタを飼育する方法をまとめてご紹介しています。
寿命が短いとされるミヤマクワガタも正しく飼育すれば長生きしてくれるので、これから飼育に挑戦される方はぜひご一読くださいね。
この記事でまとめたこと
ミヤマクワガタの飼育法1. 「飼育環境」
整える環境
- 腐葉土
- 朽木マット
ミヤマクワガタを飼育する際に重要なのが飼育環境づくりです。ミヤマクワガタは山奥に棲む昆虫なので、飼育箱内に山奥に近い環境を作ってやることで長生きさせられます。
山奥に近い環境づくりには「腐葉土」と「朽木マット」が欠かせません。腐葉土は園芸店などで売られているものを購入し、乾燥させてから朽木マットと混ぜて使用してください。
フードプロセッサーを使って両者を混ぜ合わせると、細かくて柔らかいミヤマクワガタの飼育に適したマットができあがりますよ。
上記の手順で作ったミヤマクワガタ用のマットを飼育箱に入れれば、ミヤマクワガタの基本的な飼育環境の完成です。マットは天井近くまで入れることをおすすめします。
ミヤマクワガタは力が強く、天井によじ登ろうとして転倒しもがくあまりに体力を消耗して寿命を縮めてしまう個体が多いからです。マットを高く積んで天井を近くしてやると、掴まる場所ができて転倒する回数を減らせるのです。
値段
飼育ケースは横幅30cm前後のものが1,000円から2,000円程度で売られており、朽木マットと腐葉土は、10リットル入りで500円から600円前後で購入可能です。
ミヤマクワガタの飼育法2. 「温度管理」
適温
- 20~23℃
上記の方法で基本的な飼育環境は完成しますが、これだけではミヤマクワガタを長生きさせられません。ミヤマクワガタは涼しい気候を好む昆虫なので温度調節をしっかり行わなければ夏場の暑さではすぐに死んでしまいます。
ミヤマクワガタの飼育に適した温度は20~23°C程度で、飼育箱内の温度がこの範囲に収まるように調整しなければなりません。真夏にはクーラーなどを使って積極的に室温を下げることをおすすめします。
湿度管理も大切
湿度の管理も重要ですよ。ミヤマクワガタは高い湿度を好むので「霧吹きスプレー」などで適度にマットを湿らすか、水を入れたバットなどを飼育箱の上に置いて湿度を管理してください。
ミヤマクワガタの飼育法3. 「餌」
おすすめの餌
- 昆虫ゼリー
ミヤマクワガタの餌として最適なのは「昆虫ゼリー」です。「スイカ」なども好んで食べますが下痢をはじめとした体調不良の原因となる場合があるので避けたほうが良いです。昆虫ゼリーは1個与えておけば3日程度は保ちますし、30個入りで180円から200円程度と安価に入手できます。
昆虫ゼリーは皿木などに直接入れる形で与えてください。雄のミヤマクワガタは発達した顎のせいで皿木内の餌を全て食べられないのですが、皿木に直接ゼリーを入れてやるとエキスが木に染み込むので、皿木からエキスを吸う形で養分を摂取できるようになります。
温度管理が特に大切!
ミヤマクワガタの飼育に失敗する原因の多くは温度管理の不徹底です。逆にいえば、温度管理を徹底すれば寿命が短いと思われがちなミヤマクワガタも長生きしてくれますよ。飼育の際はぜひ室温をしっかり管理するようにしてくださいね。