猫の膀胱炎は、泌尿器系の病気で尿路結石の次に多い病気といわれています。
原因は様々ですが、発症すると食事制限(療法食)や水分補給などで対処しなければならないので愛猫に大変辛い思いをさせてしまうことになります。そのためにも毎日の食事でケアすることが大切です。
✓愛猫の膀胱炎をケアするキャットフードなんてあるの?
✓効果的な原材料ってどんなもの?
✓そんなキャットフードを選ぶポイントを知りたい!
いざキャットフードを選ぼうと思っても、このような疑問が出てくるのではないでしょうか?そんな方のためにこの記事では、この記事では膀胱炎の愛猫におすすめのキャットフード4選と、それらを選んだ基準についてまとめました!
猫の膀胱炎の症状や原因についてはこちらの記事で詳しく記載しています。あわせてお読みください。
愛猫の健康のために、ぜひこれらの記事を参考にしてキャットフードを選んでみてくださいね。
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析
100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
猫は膀胱炎になりやすい?
猫は膀胱炎になりやすい傾向があり、中でも原因を特定できない「特発性膀胱炎」は猫のおしっこの病気の中で最も身近です。
特発性膀胱炎は、ほかの特定の病原体や結石によるものではなく、猫の尿路の機能やストレスなどの複数の要因に関連して発生する可能性があります。
ストレスが主な原因?
ストレスは特発性膀胱炎の発症に関係していると考えられています。環境の変化、新しい家族が増えた、飼い主の留守などのストレス要因が猫の尿路に影響を与え、膀胱炎を引き起こす可能性があります。
デリケートな子の場合、大きな工事の音や地震など、避けようがないものが原因になることも。日常的に水分摂取量を増やす工夫をしたり、フードを変更したりと対策する必要があります。
膀胱炎ケアのフードを選ぶときに確認したい原材料
膀胱炎ケアによいとされる原材料
- 1. クランベリー
- 2. オメガ3脂肪酸
- 3. トリプトファン
- 4. 加水分解ミルクプロテイン
- 5. メチオニンDL
膀胱炎ケアにおすすめなキャットフードの原材料は、「クランベリー」「オメガ3脂肪酸」「トリプトファン」「加水分解ミルクプロテイン」「メチオニンDL」の5つです。
クランベリー
クランベリーには、キナ酸が豊富に含まれています。
キナ酸は、肉類の消化を手助けする役割や、腸内環境を整えてくれる作用もあるため、便秘でお悩みの愛猫にも効果的な成分です。体内で馬尿酸という酸性物質に変化する事でアルカリ性の尿を正常な弱酸性の尿に近づけてくれます※1。
膀胱炎の原因の1つである尿路結石は尿のpHが長時間酸性やアルカリ性に傾いた時に発生するので、尿のpHを正常な状態に保つ事が膀胱炎ケアに繋がります。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸と言えば毛並みや皮膚を整えてくれるという印象が強いかもしれませんが、膀胱炎ケアにも効果的な成分です。クランベリーと同じく尿をアルカリ性から酸性に近づけてくれます。
さらに抗炎症作用があるので、膀胱炎の進行を抑えるサポートの他、突発性膀胱炎の予防や改善も期待できます。魚に多く含まれる成分なので、メイン原材料に魚が使われているキャットフードを与えることで手軽にケアできるのもポイントです。
トリプトファン
猫の必須アミノ酸であるトリプトファン※1は、不安や興奮を抑制するのに役立ちます。猫はちょっとした環境の変化でストレスを抱えがち。
例えば引越しや多頭飼育(相性の問題)、トイレが気に入らない、気温の変化などさまざまなことがストレスの要因となります。それらのストレスが膀胱炎の原因となるため、ストレスを排除することが重要になります。
そんな効果のあるトリプトファンをプラスした食事を与える事が、膀胱炎のケアに繋がるのです。
加水分解ミルクプロテイン
加水分解ミルクプロテインは、トリプトファンと同じくストレス軽減に良いとされる原材料です。
脳内のGABA受容体と結合する事で不安を軽減させるため、ストレスを排除すると共に食事にプラスする事で膀胱炎のケアに繋がります。
メチオニンDL
メチオニンDLは、アミノ酸の一種で尿をアルカリ性から酸性に戻してくれます※1。
含硫アミノ酸が代謝されると硫酸が生まれ、その硫酸が尿から排出されます。FLUTDのほとんどが尿がアルカリ性に傾くことで発症しているといわれているため、尿を酸性よりにする事が膀胱炎ケアに繋がります。
膀胱炎の愛猫におすすめできない成分は?
膀胱炎の猫におすすめできない成分
- マグネシウム
- リン
- カルシウム
これらの成分は含まれている方が良いように思えるものですよね。しかし、愛猫が膀胱炎のときに限っては摂りすぎが推奨されない成分です。
膀胱炎は、尿中のマグネシウムが増加することで発症した尿路結石が膀胱を傷つけることで発症します。
マグネシウムを多く含むキャットフードを与えていると尿pHのバランスが崩れる原因にもなるので、マグネシウム量0.09%以下がおすすめです。
また、カルシウムやリンなどの成分も増えすぎると尿路結石を起こす原因になるので、成分値を必ず確認するようにしてくださいね。
膀胱炎対策におすすめのキャットフードは?
【総合栄養食】ピュリナワン 下部尿路の健康維持
おすすめポイント
- 尿路の健康維持をサポート
- マグネシウム値を約 0.08 %にコントロール
- 尿pHを弱酸性にコントロール
品質と価格が優れており、スーパーやホームセンターでも購入できるフードとして人気なピュリナワンシリーズ。
ピュリナワン 下部尿路の健康維持は、1歳以上の愛猫の下部尿路の健康維持をサポートする総合栄養食です。
「ミネラルバランスを調整し、尿路結石の形成を抑制」「オメガ3脂肪酸配合で尿路の健康ケア」「適切なリンと抗酸化成分の配合で腎臓の健康ケア」と、膀胱炎の予防だけでなく結石にもアプローチできます。
病気を治すものではない!
本フードは総合栄養食であり、膀胱炎や結石ができている愛猫の療法食ではありません。治療後の再発対策として取り入れるのは可能ですが、再発しやすい子もいるため獣医師と相談してください。
2kgで2,000円ほどで比較的手に取りやすい価格なので、猫にとって身近な膀胱炎や結石予防のために試してみてはいかがでしょうか。
【療法食】ヒルズ プリスクリプションダイエット c/d
おすすめポイント
- 尿路の健康維持をサポート
- マグネシウム値を約 0.08 %にコントロール
- 尿pHを弱酸性にコントロール
「獣医師をサポートし、ペットの未来を変える特別療法食」として、病気を患う犬や猫をサポートしているヒルズの療法食です。
本フードは、ストレス性下部尿路疾患の管理に役立つ加水分解ミルクプロテインとトリプトファンを配合していることに加え、ミネラル、尿pHバランスに配慮し尿路結石の形成の抑制をサポートします。
下部尿路疾患で最も多い、特発性膀胱炎再発時の89%のケアに役立つことが科学的に証明されています。
総合栄養食ではなく療法食なので、獣医師の指示を受けて与えるものです。飼い主さんの判断で与えるのはやめましょう。
大切な我が子に十分な診療を受けさせるためにも、ペット保険への加入をおすすめしています。
ペット需要が高まるに伴ってペット保険の種類も増加しています。大切なうちの子に合った保険のプランをしっかり見極め、万が一の時に備えておきましょう。
一社で決めず比較しよう!
ペット保険への加入が大切で安心できることはおわかりいただけたかと思いますが、1社目に見たところで決めてしまうのはおすすめできません!どんなに良いと思っても、他の会社も見るようにしましょう。
- 月額は同じなのにもっと条件の良いプランがあった
- 更新年齢の上限がもっと上のものもある
- 条件やサービス内容はほぼ同じなのに月額が安かった
他と比較しないとこのような失敗をしがちです。こんなことにならないためにも、事前に情報収集をして比較するようにしましょう。
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水分補給が大切!
膀胱炎の最大の対処法は、水分補給を多くして尿をたくさん排出することです。
pHバランスを整えたりミネラルを調整する食事療法やキャットフードは症状を悪化させないという意味では魅力的ですが、膀胱炎を治すものではありません。
獣医さんの診断を受けた上で、上記で紹介したキャットフードを療法食として与えるようにしてくださいね。