愛猫にはいつまでも元気でいてもらいたいと思うのは、飼い主にとっては当然のことでしょう。皆さんも日々愛猫のためにしていることがたくさんあるかと思います。
しかし、臓器などわかりにくい部分のケアはきちんと出来ているか不安な方も多いのではないでしょうか?肝臓は代謝・解毒・貯蔵など様々な働きをする臓器です。
肝臓病は一度かかると完治が難しく、命の危険に係わる病気です。とは言え、どのようにして肝臓をサポートすればいいかわからないですよね。
✓肝臓の病気にはどんな症状がある?
✓肝臓ケアをしてくれるキャットフードはあるの?
✓どんな対策をしてあげればいい?
こんな疑問を抱く方が多いことでしょう。そこで今回の記事では、肝臓ケアにおすすめのキャットフード3選と、選ぶ基準・注意点に関する情報をまとめました!
この記事を読んで、ぜひ愛猫の肝臓ケアにお役立てください。
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愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
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猫の肝臓病、種類と症状は?

猫の肝臓病の種類
- 肝炎
- 脂肪肝
- 肝硬変
肝臓は、栄養素の分解、合成、貯蔵を行う器官です。他にも、体の中の毒素を無害化するなどの働きもします。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、疾患があっても初期にはほとんど症状が見られません。初期に気がつくためには定期的に健康診断へ連れていく必要があります。症状が出た時には病気が進行しているので、すぐに病院へ連れていきましょう。
猫の肝臓病には「肝炎」「肝硬変」「脂肪肝」があります。それぞれの原因などをご紹介します。
肝炎の症状
「肝炎」は、肝臓が長い間炎症を起こしている状態です。肝炎を発症すると、
・元気がない
・食欲がない
・痩せる
・腹部がふくれる
・下痢
・おう吐
・白目や歯ぐきが黄色くなる
などの症状が現れます。
肝炎の原因
原因1:ウイルスと寄生虫
肝炎は、様々なことが原因で引き起こされます。
まず、ウイルス。猫伝染性腹膜炎や、猫白血病を患った時にウイルスが原因で肝炎を引き起こすことがあります。
次に、寄生虫。トキソプラズマなどの寄生虫が肝臓に寄生すると発症してしまいます。これは、ちゃんと火の通っていない肉などを食べたことによって感染したり、感染している猫の便から感染したりという経路が考えられます。母猫が感染しているとこ猫に感染してしまう可能性もあります。
また、毒物・薬物が原因で引き起こされることもあります。
原因2:毒物と薬物
毒物となりうるのは銅、ヒ素などの金属類などです。銅に関しては、銅を代謝できないと引き起こされるのですが、これは遺伝してしまうので、親猫がそうだと子どももそうなってしまう可能性があります。
薬物は、人間の服用する総合感冒薬や解熱鎮痛剤に含まれる「アセトアミノフェン」です。これが猫には有害で、肝炎を引き起こしてしまいます。ドラッグストアで手に入る、パブロン、ルルなどの市販薬に含まれている他、病院や歯科医院で処方される「カロナール」という痛み止めも該当します。
飼い主さんができる対策
✓薬を猫の届くところに放置しない
✓ペットフード以外の肉や魚を食べさせる際はしっかりと火を通す
✓猫を家の外に出さない
✓感染した猫と生活圏を完全に分ける
などが挙げられます。
肝硬変
肝炎が慢性化、重症化すると肝臓の細胞が壊死し、線維化して、肝臓が硬くなり腫れ上がります。これを「肝硬変」といいます。
肝硬変になると肝機能が著しく低下し、重度の黄疸、腹水などの神経症状が出てきます。残念ながら、一度硬くなった肝臓は元には戻りません。
・元気がない
・食欲がない
・痩せる
・腹部がふくれる
・白目や歯ぐきが黄色くなる
など、肝炎と似た症状がみられます。
脂肪肝の症状
「脂肪肝」は「肝リピドーシス」とも呼ばれます。脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積し正常に機能しなくなる状態で、発症すると、
・食欲がない
・元気がない
・下痢
・おう吐
・白目や歯ぐきが黄色くなる
などの症状が出ます。症状が悪くなると意識混濁、昏睡などの症状が出てしまうこともあります。
脂肪肝の原因
人間で脂肪肝というと食べ過ぎなどが原因で引き起こされる生活習慣病のイメージですが、猫の場合は違います。猫は何らかの原因によって食欲がなくなってしまうことで脂肪肝を発症します。
肝臓は栄養を貯蔵しています。食欲不振などで絶食状態になると、まず、肝臓で貯蔵している栄養を使い切ってしまいます。肝臓の栄養を使い切ると、次に、肝臓以外の場所に蓄積されている体脂肪をエネルギーに変えようとします。
ですが、体脂肪はそのままではエネルギーとして使用できません。そのため、一度分解して肝臓へ運ばれます。
食欲がなくて新しい栄養が入ってこないので、体はこれを繰り返します。すると、大量の脂肪が肝臓へ運ばれ続けることになり、肝臓では処理できなくなってしまうのです。次第に肝臓に脂肪がたまっていき、脂肪肝になってしまいます。
飼い主さんができる対策
✓ご飯を食べさせてあげる・・・必要であれば食事補助を
✓食欲不振になった原因が他の病気の場合、それを治療してもらう
となっています。食事の補助をするといっても、脂肪肝になるとおう吐してしまう猫も多いので、お薬を飲ませてあげながらの食事補助が必要です。
早めに病院へ連れていってあげましょう。

にいがたペット行動クリニック 白井春佳さんのコメント
食欲不審になった場合…『食べられるものの種類が多いこと』はとても重要になります。『決まったものしか食べない』と、食べない状況が続くことが多くあります。美味しいものをたくさん知っていることで、『食べようかな?と思う選択肢』が増えることにつながります。そして、いつもと違うと感じたら早めに動物病院を受診することをおすすめします。
肝臓ケアキャットフードを選ぶ基準は?

肝臓ケアキャットフードを選ぶ基準
- 高タンパクかつ低脂肪
- 人工添加物不使用
- 穀物不使用
- オメガ3脂肪酸の摂取
- 適度な炭水化物の摂取
高タンパクかつ低脂肪
タンパク質は猫の発育に欠かせない成分なので、30.0%以上を目安に選ぶようにしてください。
消化吸収に優れる「サケ」「カツオ」「マグロ(赤身)」などの魚類や、「鶏むね肉(皮なし)」「鶏もも肉(皮なし)」などの肉類に多く含まれています。ただし、たんぱく質を摂りすぎるとアンモニアを発生させ肝臓に負担をかけることになりますので注意が必要です。
脂肪分は多すぎても肝臓に負担がかかりますし、低すぎても嗜好性が下がります。9.0%~20.0%を目安にしてください。
人工添加物不使用
人工添加物は愛猫の体内に入ると体を酸化させ活性酸素(フリーラジカル)を増やすうえ、発がん性を持つものもあります。
肝臓には体内の毒物を分解する役割があるので、肝臓の機能が衰えている愛猫に与えるのは避けてください。「無添加」+「オーガニック」と明記された信頼のおけるフードがおすすめですよ。
穀物が使用されていない
猫は犬と違って完全肉食動物なので穀物が使われているフードはおすすめできません。
高タンパク・低脂肪・無添加・オーガニックのキャットフードであっても、穀物(植物性タンパク質)は栄養として吸収できないので栄養不足になってしまいます。
「穀物不使用」あるいは「グルテンフリー」と書かれたキャットフードを選ぶようにしてくださいね。
原材料として使われる穀物一覧
原材料として使われる穀物には「麦類」「トウモロコシ」「コーングルテン」「米(ライス)」「玄米」があります。
適度な炭水化物
炭水化物が不足するとエネルギー源としてタンパク質や脂肪が使われ、アンモニアの生成を助長してしまいます。穀物からでなく消化に良く栄養価の高いイモ類や豆類などからの摂取が望ましいですね。
オメガ3脂肪酸の摂取
オメガ3脂肪酸とはαリノレン酸、DHA、EPAの3つの必須脂肪酸です。必須脂肪酸は体内で合成できないため食事で摂る必要があります。オメガ3脂肪酸は血液をサラサラに、脂肪の代謝異常を抑制する働きがありますよ。

にいがたペット行動クリニック 白井春佳さんのコメント
ネコは本来、肉食動物です。ですので、ネコの肝臓は、適切な動物性タンパク質を摂取することで正常に機能します。肝臓に疾患のある場合は、獣医師と相談をしながらの選択も重要になります。
肝臓ケアにおすすめのキャットフード3選
1. モグニャン

メイン食材 | 白身魚 |
---|---|
酸化防止剤 | ビタミン |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後3ヶ月 |
内容量 | 1.5kg |
価格 | 4276円(税込) |
モグニャンは、主原料に白身魚を使用しています。白身魚は高タンパク・低脂肪で消化に優れる食材なので、肝臓が弱ってきた愛猫にも安心して食べさせられますよ。
猫が消化を苦手としている穀物を使用していないグレインフリーで、消化の際に負担がかかる添加物も使用していません。
初回は半額で購入できるため、「最高級品質」に加え「買いやすさ・試しやすさ」も評価して1番のおすすめです。
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→モグニャン キャットフードは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
2. ジャガー

メイン食材 | 骨抜きチキン生肉、鴨生肉 |
---|---|
酸化防止剤 | ビタミン、ローズマリー |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後3ヶ月 |
内容量 | 1.5kg |
通常価格 | 4,280円(税別) |
定期価格 | 3,852円(税別) |
ジャガーキャットフードは骨抜きチキン生肉と、鴨生肉を主原料としたフードで、他にも生サーモン、生マスなどが使用され、動物性タンパク質が全体の80%以上を占めています。
もともと肉食の猫にとって、タンパク質はすごく重要な栄養素なんですよ。このほか、原材料や安心で安全な理由、口コミなどをまとめたので是非参考にしてくださいね。
ジャガーも合成添加物が一切使用されていないキャットフードとなっており、おすすめです。
もちろん消化しにくいといわれる穀物も不使用、猫に優しい厳選された原材料のみを使用しているため、肝臓が悪くなるリスクを減らすことができますよ。
原材料に骨抜きチキン生肉と鴨生肉、そして生サーモン、生マスなどが使用され、動物性タンパク質が全体の80%以上を占めています。魚がふんだんに使用されているので、オメガ3脂肪酸も豊富に含まれています。
愛猫の年令を問わず与えられるキャットフードとなっており、栄養も豊富でおすすすめです。
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→ジャガーキャットフードは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
3. カナガン

メイン食材 | 乾燥チキン、骨抜きチキン生肉 |
---|---|
酸化防止剤 | ビタミンE |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後1ヶ月半 |
内容量 | 1.5kg |
価格 | 4276円(税込) |
カナガンも人工の添加物が一切含まれていないキャットフードとなっています。
チキンが60%以上配合されており、猫の体をつくるための最も重要な動物性タンパク質がたっぷり。「ミール」や「エキス」といったの粗悪な原材料は一切使用されていないので安心して食べさせることができますよ。
その他、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や植物などを配合しており、ヘルシーで栄養価の高いキャットフードといえます。
消化が良く、毒素となりうる原材料が一切含まれていないカナガンを与えることは長い目でみて肝臓病のケアにつながります。
カナガンもオールステージ対応となっているので、生涯にわたって体に良いものを与えたいという飼い主さんは、ぜひお試しくださいね。
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→カナガンキャットフードチキンは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
大切な我が子に十分な診療を受けさせるためにも、ペット保険への加入をおすすめしています。
ペット需要が高まるに伴ってペット保険の種類も増加しています。大切なうちの子に合った保険のプランをしっかり見極め、万が一の時に備えておきましょう。
一社で決めず比較しよう!
ペット保険への加入が大切で安心できることはおわかりいただけたかと思いますが、1社目に見たところで決めてしまうのはおすすめできません!どんなに良いと思っても、他の会社も見るようにしましょう。
- 月額は同じなのにもっと条件の良いプランがあった
- 更新年齢の上限がもっと上のものもある
- 条件やサービス内容はほぼ同じなのに月額が安かった
他と比較しないとこのような失敗をしがちです。こんなことにならないためにも、事前に情報収集をして比較するようにしましょう。
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肝臓の病気は、早期発見が欠かせない!

沈黙の臓器とも呼ばれる肝臓は、異常があってもすぐに症状が表に出ません。定期的に健康診断をしていれば初期症状に気づくことができますので、1年に1回もしくは半年に1回、愛猫の年齢に合わせて検査を受けましょう。
愛猫それぞれに好みがあるため、今回ご紹介したキャットフードが合わないこともあります。また、もしも愛猫に肝臓の異常があった場合は、獣医師の判断のもと療法食に切り替えるべきです。
今回ご紹介したキャットフードが一つの選択肢になればと思います。
※尚、この記事で紹介したキャットフードは「今以上に悪化させない」「肝臓にかける負担を減らす」ためのものです。キャットフードは病気を治療するためではないので、必ず動物病院を受診するようにしてください。