いつまでも一緒にいたい大切な愛猫の健康を守るためには、キャットフード選びが大切です。
この記事では、リンの役割、リンの配合量が少ないことで愛猫の体に与える影響、リンの配合が少ない「低リン」キャットフードについてまとめした。
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析
100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
リンとは?どんな成分なの?多すぎるとどうなる?
リンは、カルシウムの次に多く猫の体に存在する成分です。
カルシウムと結合することで骨を強化したり、丈夫な骨・頑丈な骨格や虫歯になりにくい健康な歯を作る「リン酸カルシウム」になります。
猫の体内でのリンとカルシウムの割合は「1:1.5程度」が理想的とされており、リンが多くても少なくても悪影響が出てしまいます。生命の維持にも関わってくるので、摂取量にも注意してくださいね。
体内のリンが多すぎると?
血中のリンがカルシウムに比べて多すぎるとリン酸カルシウムになれないリンが血中に増えてしまい「高リン酸血症」になってしまいます。
高リン酸血症になると骨に多く含まれるカルシウムが骨から溶け出してリンと結合しようとするので骨が脆くなったり、この状態が続くことで尿のマグネシウムと結合して「ストルバイト結石」を発症することもあります。
体内のリンが少なすぎると?
リンは血液のpH値を維持する機能があるので、少なすぎても様々な病気を発症する原因になります。
「食欲不振」「体重の減少」「骨軟化症」「発育不全」「歯肉炎・歯槽膿漏」「筋萎縮」「溶血性貧血」「皮膚病」「関節炎」などです。
そのほか、体内でシュウ酸と結合してしまい「シュウ酸カルシウム結石」になってしまい、尿路結石を引き起こす危険性があります。
尿路結石の症状や原因に関してはこちらの記事に記載しています。ぜひご覧ください。
おすすめの「低リン」キャットフードの条件は?
「低リン」キャットフードとは、ミネラルのひとつである「リン」の含有量が少ないキャットフードのことを指します。
ただ、リンが少なければ良いというわけではなく、カルシウムの含有量に注意が必要です。
猫の身体にあるリンの大半はカルシウムと結合することで作用するので、カルシウムの含有量にも注意してください。割合はリン「1」に対して、カルシウム「1.2~1.5」くらいが理想的ですよ。
カルシウムに対してリンは多すぎても少なすぎてもいけないので、バランスがとれているかを確かめてくださいね。
低リンキャットフードおすすめは?
【総合栄養食】ナウフレッシュ 成猫用 フィッシュアダルト(マス&サーモン&ニシン)
ナウフレッシュの評価
価格 | リンの値 |
---|---|
350g/1,306円(税込) | 0.5%以上 |
おすすめポイント
- AAFCOの基準値である0.5%以上をクリア
- 合成保存料・香料・着色料不使用
- 新鮮食材を使用したミールフリー
カナダ生まれのペットフードブランド、ナウフレッシュ。その中からリンの値が少ないのが本フードであるナウフレッシュ 成猫用 フィッシュアダルトをご紹介。
ナウフレッシュにアダルトに含まれるリンの値は0.5%以上。AAFCOの基準値(成猫)が0.5%以上であることから、基準はクリアしつつ最もリンを抑えたキャットフードだといえます。
ナウフレッシュは、タンパク質源としてレンダリングミートミールや肉副産物を一切使用していません。
100%新鮮な鮮魚と豊富な野菜、フルーツを使ったレシピで、合成保存料・香料・着色料は不使用。ねこちゃんにとって不要なものを含まないごはんを探している、リンを抑えたフードを探しているという飼い主さんは検討してみてください。
療法食ではありません!
特定の病気のため低リンが必要な場合は、獣医師の判断の元療法食を与えてください。
ナウフレッシュは総合栄養食であり、健康なねこちゃんのごはんです。総合栄養食と療法食の違いを理解し、愛猫に適したごはんを与えてください。
リンだけでなく、全体の栄養バランスにも注意が必要
キャットフードを選ぶときは、リンとカルシウムのバランスに注意することが大切です。
しかし、愛猫の健康を考えるのであればリンとカルシウムだけでなく全体の栄養バランスにも気を付けてあげてください。バランスが崩れて様々な病気を発症する原因になってしまいます。
病気の症状がある場合は必ず獣医師に相談して、獣医師の判断の元切り替えを行ってくださいね。