エンペラータマリンは、10cmほどの白いヒゲが特徴的なオマキザル科の哺乳類です。
名前はドイツの皇帝(ヴィルヘルム2世)に由来しており、体長約25cm・体重4~500g・しっぽの長さ40cmほどですよ。
この記事ではエンペラータマリンの生息地、会える場所や餌などについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
エンペラータマリンはどこに住んでいる?分布は?
分布域 | アマゾン |
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生息域 | 熱帯雨林 |
二次林 |
エンペラータマリンの分布域は南アメリカ大陸のアマゾンです。ペルー南東部・ボリビア北西部・ブラジル北西部などですね。
主に低地にある湿度の高い「熱帯雨林」や「二次林(※1)」に生息し、普段は2~15頭で群れを作って木の上で生活しています。オスは子育てに積極的なので、小さな子供と一緒にいることも多いですよ。
※1 自然林が伐採された後または焼失した後に、自然に生えてきた樹林
エンペラータマリンは動物園で会える?
エンペラータマリンに会える動物園
- 千葉市動物公園(千葉県)
- 日本平動物園(静岡県)
エンペラータマリンに会える動物園は、「千葉市動物公園」と「日本平動物園」の2つです。
昔は様々な動物園でも飼育されていたのですが、飼育数が年々減っており現在では数頭しか飼育されていません。絶滅危惧種に指定されている貴重な動物なのでぜひ見に行ってみてくださいね。
エンペラータマリンに会える海外の動物園
海外でエンペラータマリンに会えるおすすめの場所は、ペルーの「マヌー国立公園」とアメリカの「ブロンクス動物園」です。
ペルーの「マヌー国立公園」は、世界遺産や秘境としても知られている絶滅危惧種の聖地ですよ。熱帯雨林から寒冷な高原地まで気候もさまざまで、地球上でも数少ない多様な生物が生息しています。ツアーも多くあるので、観光シーズンの4~10月に訪れてみてくださいね。
また、アメリカのニューヨークにある「ブロンクス動物園(旧ニューヨーク動物園)」は、世界で2番目の規模を持つ動物園です。上野動物園の8倍の広さがあり、家族連れに大人気ですよ。
エンペラータマリンの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | 果物 |
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野菜 | |
種子 | |
ミルワーム | |
野生下での餌 | 果物 |
昆虫 | |
花・花の蜜・樹液 | |
爬虫類・両生類 |
動物園などの飼育下ではリンゴ・オレンジ・バナナなどの「果物」、ふかしたサツマイモなどの「野菜」、「種子」、「ミールワーム」などを与えています。甘いものが好きなので、食パンや甘いパンも大好きですよ。
雑食性なので野性下では様々なものを食べます。「果物」や「昆虫」を食べることが多いですが、「花や花の蜜・樹液」「トカゲ」「カエル」「鳥の卵」も食べますよ。
生息数を増やすための様々な取り組み
エンペラータマリンはペットとしての捕獲や、分布・生息域の縮小によって生息数が減少傾向にあります。
日本の動物園でもエンペラータマリンの繁殖を試みていますが、赤ちゃんが落下して死亡するなど思うような成果が出ていないのが現状です。
繁殖がうまくいって、近い未来に日本でもっとたくさんのエンペラータマリンが見られる日が来ると良いですね。