コキンチョウは、オーストラリア北部から北西部にかけて生息する鳥です。「オーストラリアフィンチ」とも呼ばれ、漢字では「胡錦鳥」と書きますよ。
乱獲やダニ被害・環境の変化などによって生息数が減りつつあり、1986年には野生種の捕獲が禁止されています。
この記事ではコキンチョウの性格や特徴、寿命、鳴き声をまとめました。
コキンチョウの性格は?
性格
- こわがり
- おとなしい
- 甘えたがりの子も多いヒナ
こわがり
コキンチョウは臆病で怖がりな性格をしている個体が多いです。
同じ「愛玩フィンチ」である文鳥や十姉妹などとは違って、スキンシップをはかることは難しいと思っておいた方がいいですね。
また、成鳥に手乗りさせることもストレスを与えるだけなので、おすすめできません。手乗りにしたい場合は、コキンチョウをつがいで飼ってヒナを産ませることをおすすめします。
おとなしい
非常に穏やかで大人しい性格をしている子が多いですよ。
ただ、触られることを苦手にしている個体も多いので、無理になでるのは止めてあげてください。
オウムのように飼い主さんの愛情を強く求めない鳥なので、かまってあげなくてもストレスは溜まりませんよ。
甘えん坊な子も多いヒナ
ヒナも撫でられることをあまり得意としていませんが、甘えん坊な子もも多いのでやさしく接してあげれば手の中でくつろいでくれますよ。
コキンチョウの特徴は?
大きさ | 体長: 12.5~14cm |
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体重: 14g | |
外見の特徴 | 円錐型のくちばし |
先が二又に分かれている短いしっぽ | |
ヒナのくちばしの両端についている「ダイヤ」 | |
顔の色 | 赤 |
黒 | |
黄色 |
コキンチョウの大きさは体長12.5~14cm、体重14gほどの鳥です。スズメよりも小型ですよ。
オスのほうが色が鮮やかで、メスは全体的にくすんだ色をしています。
「円錐形のくちばし」「先が二又に分かれている短いしっぽ」が特徴的ですよ。オスのしっぽは中央部分が長くなっていますが、メスは短いです。
コキンチョウのヒナのくちばしの両端には「ダイヤ」とよばれる突起が4つ付いていますよ。この突起は暗闇の中で発光するので、親鳥は暗い巣の中でもヒナの居場所を正確に把握し餌を与えることができるのです。
コキンチョウの種類
コキンチョウは、大まかにいうと顔の色で3つの種類に分けることができます。
クロコキン
クロコキンは野生に多いカラー(全体の3/4を占める)で、顔面が黒色でフェイスラインが青色です。
背中が緑色、胸部が紫色、腹部は黄色をしており、色の境界線がハッキリしていますよ。
アカコキン
アカコキンは全体の1/4ほどの割合を占めるカラーで、顔面が赤色をしているのが特徴的です。
キコキン
野生でも生息数が少ないキコキンは黄色い顔面が特徴的です。3000羽に1羽の割合でしか生息しないといわれていますよ。
コキンチョウの寿命は?
寿命
- 飼育下で5~6年
飼育下でのコキンチョウの寿命は5~6年、長くても7~8年ほどといわれています。
野生下では1~4月にシロアリの蟻塚や樹洞に5~8個の卵を産み、およそ15日前後の抱卵を経て孵化します。ヒナはおよそ3週間で飛翔できるようになり、約1か月半で巣立ちを迎えますよ。
コキンチョウの鳴き声は?
コキンチョウは「チッチッ」「ピーヨ」とさえずりますよ。
さみしくなると飼い主さんを探すために呼び鳴きしたりもします。スキンシップは苦手ですが、飼い主さんへの愛情が深い鳥と言えますね。
フィンチだけど飼いにくい!?
コキンチョウは温暖な地域出身のため寒さにとても弱く、15度を下回る環境だと体調を崩してしまいます。温度と湿度管理には常に注意するようにしてください。
また、コキンチョウは気嚢ダニが付きやすいことも知っておかなければなりません。重症化してしまうと死んでしまうこともあるので、常に呼吸の状態をチェックして違和感を感じたら病院へ連れて行ってあげてくださいね。