スジオナメラは全長2mほどにまで成長する大型のヘビです。「スジオ(筋尾)」という名前は、尾に黒い条(筋)が入っていることに由来していますよ。
この記事ではスジオナメラの種類、野生下での餌や天敵についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
スジオナメラの体色の種類は?
体色の種類
- 淡褐色
- 黄褐色
- 灰褐色
- 黄色
- 乳白色
- 黄褐色・オリーブ色
- 黄褐色
淡褐色
この種類はタイリクスジオといい、中国東部に生息しています。基色は淡褐色です。
後半分から背の両側に暗色の縦条(頭と尾を結ぶ軸と平行な縞模様)が1本ずつ入っており、この条が地色の淡褐色をより明るく目立たせていますよ。胴体の前半分は褐色(やや黒みがかった茶色)の黒斑(黒いまだら模様)が入りますが、不鮮明なH型のまだら模様を持っている個体もいますよ。
タイリクスジオは分布も広いため、まだら模様や体色に多くのパターンが存在しています。
黄褐色
この種類はタイワンスジオといい、台湾が原産で沖縄本島に分布しています。
基色は黄褐色(黄色みがかった茶色)です。首から後ろには黒斑が明確に存在しており、胴体後半分から背中の両側に黒色の縦条が1本ずつ入っています。この条によって地色の黄褐色がより明るく目立って見えますよ。
黒条には一定間隔で白い横条が入っていますが不明瞭です。
灰褐色
この種類はポルネスジオといい、ボルネオ島やスマトラ島に分布しています。
基色は灰褐色(灰色みがかった茶色)です。
比較的モノトーン調の色合いをしており、胴体前半分は単色に近いです。背中の後半からは地色が黄色くなりますよ。
胴体後半分から背中の両側には黒色の縦条が1本ずつ入っており、この条が地色の黄色をより明るく目立たせています。しっぽに近づくにつれ斑紋が明瞭になりますよ。
黄色
この種類はカナンスジオといい、中国南東部に分布しています。
基色は黄色で、他の亜種に比べると地色の黄色みが強い個体です。
黒斑も明確で、メリハリのついた色合いをしています。白い霜降り状の斑紋が入る場合もありますよ。他の亜種同様、胴体後半分から背中の両側に黒色の縦条が1本ずつ入っています。
乳白色
この種類はマレースジオといい、タイ南部やマレーシアに分布しています。基色は乳白色~淡い黄色ですよ。
頭部はメタリックブルーで胴体の前半分に模様はなく、うっすらとオレンジ色に染まっています。胴体の後半分からは、背の両側に黒色の縦条が1本ずつ入っていますよ。前半部分と対照的に後半部分はメリハリのある色合いをしています。
黄褐色・オリーブ色
この種類はサキシマスジオといい、宮古島や大神島などに分布しています。基色は黄褐色もしくはオリーブ色です。
首から下前半分には黒斑が散在しており、胴体後半分からは、背中の両側に黒色の縦条が1本ずつ入っています。しっぽに近づくにつれて色合いは明確になりますよ。
黄褐色・発色の強い赤や黄色
この種類はユンナンスジオといい、インドやラオス・ミャンマーなどに分布します。
スジオナメラの亜種の中でも分布域が広く、形態差や色彩差などが多くありますが基色は黄褐色ですよ。
首から胴体の下前半分には黒斑が散在しています。黒斑はリング状になっている事が多いですね。胴体後半分からは、背中の両側に黒色の縦条が1本ずつ入っています。
スジオナメラの餌、野生化では何を食べている?
野生化での餌
- 小型哺乳類
- 鳥類
- 両生類
スジオナメラの食性は動物食です。
主に「ネズミ」などの小型哺乳類、「小鳥」などの鳥類、「カエル」などの両生類を捕食しますよ。
ちなみに、マレースジオはコウモリを好んで食べます。
スジオナメラの天敵はいる?
天敵
- 存在しない
スジオナメラには天敵は存在しません。
お気に入りの体色を持つ子を見つけよう!
スジオナメラは日本に存在するヘビの中でも大型のヘビです。
日本でペットとして飼われているスジオナメラはタイワンスジオが多いですが、亜種も複数存在しており様々な色合いを楽しめるヘビなのでお気に入りの子を見つけて飼育を楽しんでくださいね。