セイブシシバナヘビは、ずんぐりむっくりとした体型と反り返った鼻先が特徴的なヘビです。
飼育下では中々見ることが出来ませんが、危険を感じた時に体を硬直させて口を大きく開く「擬死行動」をとるヘビとしても有名ですよ。
この記事ではセイブシシバナヘビの繁殖、交尾や産卵時期、幼蛇についてまとめました。
セイブシシバナヘビの繁殖、交尾の特徴は?

交尾の特徴
- 春に交尾
- 24時間を超えることもある
セイブシシバナヘビは秋~冬にかけて冬眠をして、目覚めた春(3~5月)に繁殖をします。
交尾のやり方は一般的なヘビと同じです。オスはメスを見つけると前進しながら顎をメスのうなじの部分に置き、胴体はメスに重ねるように寄り添い、体全体でメスを押し付けますよ。
オスはメスのうなじに顎をこすりつけ、体の後ろ部分をメスに押し付け尾をメスの尾の下に入れますがメスがオスを受け入れる場合は尾を持ち上げます。
交尾は10分前後で終わることが多いですが、24時間以上行われる事もありますよ。
セイブシシバナヘビの繁殖準備は?

事前準備
- 水入れの撤去
- 産卵床の用意
オスは生後8ヶ月以降で全長40cm以上・体重が70g以上あること、メスは生後2年以上経過しており体重300gほどあるかを確認してください。
メスが水入れに産卵してしまうと幼蛇が溺れてしまうので、水入れを撤去して産卵床を用意します。
産卵床は成蛇が余裕を持ってとぐろを巻ける大きさのタッパーに湿らせた「ミズゴケ」や「バキュームライト」を敷いてあげれば十分ですよ。
産卵したら、親に卵を食べられてしまわないように産卵床に卵を移すことも忘れないでくださいね。
セイブシシバナヘビの産卵時期や場所は?

産卵時期 | 6~8月 |
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産む卵の数 | 4~30個 |
孵化期間 | 52~64日 |
産卵場所 | 草丈の低い草原など |
産卵時期
セイブシシバナヘビは冬眠から目覚めた春(3~5月)に交尾を行い、産卵時期である6~8月に白い長方形の卵を4~30個ほど産みます。孵化期間は52~64日で、秋頃に孵化しますよ。
産卵場所
荒れ地や草丈の低い草原などのやや乾燥した場所に生息している野生のセイブシシバナヘビは、草丈の低い草原などに卵を産みますよ。
セイブシシバナヘビの幼蛇、餌や成長スピードは?

幼蛇の餌 | ピンクマウス |
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幼蛇の成長スピード | オス:1~2年ほどで性成熟 |
メス: 2~3年ほどで性成熟 |
幼蛇の餌
セイブシシバナヘビの幼蛇には「ピンクマウス」を与えます。
ただ、野生個体や飼育下で生まれた幼蛇の中には「カエル」しか食べない個体も稀にいますよ。
もし「カエル」しか食べない場合は、カエルにピンクマウスの皮や汁をつけて与えてみてください。食べてくれるようであれば、ピンクマウスにカエルの皮や粘膜をつけて慣れさせていけばマウスを食べてくれるようになります。
幼蛇の成長スピード
ヘビは脱皮を繰り返す事で大きくなります。
幼蛇のサイズは14~18cm程ですが、オスは1~2年かけて約35cm・メスは2~3年かけて約60cmの成体のサイズに成長しますよ。
アパートやマンションなどでも飼育しやすい!
セイブシシバナヘビは、普通のヘビと違ってイモムシのようにずりずりと動く姿が特徴的で可愛らしいヘビです。
サイズも小さく、オスであれば45cmのケースで飼育できるなど大きな飼育スペースも必要としないのも嬉しいですね。