「アボダーム」はアボカド原材料に使用した珍しいキャットフードです。
この記事では「アボダーム キャット アダルトチキン」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
キャットフード「アボダーム」の評価の内訳は?

主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源である「チキンミール」を使用しています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を1つも使用していないかどうかを評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「玄米粉」「米粉」「アボカドミール」「塩」「塩化カリウム」「アボカドオイル」を使用しています。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表は「アボダームの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合、「35.6%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%以上
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合、「22.2%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしています。
キャットフード「アボダーム」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | アボダーム キャット アダルトチキン |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 3145円(税込) |
内容量 | 1.4kg |
カロリー | 375kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から10ヶ月 開封後:1ヶ月 |
生産国 | カナダ |
販売元 | 株式会社Biペットランド |
対応年齢 | 成猫 1歳~ |
メイン食材 | チキンミール |
穀物 | 玄米粉、米粉 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 5~8mm |
問合せ先 | 0120-144-475 |
キャットフード「アボダーム」の詳しい原材料と成分一覧は?

アボダームの原材料表
主原料 | チキンミール |
---|---|
その他 原材料 |
玄米粉、米粉、鶏脂肪、乾燥トマト繊維、ニシン粉、アボカドミール、ナチュラルフレーバー、乾燥全卵、乾燥チコリー根、塩、ホエー、塩化カリウム、ビタミン(塩化コリン、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンA、ビタミンB1、パントテン酸カルシウム、ビタミンB6、メナジオン二亜硫酸ナトリウムキレート、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンB12、葉酸、ビオチン)、ミネラル(硫酸亜鉛、アミノ酸亜鉛キレート、アミノ酸鉄キレート、硫酸鉄、硫酸銅、アミノ酸マンガンキレート、アミノ酸銅キレート、酸化マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、アボカドオイル、タウリン、炭酸カルシウム、パセリ、海草、メチオニン、ユッカエキス、イノシトール |
赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
ビタミンCは尿路結石のケアに役立つと期待されている成分です。尿路結石におすすめなキャットフードについてはこちらの記事で解説しています。
アボダームの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 32%以上 | 35.6%以上 |
粗脂肪分 | 20%以上 | 22.2%以上 |
粗繊維 | 3.5%以下 | 3.9%以下 |
粗灰分 | 6.0%以下 | 6.7%以下 |
水分 | 10%以下 |
キャットフード「アボダーム」の賞味期限は?

賞味期限
- 開封前:製造から10ヶ月
- 開封後:1ヶ月
キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
キャットフード「アボダーム」の保管方法は?

キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
キャットフード「アボダーム」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 26g | 59円 |
2kg | 44g | 99円 |
3kg | 60g | 134円 |
4kg | 74g | 167円 |
5kg | 87g | 197円 |
6kg | 100g | 226円 |
7kg | 112g | 253円 |
8kg | 124g | 280円 |
9kg | 136g | 306円 |
10kg | 147g | 331円 |
15kg | 199g | 448円 |
20kg | 247g | 556円 |
30kg | 335g | 753円 |
40kg | 416g | 934円 |
50kg | 491g | 1104円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
販売会社について

アボダームは、ブリーダーズチョイス社の製品です。
ブリーダーズチョイス社は、消化しやすい自然食を動物園の動物たちへ提供する製造業者として、米国カリフォルニア州の小さな町で1947年に創業しました。
日本における総代理店は、大阪市北区大淀中に本社を構える「有限会社 Bi ペットランド」です。
「アボダーム(ドッグ・キャットフード)」の他に、アレルギー対応の最高水準ペットフードである「ピナクル」などを扱っています。
編集部まとめ

概ね栄養バランスのとれたキャットフードですが、第2原料に穀類を使用いていることと、中毒症状を起こしやすいアボカドを使用していることに不安が残る商品です。
主原料の「チキンミール」については、HPに「肉部分のみを粉状にしている」という旨の記載があるため安心できます。その他原料にもビタミンやミネラルを豊富に含んでいる点は評価できます。
第2、3原料に穀類が使用されており、フードの大部分が吸収されずに排泄されてしまいます。本来肉食動物である猫は、穀類を消化・吸収することができないからです。
愛猫の主食として与えるのであれば、穀類を使用していないキャットフードが理想ですよ。
pepy編集部おすすめのグレインフリーのキャットフードはこちらの記事から確認いただけます。
穀物や人工添加物は愛猫の目ヤニや涙やけの原因にもなります。詳しい理由はこちらの記事から確認できます。
また、本フードのコンセプトであるアボカドには「ペルシン」という物質が含まれ、ペルシンを猫が摂取すると下痢や嘔吐の中毒症状を起こしてしまいます。
ペルシンの含有は抑えられている可能性が高いですが、アボカドを含まないキャットフードを選択してあげることをおすすめしますよ。
中でも今人気のキャットフードはこちらの記事から確認できます。