子供の頃、カブトムシを捕まえたり飼育したりして夏休みを過ごした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今では山で捕まえることのできる種類から捕まえることが困難な珍しい種類まで販売されていて、容易に飼育を楽しむ機会が増えました。子供の頃を思い出して再び飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
この記事では、カブトムシの飼育に必要なグッズや餌をまとめました。
この記事でまとめたこと
カブトムシの飼育に必要なグッズは?

カブトムシの飼育に必要なグッズは5つあります。「飼育ケース」「マット」「のぼり木と枯葉類」「霧吹き」「餌」の5つです。
飼育を開始する前にすべて揃えておく必要があるので、ホームセンターなどで購入してください。値段の目安もあわせてご紹介します。
カブトムシの飼育用ケース
カブトムシの飼育には、プラスチック製のケースが適しています。昆虫飼育用のプラスチックケースはホームセンターやペットショップで販売されており、大きめの物でも1,000〜2,000円程度で購入可能です。
飼育用ケースには通気用のスリットを備えたフタが付属されていますが、スリットの大きいものだとコバエが侵入してしまう可能性があります。ケースを使用する際は、新聞紙や昆虫飼育用に作られた防虫シートをケースとフタの間に挟むと、コバエの侵入を防げるためおすすめですよ。
昆虫飼育用の防虫シートは10シート入ったものが1,000円程で購入できます。
昆虫マット
飼育用ケースには、マットと呼ばれる昆虫飼育用の腐葉土を敷きます。
「マット」という名称は、もともと昆虫の成虫用の寝床として開発されたものを意味していました。最近では、カブトムシやクワガタが好む朽ち木などを粉砕して粉状にしたものを広く指します。
成虫用のマットとは別に、幼虫用のマットもあります。幼虫用のマットは、幼虫の餌となる養分を含んでいるものです。成虫用のマットと区別して、餌用マットと呼ばれることもありますよ。
クワガタの飼育にはクヌギなどの広葉樹を使った昆虫用マットを使用しますが、カブトムシの飼育には園芸用の腐葉土が最適です。注意点は、飼育箱に入れる腐葉土は必ず無農薬のものを選ぶことです。
腐葉土は、カブトムシ用に調整されたものが10リットル入りで800〜1,000円程度で販売されていますよ。
のぼり木と枯れ葉類

カブトムシは木に掴まる習性のある昆虫なので、飼育する際ものぼり木があるとストレスが少なく飼育できます。のぼり木には餌を入れるための穴が開いたものを選ぶと便利です。
のぼり木に加えて、カブトムシの飼育ケースには落ち葉や枝木なども入れておくのがオススメです。のぼり木に上ったものの、バランスを崩して木から落ちてしまうことが良くあります。転倒したカブトムシは、掴まるものがなければなかなか起き上がれません。起き上がれず、もがくうちに疲労して死んでしまう場合もあるので、落ち葉などの掴まれるものを入れておくと安心なのです。
のぼり木は1本あたり80〜300円程度で購入できます。枯葉は100円ショップなどでも購入できますよ。
霧吹き

カブトムシを飼育する際に必要なマットは水を含ませて使用するものです。
マットが乾燥してしまうとカブトムシが弱ってしまいます。マットは飼育を続けるうちに乾燥してしまうので、適度に水分を与える必要があります。マットに水分を補給する際にあると便利なのが霧吹きです。
霧吹きは100円均一ショップでも売られているので、一つは用意しておいてください。
カブトムシに与える餌
カブトムシはスイカやリンゴ、バナナなどを好んで食べますが、夏場はこれらの餌が腐りやすいので管理に注意が必要です。
果物や野菜を与えるのも良いですが、基本的にはカブトムシ用に作られた昆虫ゼリーがおすすめです。昆虫ゼリーは傷みにくいうえに栄養価が高く、昆虫の健康に配慮して作られているからです。
昆虫ゼリーは、ホームセンターなどで30個入りのものが200円程度で販売されていますし、ネット通販でも入手可能です。
カブトムシはよく食べるので、餌は多めに用意しておいた方が良いですね。1日の餌の量の目安は、カブトムシ一匹につき昆虫ゼリー1個です。30個入りのもので、およそ1か月分になります。食べ残しがある場合は、およそ1週間を目安に新しいものに交換してあげてくださいね。
紹介した5つのグッズを揃えれば、カブトムシの飼育をスタートできますよ。カブトムシにはいろいろな種類があり、飼育に必要となるグッズも種類によって変わる場合があります。初めての品種を飼育する場合は、必要なグッズを専門店に相談して揃えるようにしてください。