ミナミヌマエビの繁殖コツまとめ。繁殖に適した時期・水温・環境は?産卵から稚エビの育て方まで

ミナミヌマエビは初心者でも簡単に繁殖させることができるエビです。

本来、飼い主は何もしなくてもよいほど強い繁殖力をもちますが、今回は積極的に繁殖させることを目的とした環境の作り方と稚エビの育て方をまとめました。

 

ミナミヌマエビが繁殖に適した環境は?混泳は?

ミナミヌマエビ

 

飼育環境

  • 水温:20~24度
  • 底材:ソイル
  • 水草:ウィローモス

ミナミヌマエビの繁殖に適した環境は「水温」「底砂」「水草」の3点に気をつけてください。

繁殖を考えている場合は基本的にミナミヌマエビ以外の成体は混泳させないことをおすすめします。産まれた稚エビは他の魚の恰好の活き餌となってしまうからです。

 

水温

ミナミヌマエビの繁殖に最適な水温は20~24度です。自然界で繁殖が活発に行われるのは春~夏なので、飼育下ではヒーターで水温に保つことで1年中繁殖させることができますよ。

 

底砂

底砂は「ソイル」がおすすめです。「ソイル」は土でできた底材のことで、水質を安定させて稚エビの餌となる微生物を発生させる機能があります。

 

水草

水草には「ウィローモス」がおすすめです。生まれたばかりの稚エビ隠れ家や、水流で流されないように掴まるものとして必要です。

 

ミナミヌマエビの産卵と抱卵は?

ミナミヌマエビ

 

産卵の時期

  • 新月や満月前後

産卵期間

  • 2週間

産卵中の注意

  • 水質管理

ミナミヌマエビの産卵の時期は「新月や満月」の前後です。この時期になるとオスのミナミヌマエビが活発に水槽内を泳ぐ姿もみられるので、初心者の方でも判断しやすいです。

メスは産卵すると足で卵を抱え込み、約2週間の間その状態で卵を成長させます。時々、足をパタパタと動かし卵に新鮮な酸素を送る可愛らしい光景をみせてくれますよ。

抱卵中は徐々に卵の色が変化し、「緑」や「黒」に変化しますが特に心配はいりません。2週間が経過する頃には、卵の中に黒い目がみえるようになります。

注意点としてはミナミヌマエビは水質の変化に敏感な生き物なので、ストレスを感じると脱皮してしまうことがあります。抱卵中に脱皮してしまうと卵ごと切り離してしまうので稚エビが死んでしまいます。抱卵中の水替えは慎重に行ってくださいね。

 

ミナミヌマエビの稚エビの育て方は?

ミナミヌマエビ

  • 微生物や苔

ミナミヌマエビのメスが抱卵してから、約2~4週間後に稚エビは生まれます。生後すぐは1ミリに満たないほどの大きさですが、2~3日で2ミリ程の大きさになり2週間ほどすると7ミリ程に成長しますよ。

2~3週間ごろには1cmほどの大きさになり、大人のミナミヌマエビと同じ食事することができるようになります。

稚エビは微生物や苔を食べて成長しますが、稚エビの数が多い時は「稚魚用の餌」を少しだけ沈めてあげてください。

 

コツを掴めば繁殖は簡単!

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビは熱帯魚に比べて飼育が楽で、水槽内で泳ぐ姿もユーモラスなので飽きることがありません。

上記に記したように環境に気をつければ繁殖は簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。ミナミヌマエビが持つ不思議な魅力にきっと魅了されますよ。