アオマダラウミヘビの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

アオマダラウミヘビは、コブラ科エラブウミヘビ属に分類される毒ヘビです。

沖縄海域でときどき見られる品種で、唇や喉が鮮やかな黄色や黄白色をしていることから「Yellow lipped sea snake」の別名も持っていますよ。

この記事では、アオマダラウミヘビの特徴や毒性、生息地、飼育例についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

アオマダラウミヘビの特徴は?

Sea snake,
大きさ 約150cm
体色 薄青色地に黒い横帯
外見の特徴 頭頂部と目の後ろが黒い
腹面にある幅広の腹板
鮮やかな黄色~黄白色をしている唇と喉

アオマダラウミヘビは細身のヘビですが、体長が80~150cmありエラブウミヘビの中では最大級の大きさをしています。

体色は、薄い青色や灰青色地に黒い横帯が入ります。黒い横帯の幅は個体差がありますが、地の青に比べると細いことが多いですね。

頭頂部と目の後ろは黒く、上唇や下唇を覆う鱗が淡黄色をしているのも特徴的です。水陸両方に適した生態をしており、腹面を覆うウロコは幅広くなっていますよ。

 

アオマダラウミヘビの毒性は?

Yellow-lipped sea krait, Serpente di mare(Laticauda colubrina)

毒性

  • 死に至る強い神経毒

アオマダラウミヘビは、極めて毒性の強い神経毒を持っています。

ただ、口は小さく、大人しい性格で攻撃性も低いので滅多にかみついてくることはありませんよ。掴まれた場合などには反撃してくることもあるので不用意に掴んだりしないようにしてくださいね。

もしかまれてしまった時は、すぐに傷口を洗い流して病院で診てもらうことをおすすめします。

 

アオマダラウミヘビの生息地は?

Banded Sea Krait on Seafloor

主な生息地

  • 南西諸島海岸
  • オーストラリア海岸
  • 南太平洋
  • 沖縄本島沿岸

アオマダラウミヘビは、インド東部の海から日本の南海にかけて生息しています。日本だと「奄美大島東岸」「沖縄本島沿岸」「宮古・石垣・西表島の北岸や東岸」に分布していますよ。

主に珊瑚礁や港・入江などの穏やかな海・周辺の岩礁や洞窟に住んでいますが、夜行性なので昼間は海岸の岩場に隠れていることが多いですね。

本来は海洋種ですが陸上にも適応しているので、海辺から離れた標高50m程の場所で見つかることもありますよ。

 

アオマダラウミヘビはペットとして飼育できる?

Banded Sea Krait Swimming in Solomon Islands
アオマダラウミヘビをペットとして飼育することは可能です。

ただ、猛毒を持っており「特定(危険)生物」に指定されているため、飼育を考えているのであれば保健所や都道府県知事の飼養許可が必要になりますよ。

ウミヘビの代表品種なので水族館やヘビセンターでは飼育されていますが、ウミヘビの飼育には水陸両用の広い設備が必要になるので一般の飼育には不向きと言わざるを得ません。

 

覚悟と責任をもって飼育しよう!

Banded Sea Krait and Coral Reef
アオマダラウミヘビは毒を持つヘビなので、生半可な覚悟や中途半端な設備では飼育することが出来ません。

無責任な飼い方をして、毒蛇を逃がしてしまったら近隣に被害が出ますし、飼い主さんがかまれて死んでしまったら元も子もありませんよ。

最期まで責任を持って飼育できるのかをもう一度よく考えてから、ペットとして迎えいれるようにしてくださいね。