カパーヘッドはクサリヘビ科アメリカマムシ属に分類される毒ヘビです。
5種類の亜種は色や模様の形に違いがありますが、どの種類もコントラストがはっきりした体色をしており美しい模様をしていますよ。この記事ではカパーヘッドの種類や野生下での餌、天敵についてまとめました。
カパーヘッドの体色の種類は?

5種類の亜種と体色
- Agkistrodon contortrix
- A. c. mokasen
- A. c. laticinctus
- A. c. phaeogaster
- A. c. pictigaster
Agkistrodon contortrix
最も一般的なカパーヘッドです。
頭部は文字通り銅のような赤褐色をしており、胴体は頭部と同じか少し薄い赤褐色(赤っぽい茶色)をしていますよ。
胴体には明瞭で大きな模様が体に沿って並んでいますが、形は背の中央にあるほど形が狭く側面にかけて広がっています。
模様の周囲には細いベージュのラインがあり、模様内側の周辺部は暗褐色(暗い茶色)、中心に向かって薄くなり胴体と同じような赤褐色(赤っぽい茶色)になっていますよ。
A. c. mokasen
ノーザン・カパーヘッドという和名があります。
カパーヘッドと比べると、全体的に赤みが少なく茶褐色(黒みを帯びた濃い茶色)に近い色味になっていますよ。胴体にはカパーヘッドと同じような形状の模様が並んでおり、模様の真ん中には小さくて濃い斑点が見られます。
A. c. laticinctus
ベースカラーが濃い目のベージュで、模様部分が濃い茶褐色(黒みを帯びた濃い茶色)をしています。「Broad-banded Copperhead」ともいわれ、模様の形は背中と側面で幅に差がほとんどありません。太い横縞模様のようにも見えますよ。
A. c. phaeogaster
A. c. mokasenと同じような模様パターンをしていますが、ベースカラーが黄褐色(黄色っぽい茶色)と明るいため模様とのコントラストがより鮮明です。模様の中の濃い斑点もありません。
A. c. pictigaster
A. c. laticinctusと似ていますが、地域差異により色味に違いがあります。 ベースカラーが淡褐色、模様が茶褐色(黒みを帯びた濃い茶色)なので太めの縞模様にも見えます。他と同じく茶褐色(黒みを帯びた濃い茶色)の濃淡が模様になっていますが、全体的にうっすら灰色がかった感じの色味になっていますよ。
カパーヘッドの餌、野生化では何を食べている?

野生化での餌
- 小型哺乳類
- 両生類
- 爬虫類
- 小型の鳥類や鳥の卵
- 昆虫
カパーヘッドは、主にネズミなどの「小型哺乳類」を食べています。
他には、魚類やカエルなどの両生類・トカゲなどの爬虫類・小型の鳥類や鳥の卵・昆虫など様々な生き物を捕食していますよ。
カパーヘッドの天敵はいる?

天敵
- 猛禽類
- 肉食哺乳類
カパーヘッドの天敵は、ワシ・フクロウ・タカなどの猛禽類や中~大型の肉食哺乳類であるネコ科の動物やアナグマなどです。
ヘビは細長い形状をしていて食べやすいことから、比較的天敵が多いですよ。
体色のコントラストが美しいカパーヘッド!

カパーヘッドは、日本では動物園やヘビを展示する施設などでしか見ることが出来ない珍しいヘビです。
日本に輸入されるカパーヘッドの多くはスタンダードタイプの個体が多いですが、亜種もそれぞれ違う模様や体色を持っていて個性的なので色々と見比べてみてくださいね。