シマヘビは、ナミヘビ科ナメラ属に分類される日本固有種のヘビです。
しま模様が特徴的なヘビで、同じ分類に属するアオダイショウやヤマカガシとともに日本国内の農村で見られるヘビですよ。
この記事ではシマヘビの種類をはじめ、野生下での餌や天敵についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
シマヘビの体色の種類は?

体色の種類
- 黄褐色~褐色
- 黒化型
- 白化型
黄褐色~褐色
黄褐色(黄色みを帯びた茶色)から褐色(やや黒みがかった茶色)をした体色に、黒い4本の縦縞模様が入っている種類が一般的なシマヘビです。
腹面はクリーム色や黄色・淡紅色をしていて模様はありません。赤い瞳で眼孔が黒く、目尻に黒いラインが入っていますよ。
縞模様のない個体やアゴ周辺が黄色っぽい個体など、変異のバリエーションが多いヘビ種といえますね。脱皮前の個体は色や模様が薄いこともありますよ。
黒化型
シマヘビにはメラニスティックという黒化型の個体群も存在します。変異としてはよく見られる体色で「カラスヘビ」と呼ばれていますよ。
全身または体の大部分が真っ黒で瞳が黒ダイヤのように輝いて見えるので、シンプルですが美しい品種といえますね。
カラスヘビは、産まれたときから真っ黒な姿をしていますよ。
白化型
どの動物にも生まれる珍しい白色の品種を「アルビノ個体」といいます。
シマヘビのアルビノ個体は、2007年に栃木県で白地に赤茶色の横縞模様が入った幼蛇が発見されました。2010年には、埼玉県の北本自然観察公園において黒目がちではあるものの真っ白な色素変異個体が発見されていますよ。
シマヘビの餌、野生化では何を食べている?

野生化での餌
- ネズミ
- 小鳥
- カエル
- トカゲ
シマヘビの食性は、幅広いです。
「ネズミ」や「小鳥」「トカゲ」「カエル」などを捕食しますが、特に爬虫類や両生類を好むのでヘビを共食いすることもありますよ。
伊豆諸島祇苗島(ただなえじま)産の獲物は海鳥の卵や雛しかいなかったために大型化した個体が多く、北海道では逆に小さい個体が多いですね。
シマヘビは毒がない分、素早さを武器としています。獲物を捕らえると相手に隙を与えない素早さで体に巻き付き、獲物をどんどん締めつけて弱らせてからゆっくりと食事しますよ。
ヘビの口は特殊な構造になっているので自分よりも大きな獲物も丸のみ出来ますが、シマヘビのウロコは他種に比べて柔軟性が低いのであまり大きな獲物は食べません。
シマヘビの天敵はいる?

天敵
- カラス
- イタチ
- ヘビ
シマヘビは無毒なので「ワシ」や「カラス」などの鳥類、「イタチ」や「タヌキ」などの雑食動物に狙われることも多いです。
食用としてシマヘビを食べることもある人間も天敵と言ってもいいのかもしれませんね。また、シマヘビ同士は共食いをすることもあるので、幼蛇にとっては成蛇も怖い存在といえます。
シマヘビの抜け殻は幸運を呼ぶ!?

シマヘビの抜け殻は幸運を呼ぶという伝説があります。
昔から金運が良くなるといわれるヘビの抜け殻を白蛇観音で祈祷したものが1200円前後で販売されています。夢を持って財布の中や宝くじと一緒にしておくなど、ご利益を発揮しそうな場所に保管しておくと、予期せぬ幸運が舞い込むかもしれませんね。
期待しすぎはいけませんが、「1つくらい」と遊び心から夢のある買い物で少なからず幸運を手にする人もいるようですよ。