ジムグリは幼蛇と成蛇で体色の鮮やかさが変わるヘビです。
幼蛇は赤地に黒のまだら模様があるため派手な外見をしていますが、成蛇は派手な模様もなく地味な外見をしていますよ。
この記事ではジムグリの種類、野生下での餌や天敵についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
ジムグリの体色の種類は?

体色の種類
- 赤みがかった茶褐色に黒い斑点
- 赤色に黒い模様
- 赤色
赤みがかった茶褐色に黒い模様
ジムグリの成蛇は赤みがかった茶褐色(やや黒みを帯びた濃い茶色)の体に、成長に伴って消える黒い斑点のある地味な体色をしています。
お腹にある黒と朱色のまだら模様が市松模様状になっていることから、元禄ヘビという別名もありますよ。
北海道産の個体では、市松模様ではなく2本の縦模様になっていたり、成長してお腹が黒色になる個体もいます。
赤色に黒い模様
ジムグリの幼蛇は派手な赤色の体色に黒の模様が特徴的です。黒いラインが顔にかぶさって「くまどり」に形容されるような見た目をしていますよ。
お腹の市松模様は白と黒の2色のみで構成されている事が多く、成蛇とは違ってお腹の市松模様に朱色は混ざりません。
寒冷地の幼蛇は鮮やかな色ではなく斑紋も小さい傾向にあり、まだら模様が横帯状になっている個体もいますよ。
赤色
アカジムグリと呼ばれるこの種類は幼蛇の時から赤色の体色をしており、斑が見られないのが特徴です。お腹面にも斑はありませんよ。
単なる色彩変化なのか個体群なのかは不明ですが、アカジムグリと一般的なジムグリが同じ親から生まれた事もあるので個体変化であるとされていますよ。
ジムグリの餌、野生化では何を食べている?

野生化での餌
- ネズミ類
- モグラ
ジムグリの食性は動物食です。
主に野生下での食事は、「ネズミ」「ジネズミ」「トガリネズミ」などのネズミや「モグラ」などの小型哺乳類を食べます。
特にネズミの赤ちゃんを好む傾向があり、地中にある巣に潜り込んで捕食しますよ。体の構造も地面に潜りやすいように、下顎が後退して上顎が覆いかぶさっています。
ジムグリはネズミが出産する春や秋には活発に活動しますが、夏や冬には活動が鈍くなります。ネズミの繁殖期ではない夏と冬眠をする冬には絶食していることが確認されていますよ。
ジムグリの天敵はいる?

天敵
- 存在しない
ジムグリには特定の天敵は存在しません。
ただ、外敵に襲われた時や危険を感じた時には総排泄口から独特の青臭い匂いを出しますよ。
ジムグリを見つけるのは難しい!?

ジムグリは鮮やかで美しい体色をもつことから日本で一番美しいヘビといわれることもありますが、地面に潜っていることが多いので見つけにくいヘビです。
森林に生息していることが多いので、訪れる機会があればぜひ探してみてくださいね。