ヤマカガシはナミヘビ科の毒ヘビで、特定(危険)動物に指定されている日本固有種です。アオダイショウやシマヘビに並び日本本土でよく見かける品種ですよ。
この記事ではヤマカガシの種類をはじめ、野生下での餌や天敵についてまとめました。
この記事でまとめたこと
ヤマカガシの体色の種類は?
体色の種類
- 褐色地に黒まだら
- まだら模様が不明瞭
- 青色・黒色
褐色地に黒まだら
主に関東地方に生息する、スタンダードな体色のヤマカガシです。褐色(赤茶色)の地色に黒や赤、くすんだ暗緑色のまだら模様が全身に入っています。
首の後ろ部分には黄色い帯が見られる個体もありますが、老熟するにつれて色あせていきますよ。腹面は白や黄色っぽいクリーム色をしています。
まだら模様が不明瞭
西日本に多いのが、まだら模様がはっきりしない個体です。模様が一切ない個体も存在しますよ。
青色・黒色
全身が青色や黒色の個体も存在します。主に近畿地方西部から中国地方でみられますよ。
このように、ヤマカガシは地域や個体によって体色が大きく異なるのが特徴です。上に挙げた以外にもさまざまなバリエーションがあるので、本種と識別するのが非常に難しい場合もあります。
ヤマカガシの餌、野生化では何を食べている?
野生化での餌
- カエル
- ドジョウ類
ヤマカガシは水場周辺を生息地としているためか、ヘビの餌として一般的な「ネズミ」を捕食することはあまりありません。
「カエル」や「オタマジャクシ」、「小魚」を好んで食べています。また、「有尾類」、「ニホンカナヘビ」、「ドジョウ類」も食べますよ。土に潜っている「トノサマガエル」やヘビが嫌うとされている有毒な「ヒキガエル」も捕食してしまいます。
ヤマカガシの天敵はいる?
天敵
- 猛禽類
- 大型のヘビ
- イタチ
- 人間
ヤマカガシは中型のヘビにあたるので、ヘビを捕食する動物には弱い傾向にありますね。例えば、イヌワシやクマタカなどの「猛禽類」、シマヘビなどの「大型のヘビ」のほか、「イタチ」、「テン」、「タヌキ」などです。また、どの動物にとっても「人間」は厄介な天敵といえますね。
ヤマカガシは実に個性豊か!
前述したとおり、今回ご紹介した種類のほかにも地域によって体色や模様は実に様々です。体色の濃さにも個体差があるので、同じ品種だとは考えにくいほどですよ。
非常に強い毒を持つので、本種かどうかはっきりしない場合はうかつに近づかないことをおすすめします。