「ミオ」は、コンボやビューティープロなどのブランドを展開する日本ペットフードが販売するキャットフードです。
日本で暮らすねこちゃんのために日本食から発想を得たブランドで、大好きなまぐろやカツオ、小魚の旨みをミックスしています。
そんなミオの「ミオドライミックス・まぐろ味 成猫用」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
目次
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
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ミオドライミックス まぐろ味の基本情報は?
赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ミオドライミックス・まぐろ味 |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 427円(税込) |
内容量 | 1kg(500g×2袋) |
カロリー | 350kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:1年半 開封後:1ヶ月 |
生産国 | 日本 |
販売元 | 日本ペットフード |
対応年齢 | 成猫用 |
メイン食材 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
穀物 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 着色料(食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号) |
粒の大きさ | 5~7mm |
ミオドライミックス まぐろ味の特徴
ミオドライミックス まぐろ味は、成猫用の総合栄養食です。日本で暮らすねこちゃんの健康を考えた優れた栄養バランスで作られています。
日本で暮らすねこちゃんのためのレシピ
まぐろと小魚の旨みを一粒一粒に凝縮しており、魚が大好きなねこちゃんにぴったり。また、日本で暮らしている猫は海外と比べて室内で生活している子のほうが多く、運動量は決して多くはありません。
子猫であればカロリーや脂質が高くても成長期であるため問題ありませんが、去勢・避妊済みの成猫は太りやすいためカロリーや脂質、給与量などにも注意が必要です。
ミオドライミックスが室内で暮らすねこちゃんのためにカロリーや脂質を調整しているとは記載していないため、解釈の仕方が異なるかもしれませんが、カロリーや脂質ともに高くもなく低くもないちょうど良い値になっており室内で暮らすねこちゃんに配慮されていると言えます。
下部尿路の健康維持に配慮した、低マグネシウム設計
マグネシウムはストルバイト尿石を構成するミネラルのひとつであり、尿中のマグネシウム濃度が高くなると尿石のリスクが高まります。
シンプルですが、マグネシウム量を制限しているフードであればストルバイト尿石のリスクを減らすことが可能です。(飲水量や肥満などに配慮も必要)
ただ、マグネシウムは心臓の健康維持や骨や歯を構成する重要な成分のため、欠乏してもいけません。
ミオドライミックスでは、下部尿路の健康維持に配慮しつつ栄養不足にならないよう0.11%のマグネシウムを配合しています。
ミオドライミックス まぐろ味の詳しい原材料と成分一覧は?
ミオの原材料
赤字で示した部分が副産物の可能性があるものと添加物です。
主原料 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
---|---|
その他 原材料 |
肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉)、動物性油脂、魚介類(フィッシュパウダー、マグロ節粉、カツオ粉末、小魚粉末)、脱脂大豆、オリゴ糖、野菜類(トマト、ニンジン、ホウレンソウ)、クランベリーパウダー、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、コバルト)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン、アスコルビン酸カルシウム)、着色料(食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、ハーブ抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン |
ミオドライミックスの主原料は穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)。そのほかチキンミールや牛肉粉、豚肉粉などが使われています。
主原料は3種の穀類で、どれも安価なキャットフードにありがちな原材料だという印象。
トウモロコシはビタミンB群やカリウム、食物繊維などを含んでいる食材で、健康を維持するのに役立つ栄養素が豊富に含まれています。ただ、アレルギー体質なねこちゃんなどに主食として与える場合は注意が必要です。
また、コーングルテンミールはトウモロコシからデンプンを精製する際に出る副産物、牛肉粉と豚肉は肉の不要な部位を使用している可能性があります。
総合的に見て、穀類や副産物に頼ったレシピになっており、1kg427円という安さ通りのレシピだと言えますね。
愛猫の健康や食いつきの良さを考えてごはんを選びたい飼い主さんには、おすすめできないキャットフードです。
ミオの成分分析値
成分名 | 成分含有率 |
---|---|
タンパク質 | 27.0%以上 |
脂質 | 8.5%以上 |
粗繊維 | 3.0%以下 |
灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.9%以上 |
リン | 0.7%以上 |
リノール酸 | 0.9% |
マグネシウム | 標準値0.11% |
粗脂肪量は8.5%と控えめなキャットフードです。おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。
ミオドライミックス まぐろ味の評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源ではない「穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)」を使用しています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を1つも使用していないかどうかを評価しています。
本フードの場合、お肉の不要部分を使っている可能性がある「牛肉粉」「豚肉粉」を使用しています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ミックストコフェロール」「ローズマリー抽出物」が使われています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、着色料(食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号)を使用しています。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合、「27.0%以上」と成猫の基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合、「8.5%以上」と成猫の基準をを満たしていません。
ミオドライミックス まぐろ味の賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:1年半
- 開封後:1ヶ月
キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
ミオドライミックス まぐろ味の保管方法は?
キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ミオドライミックス まぐろ味の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重維持の場合
体重 | 目安給餌量 |
---|---|
2kg | 45g |
3kg | 60g |
4kg | 75g |
5kg | 85g |
6kg | 100g |
7kg | 110g |
カロリー制限する場合の場合
体重 | 目安給餌量 |
---|---|
2kg | 35g |
3kg | 45g |
4kg | 60g |
5kg | 70g |
6kg | 80g |
7kg | 90g |
ミオドライミックスの目安給餌量は上記の通りです。
体重維持の場合、カロリーを制限する場合それぞれで量が異なるため、愛猫に適した量を調整してください。
編集部おすすめのキャットフード!
キャットフードを選ぶうえで「価格が安く経済的に負担にならない」ということを考慮するのは当然ですが、フードの栄養や品質を考えるのも重要です。
私たち人間が食材の産地や品質を気にしたり、栄養が摂れる献立を考えたりするように、愛猫のごはんも食事から健康かつ元気でいられるようなサポートをしてくれるようなものがおすすめ。
愛猫の食いつきと健康を最大限考えて作られた「モグニャン」は、満足のいくようなおいしさとバランスの良い栄養を含み、安心できる品質を確保したキャットフードです。
価格は少し高めですが、定期コースの割引など継続する場合はお得になるようなサービスも用意されています。愛猫が毎日食べるものだからこそ、こだわって作られたモグニャンを検討してみてください。
ミオドライミックスはおすすめできる?
穀類を主原料に使っていたり、お肉の不要な部分である副産物を使っている可能性があり、愛猫の主食として与えるのはおすすめできません。
1kg427円と安すぎる価格通りともいえる原材料で、フードは着色料を使っているためカラフル。何よりも安さでフードを選びたい方には良いですが、それ以外の方はほかのフードを検討してください。
ミオに使用されている穀類はどれもアレルギー性の強いものなので、消化ができないだけでなく体調を崩す可能性もあります。猫の食いつきに一切関係しない「着色料」が使用されている点もマイナスポイントです。
上記でおすすめした「モグニャン」のほか、グレインフリーや無添加のフードなど愛猫の健康を考えたごはん選びをおすすめします。