「ベストバランス」はunicharmが販売する国産のドッグフードです。
この記事では「ベストバランス カリカリ仕立て トイ・プードル用 」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子犬(離乳~1歳)」と「成犬(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
目次
ベストバランス トイ・プードル用の商品概要
商品名 | ベストバランス カリカリ仕立て トイ・プードル用 |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 4,400円(¥1,100/袋)(税込) ※Amazon参考 |
内容量 | 7.2kg(1.8kg×4) |
カロリー | 360kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から18ヶ月 開封後:1ヶ月 |
生産国 | 日本 |
販売元 | ユニ・チャームペット |
対応年齢 | 成犬(1歳~) |
メイン食材 | 穀類(トウモロコシ、小麦粉、パン粉、コーングルテンミール、玄米) |
穀物 | 穀類(トウモロコシ、小麦粉、パン粉、コーングルテンミール、玄米) |
酸化防止剤 | エリソルビン酸Na |
人工添加物 | ソルビン酸K(保存料) |
粒の大きさ | 直径8mm前後 |
「愛犬元気」や「銀のさら」で有名なユニ・チャームペットが製造しているドッグフードです。
ベストバランスシリーズの特徴は、「トイプードル」「チワワ」「ミニチュアダックスフンド」「柴犬」「シーズー」「ヨークシャーテリア」の6種類の犬種別にフード展開がされていることです。
フードの種類はカリカリ仕立て、ふっくら仕立て、パウチタイプ、おやつの4種類があります。(シーズーとヨークシャーテリアはカリカリのみでした)
ベストバランス トイ・プードル用の口コミは?批判的意見も?
良い口コミ
偏食でドライフードなかなか食べてくれず、色々なドライフード試したり、ドライフードをふやかしてウェットフードと混ぜたり・・・色々試して来ましたが、ふやかさず、ちゃんと完食してくれたのは初めてです!匂いも今までのドライフードよりなかなか良いです!きっと美味しいんでしょうね・・・。食べれるごはんが見つかって良かったです。
Komugi
出典:Amazon「ベストバランス ドッグフード カリカリ仕立て トイ・プードル用 1.8キログラム(×1) レビュー」
ドッグフードの良い香りがして、3種類の粒で食感が楽しめます。愛犬与えると美味しそうにむしゃむしゃ食べてました。
健康を保つためのバランスの良い成分内容で安心して与えられます。4袋に小分けされているので、空気に触れにくく鮮度を保ちやすい。
Amazonカスタマー
出典:Amazon「ベストバランス ドッグフード カリカリ仕立て トイ・プードル用 1.8キログラム(×1) レビュー」
ベストバランスを高評価している口コミには「ドライフードをちゃんと完食してくれたのは初めて!」「おいしそうにむしゃむしゃ食べてくれた!」と食いつきについての評価が目立ちました。
ベストバランスはトウモロコシなど穀類を主原料にしたドッグフードで、肉類や魚類はミールやパウダーに頼っています。
ミールなどの原材料は危険がという意見もありますが、原材料を乾燥させ粉末状にしたもので栄養や風味が凝縮されているため、全く悪いものではありません。
比較的安価なフードに使われている原材料ではありますが、ミールが食いつきの良さに関わっているのだと推察できます。
批判的な口コミは?
トイプードルで2才児から購入し美味しそうに良く食べていたが、今年の9月に購入分から味が変わったようで大分残すようになった。内容を変更したなら、明確に表示して欲しい。
Amazonカスタマー
出典:Amazon「ベストバランス ドッグフード カリカリ仕立て トイ・プードル用 1.8キログラム(×1) レビュー」
ベストバランスの批判的な口コミには「口に入れたら吐き出してしまう」「よく食べていたがあるときから食べなくなった」という内容が。
愛犬にそれぞれに好みがあるため、口に入れたら吐き出してしまうのはよっぽど嫌いなフードだったのかもしれません。
また、急に食べなくなったという口コミに内容を変更した可能性について言及されていましたが、ベストバランスシリーズでリニューアルがあったという情報はありませんでした。
急にごはんを残すようになったり食べなくなったりした場合は、好みが変わった可能性もありますが、腸閉鎖やお腹にガスが溜まって気持ち悪かったり、おやつの与えすぎ、夏バテなどが考えられます。
ベストバランス トイ・プードル用はおすすめできる?
ユニ・チャームペットが行う品質管理に対しては、とても評価できます。
原材料から出荷まで各検査を行っていたり、原材料メーカーにも品質の管理状況を定期的に確認しているので、飼い主さんに安心してもらいたいという気持ちが伝わってきます。
ただ、原材料に関しての詳細な情報はまったくありません。どのように生産されているのか、副産物はないのか。
公開できない情報なのか?と感じるほど、ここまで情報開示に差があると、不安になります。
以上からおすすめな犬と飼い主をまとめました。
- ✓犬の歯や顎に合わせてフードを変えたい人
- ✓手頃な価格で犬種別のフードを探している人
原材料に不安があるため、おすすめできる犬はいませんでした。
ただ、フードの粒の状態を選択できる点はメリットといえます。
今回みてきたカリカリ仕立ては仔犬の時に使用し、シニア犬になってからはソフトタイプに変更する、といった使い分けができます。
またパウチタイプは一般食なので、手作り食に利用できます。飼い主さんによっては使いやすい商品かもしれません。
利用する際は、愛犬の健康状態をよく観察してくださいね。
ベストバランス トイ・プードル用の詳しい原材料と成分一覧は?
ベストバランスの原材料
主原料 | 穀類(トウモロコシ、小麦粉、パン粉、コーングルテンミール、玄米) |
---|---|
その他原材料 | 肉類(チキンミール、チキン、チキンエキス)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、小魚パウダー)動物性油脂、豆類(大豆、大豆パウダー、大豆エキス)、野菜類(ビートパルプ、ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、糖類(オリゴ糖、ショ糖)、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、ヨウ素、カリウム、ナトリウム、亜鉛)、ソルビトール、グリセリン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、グルコサミン塩酸塩、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K)、ミルクカルシウム、酸化防止剤(エリソルビン酸Na、ミックストコフェロール、ハーブエキス)、コンドロイチン硫酸 |
赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
ベストバランスの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 21.0%以上 | 23.9%以上 |
粗脂肪分 | 11.0%以上 | 12.5%以上 |
粗繊維 | 4.5%以下 | 5.1%以下 |
粗灰分 | 8.5%以下 | 9.7%以下 |
水分 | 12.0%以下 | – |
粗脂肪量が12.5%以上と控えめなドッグフードです。
おすすめの低脂肪ドッグフードはこちらの記事、ダイエット用ドッグフードはこちらの記事にまとめています。
ベストバランス トイ・プードル用の評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源ではない「穀類(トウモロコシ、小麦粉、パン粉、コーングルテンミール、玄米)」を使用しています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を使用していないかどうかと評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「チキンミール」「チキンエキス」「フィッシュミール」「フィッシュエキス」「小魚パウダー」「動物性油脂」「大豆」「大豆パウダー」「大豆エキス」「ビートパルプ」を使用しています。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表は「ベストバランスの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤である「エリソルビン酸Na」が使用されています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、「保存料(ソルビン酸K)」が使用されています。
人間の食品だとソーセージやハム、チーズなどに使用されている指定添加物です。ドッグフードに対しては基準はありませんが、発がん性はないことが分かっています。過度に心配する必要はないといえます。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子犬:22.5%以上
- 成犬:18.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合「23.9%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子犬:8.5%以上
- 成犬:5.5%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合「12.5%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
ベストバランス トイ・プードル用の賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:製造から18ヶ月
- 開封後:1ヶ月
ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
ベストバランス トイ・プードル用の保管方法は?
ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ベストバランス トイ・プードル用の体重ごとの目安給餌量は?
体重 | 目安給餌量 |
---|---|
1kg | 31g |
2kg | 52g |
3kg | 71g |
4kg | 88g |
5kg | 104g |
6kg | 119g |
7kg | 134g |
8kg | 148g |
9kg | 162g |
10kg | 175g |
15kg | 237g |
20kg | 294g |
30kg | 399g |
40kg | 495g |
50kg | 585g |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
編集部まとめ
穀類を多く使用してフードをカサ増ししている、発がん性のある合成添加物を復数使用しているため、おすすめできないドッグフードです。
フードの形状が小粒で小型犬でも食べやすいように配慮されている点は評価できますが、原材料の面では愛犬の健康に対する配慮がほとんどされていません。
消化に悪くアレルギーの原因にもなる「穀類」を大量に使用しています。
愛犬の主食として与えるのであれば、穀類を使用していないドッグフードが理想ですよ。
pepy編集部おすすめのグレインフリードッグフードについてはこちらの記事から確認いただけます。
また、「ソルビン酸K」などの発がん性が報告されている添加物も使用されています。
添加物不使用の「無添加」ドッグフードについてはこちらの記事から詳しい説明を確認いただけます。
「便の形もよくなった」という利用者の声もありますが、消化できない穀類がそのまま排泄されているからであり、体調が良くなったわけではありません。
総じて、品質の高いドッグフードとはいえません。値段よりも健康を優先させて、プレミアムドッグフードに切り替えることをおすすめします。